1)できるだけ原典・出典に近い資料
2)中国での誕生、日本での流布等の歴史的経緯を含めてわかりやすい資料
3)考古学、文献学的にまとまった批判資料(五時八教は仏説とは言えない後世の創作であることの証明資料)
を教えてください。
1)できるだけ原典・出典に近い資料
天台智顗の「法華玄義」の巻一と巻十にその論説があります。
2)中国での誕生、日本での流布等の歴史的経緯を含めてわかりやすい資料
私は角川文庫の下記の書籍を1)で参照してます。天台宗の思想とその影響を分かりやすく
解説してくれてます。
3)考古学、文献学的にまとまった批判資料
江戸時代の天才富永仲基が「五時八教」は単なる帳尻合わせだと論証してます。
大乗非仏説です。内藤湖南が紹介した論文です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000284/files/1735_21416.html
すでに仏教学の定説は五時八教を相手にしてはいないので、まとまった最近の本は
分かりませんが、中国の教相判釈や日本の大乗非仏説論争にも触れる
金岡秀友「大乗仏教 その行動と思想」
中村元「バウッダ 仏教」などが参考になるかもしれません。
大乗仏教―その行動と思想 (1975年) (東洋人の行動と思想〈2〉)
五 時 八 教
インドに起こった仏教は、経典の内容や教義などが整理・体系化されないまま、中国に伝えられました。そのため中国では、どの経典がもっとも優れた教えなのかを判断する教相判釈が行われ、南北朝の時代(五~六世紀)には、揚子江の南に三家、北に七家の「南三北七」の十師が現れました。それらは、釈尊の教えはすべて同じ内容であるとする「一音教」や、あるいは内容に高低があるとする「三時教」「四時教」等の説を主張し、その判断基準に従ってそれぞれの学派を立てました。
これらの教判に対して、隋の時代(六世紀後半)に出た天台大師は、釈尊一代五十年における説法の次第・教法の内容・教化の方法などを総合的に判釈した「五時八教」を立てて、一代諸経の勝劣浅深を明確にしました。
「五時」とは、釈尊一代の化導を説法の順序に従って、華厳時・阿含時・方等時・般若時・法華涅槃時の五期に分類したものをいいます。
また「八教」は「化法の四教」と「化儀の四教」とに分けられます。このうち「化法の四教」とは、釈尊の教えの内容を分類したもので、蔵教・通教・別教・円教の四つをいい、「化儀の四教」とは、衆生を化導する方法を分類したもので、頓教・漸教・秘密教・不定教の四つをいいます。
このあたりの知識をさらに原典に近いところで知ることのできるものを探しています。
1)できるだけ原典・出典に近い資料
天台智顗の「法華玄義」の巻一と巻十にその論説があります。
2)中国での誕生、日本での流布等の歴史的経緯を含めてわかりやすい資料
私は角川文庫の下記の書籍を1)で参照してます。天台宗の思想とその影響を分かりやすく
解説してくれてます。
3)考古学、文献学的にまとまった批判資料
江戸時代の天才富永仲基が「五時八教」は単なる帳尻合わせだと論証してます。
大乗非仏説です。内藤湖南が紹介した論文です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000284/files/1735_21416.html
すでに仏教学の定説は五時八教を相手にしてはいないので、まとまった最近の本は
分かりませんが、中国の教相判釈や日本の大乗非仏説論争にも触れる
金岡秀友「大乗仏教 その行動と思想」
中村元「バウッダ 仏教」などが参考になるかもしれません。
大乗仏教―その行動と思想 (1975年) (東洋人の行動と思想〈2〉)
ありがとうございます。非常に求めている内容です。
1)はずばりの原典ですね。第三文明社レグルス文庫というのが非常に意味深です。
2)角川の仏教の思想シリーズは名作だと思います。でも中国編・日本編で扱われている内容は、あまりにも初期の仏教からかけ離れてくるので読めていませんでした。
3)富永仲基、内藤湖南ですね。原典に当たってみたいと思います。
なお、仏教「学」では相手にされない教説であっても、特に日蓮宗系では五時八教は教えの根幹に関わる内容なので、きちんと検証しておく必要はあると思っています。
ありがとうございます。非常に求めている内容です。
1)はずばりの原典ですね。第三文明社レグルス文庫というのが非常に意味深です。
2)角川の仏教の思想シリーズは名作だと思います。でも中国編・日本編で扱われている内容は、あまりにも初期の仏教からかけ離れてくるので読めていませんでした。
3)富永仲基、内藤湖南ですね。原典に当たってみたいと思います。
なお、仏教「学」では相手にされない教説であっても、特に日蓮宗系では五時八教は教えの根幹に関わる内容なので、きちんと検証しておく必要はあると思っています。