企業ロゴって一体なにがモチーフになっているのか？

○丸と横棒を組み合わせた日産のロゴマークは、考案された当初真ん中が赤丸で、日の丸を意味していた。

　そこに棒が通るのは、「至誠天日を貫く」という言葉にあやかったもの。

　外資を受け入れ、ゴーン社長が来た時に一度やめることになったが、新しいマークを社内公募したところ

　やっぱり同じ図案の応募があり(ただし赤丸はただのリングに変わった)、それに決まったと言う経緯がある。

○ホンダのロゴマークが今の形に決まったのは、アメリカに進出を始めた1980年ごろ。世界各国の現地法人から

　図案を募集して決定された。Hマークを囲んでいる枠は、三味線の「タイコ」にちなんだ形をしている。しかしヨーロッパで売られる

　ホンダ車のマークはHの文字のみで枠がない。これは、韓国の某メーカーと間違われたくないから……だともっぱらの噂。

○スバルのロゴマークが6つの星(プレアデス星団)なのは、戦前の中島飛行機という会社が敗戦後、GHQによって

　6つの会社に分割されてしまい、それらが紆余曲折の後に再び合併して富士重工業となった、という経緯を表している。

　このスバルマーク、昭和の時代は星座の実際の配列に近いデザインだったが、のちに変更されて全く関係なくなった。

○トラックやバスを作っている日産ディーゼルのロゴマークは、普通に考えたら「ND」になるはずなのになぜか「UD」。

　これは、この会社が「民生デイゼル工業」という名前だった時代に作り始めた、"ユニフロー・ディーゼル"というエンジンの

　略称が名残となっているから。ちなみに今のUDは"Ultimate Dependability"(究極の信頼性)の略……ということになっている。