トムトムはアディソンリーというロンドンのミニキャブのタクシーにも標準搭載されているカーナビです。
たまに、バージョンが古いのか、郵便番号からのストリート検索の情報や、渋滞情報等のサテライト情報からの速攻迂回検索みたいなのにはちょっとうとい様ですが、カーナビ自体があまり普及していないヨーロッパでは、ポピュラーなカーナビです。
なぜなら、ローマなどでは、駐車する時にカーラジオの表面の表示部分の所(リモコンみたいに外れる)やトムトムを取り外してボックスとかに隠し入れて路駐したりしないと、ガラス破られてカーナビやカーオーディオが盗難されてしまうので、外して隠せるトムトムが普及したのもあるのかなと思います。
日本のサテナビみたいな、気の利いたリアルタイムの交通渋滞や工事などの道路閉鎖情報からの敏速な迂回ルートなどはあまり期待しない様が良い様ですが、普通に道を知りたい場合には、一応ミニキャブの人達も仕事に使っているレベルではあるようです。
只、ランクが上の英国のブラック・キャブでは、ほぼ人間ナビだけで全ての道を分かっているので、カーナビは標準搭載していないのがほとんどです。
ヨーロッパはレンタカーでもすごい良い車にならないとカーナビ付きのは少ないし、車もオートマより燃費の良いマニュアル車が中心です。
元々、ヨーロッパは日本程ハイテクではないので、日本のサテナビみたいに精密親切敏速設計の気の利いた交通状況情報等を期待すると、バージョンにもよるのかもしれませんが、ちょっとガクーンとくるかも知れません。でも、ベーシックなことだけを求めるのなら、たまに遅いけど、まあ、使えると思います。
最近は各種音声やリアルタイム情報にも対応してきている新しい高い機種もあるそうですが、なぜか安い古いベーシックなバージョンの方が普及しています。
初期のトムトムでは、パームとかのハンドヘルドに入れて、変なアンテナをボンネットに置いて、時々止まってピコピコ電波を探す様な状態でした(地図見るか、道聞いた方が早いかも?)が、最近はスタンドアローンのは機能が良くなったと聞きました。
只、国内ではトムトム単体よりもiPhoneのGPSや新発売のiPhone/ハンドヘルドのトムトム・カー・キットなどで走っていたりもしますが、3Gのカバーがない地域もまだまだ多い(北欧の一部では4Gの試験も始まっているとは聞きますが…。)とはいえ、ああいう感じです。
でも、ヨーロッパは日本程カーナビは普及していない気がします。だから、リアルタイム・データにあまり力が入っていないのかな?
EU圏内のローミングは安くなったとはいえ、ローミングでiPhoneを使うのはまだ痛いので、結局、道を人に聞いたりしていますね。ほのぼのとローテクなヨーロッパですが、道を聞くと、みんなすごい親切に教えてくれます。
BMWとかジャガーの駐車センサー(バックオーライの人が要らなくなる)までついたナビと比べるとちょっと辛いかも。
やはり、長年つちかった携帯型の簡易カーナビのイメージはなかなか消えないトムトムです。
工事で道が閉鎖されてた時や曲がりそこねた時、ヨーロッパ特有のラウンドアバウトから中々出られなくてちょっと微妙な道に入っちゃった時などの急なリルーティングに結構時間がかかるので、一旦車を路肩に停めて待つか、くるくる回っていられるくらいののんきさがあるのなら、普通に楽しく使えると思います。
iPhone用のトムトム車キット。99ポンド也!:
ありがとうございます。なるほど、日本のカーナビと比べると少し微妙なところがあるようですね。でも、何でも至れり尽くせりの日本標準の方がおかしいと最近感じています。