微生物を凍結乾燥する場合、一般的に菌体へスキムミルク等を分散媒として数%の濃度で用いるようですが
菌体に対して、どのくらいの容量を加えていいものだかよく分かりません。
1.菌体重量あるいは培養液容量に対して、一般的な適当量を教えて下さい。
2.ミストデシカンスの作成方法をお教え下さい。
すでに見ているwebページは
http://www.sat.affrc.go.jp/joseki/Methods/Lyophilyzation/FreezeDrying.htm
です。
凍結保存は経験があるのですが、凍結乾燥も考え方は共通な部分があると思いますので
ちょっと書いてみます。
分散媒の種類や生物試料との混合比率は、対象試料の種類(菌株や組織細胞)によって結構
癖がありますので、ある程度予備テストを行う必要があると思います。
分散媒と菌体との比率
「出来るだけ濃く」というのが一般的に表現されている方法ですね
この分散媒の目的は、凍結時の菌体保護と解凍時の溶媒への分散性向上です。
したがって、菌体にまんべんなくいきわたる(コーティングできる)量であればよく
このためには、ある程度のピペッテイングが出来るくらいの粘度(スラリー状より少しゆるいくらい)になる量を
加えてやればいいことになります。
分散媒を出来るだけ少なく加える理由は、凍結乾燥は大量のサンプルを処理するには向かないし、余分な
分散媒を添加して処理を行うと無駄が多い(1本のアンプルにできるだけ多くの菌体を封入したほうが効率的)
と言うことからだと考えます。
ミストデシカンスの調製方法
すでにご覧になっているサイトの「a.ミストデシカンス...」の項にも書かれているようです。
参考元をたどってみると以下のようでした。
Horse serum 100 ml
Nutrient Broth (Oxoid CM1) 33 ml
Glucose 10 g
調整後フィルターで無菌化し、使用に便利な量を分注、30℃で3日間保温してコンタミが無いことを確認後使用する。らしい
bovine serumじゃないところがミソなんでしょうか?
http://www.cabri.org/guidelines/micro-organisms/M300Ap3.html
凍結保存は経験があるのですが、凍結乾燥も考え方は共通な部分があると思いますので
ちょっと書いてみます。
分散媒の種類や生物試料との混合比率は、対象試料の種類(菌株や組織細胞)によって結構
癖がありますので、ある程度予備テストを行う必要があると思います。
分散媒と菌体との比率
「出来るだけ濃く」というのが一般的に表現されている方法ですね
この分散媒の目的は、凍結時の菌体保護と解凍時の溶媒への分散性向上です。
したがって、菌体にまんべんなくいきわたる(コーティングできる)量であればよく
このためには、ある程度のピペッテイングが出来るくらいの粘度(スラリー状より少しゆるいくらい)になる量を
加えてやればいいことになります。
分散媒を出来るだけ少なく加える理由は、凍結乾燥は大量のサンプルを処理するには向かないし、余分な
分散媒を添加して処理を行うと無駄が多い(1本のアンプルにできるだけ多くの菌体を封入したほうが効率的)
と言うことからだと考えます。
ミストデシカンスの調製方法
すでにご覧になっているサイトの「a.ミストデシカンス...」の項にも書かれているようです。
参考元をたどってみると以下のようでした。
Horse serum 100 ml
Nutrient Broth (Oxoid CM1) 33 ml
Glucose 10 g
調整後フィルターで無菌化し、使用に便利な量を分注、30℃で3日間保温してコンタミが無いことを確認後使用する。らしい
bovine serumじゃないところがミソなんでしょうか?
http://www.cabri.org/guidelines/micro-organisms/M300Ap3.html
非常に参考になりました。対象の試料ごとに最適な条件を探り当てるしかないですね。
色々、やってみたいとおもいます。
ご提示のURLの中のTyndallizeとはどういう意味なのでしょうか
ご存じでしたら、よろしくお願い申し上げます。
1.菌体重量あるいは培養液容量に対して、一般的な適当量を教えて下さい。
一般的には、10~20%のスキムミルク溶液を使用します。
菌体重量あるいは培養液容量は、あまり気にすることはありません。
寒天培地上に生育させた菌であれば、上記溶液を適量寒天培地上に加えて、ピペットでよくけんだくして、回収した液体をそのまま凍結乾燥します。
液体培養であれば、遠心して集菌したものに、スキムミルク溶液を加えてけんだくして凍結乾燥します。
ミストデシカンスはやったことがありません。
すみません。
非常に参考になりました。対象の試料ごとに最適な条件を探り当てるしかないですね。
色々、やってみたいとおもいます。
ご提示のURLの中のTyndallizeとはどういう意味なのでしょうか
ご存じでしたら、よろしくお願い申し上げます。