小さなころ大好きだった絵本やアニメなどが夢に出てくることってないですか?ちょうど先日の私がそんなでした。
夢に出てきたのは、素朴な黒いパンと大きくて固そうなチーズの載ったお皿。おじいさんがチーズを大きく切り取り、長い串を刺して暖炉の火にかざします。そして熱でトロリと溶けたチーズをパンに乗せて食べるのです。
そうです。これはテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」に出てきたシーンでした。
そこで、こんな「ふと思い出すあの物語のあの料理」を取り入れたワンプレートメニューを色々考えてみたら楽しいのではないかと思い立ちました。そうすることによって思い出の物語の世界が、もっと深く理解できるのではないかと考えたのです。
第一弾はもちろんハイジの食べていたあの暖炉焼きチーズを中心に据えたメニューです。
1.ライ麦パンとジャガイモのラクレット
ハイジが食べていた暖炉焼きチーズは、ラクレットというスイスの伝統的な料理の、最も素朴な食べ方ですね。チーズを暖炉あるいはラクレット専用のオーブンで焙って溶かし、様々な素材に絡めて食べます。ジャガイモなどが多く使われるようです。
これに使われるラクレットチーズは、もちろんスイスの名産品。ハードタイプで表面は乾いて固くなっていますが、中は意外としっとり柔らかです。アニメに出てきたような大きな塊は日本で買うと何千円もしますが、小さくカットされた物なら数百円で手に入りますし、今は北海道など国内でも生産されています。
さて、ハイジが食べていたパンは、いったいどんな物だったのでしょうか。スイスには驚くほど多くの種類のパンがあります。その数は一説によれば300種類。これほどに多様なパンが食べられている国は他にないのではと思われるほどです。
しかし、ハイジが食べていたパンは、お金持ちの家の白いパンと対比して描かれた庶民の食べ物としての黒パンですから、そこから類推すればライ麦を使って焼かれたものだろうとわかります。
当時、貧しい人々は、穀粒の外側の部分も含んだ色の茶色っぽい粉で作ったパンを食していた。最も知られているのがライ麦パンで、小麦粉、キビ、カラス麦、スペルト小麦などで作られたパンよりもポピュラーだった。小麦が不作な年には、パン職人が小麦に栗、どんぐり、植物の根、おがくずなどを混ぜてパンを製造した。
http://www.swissworld.org/jp/switzerland/swiss_specials/swiss_br...
では実際に作ってみます。ライ麦パンはスライス。ジャガイモも茹でて皮を剥きスライスします。
ラクレットチーズはフライパンで溶かしましょう。このチーズは加熱されることで風味を増しますから、フツフツ泡が立つくらい加熱します。そしてパンやジャガイモにかけてやります。冬なら火鉢の火で炙って食べることも出来そうです。
2.きのこのバター炒め
特に物語に登場したわけではありませんが、なんとなく山の暮らしならキノコが登場しそうな気がします。スイスは酪農が盛んですから、きっとこれをバター炒めにして食べたりしたのではないかと想像して付け合わせにしてみました。
材料はきのこなら何でも。試作品はブナシメジとエリンギでやってみました。ブナシメジは石づきを取って適当にバラします。エリンギは細切りです。
フライパンにバターを溶かし、まずスライスしたニンニクを入れて炒めます。香りが出てきたらきのこを入れて炒め、全体に火が通ったら塩コショウで味付けします。極めてシンプルです。
3.くるみ入りサラダ
スイスのサラダにはくるみが入っていると小耳に挟んだので、どんなものかよくわかりませんが、試しに作ってみました。
ドレッシングはシンプルにオイルとお酢と塩コショウですが、チーズを探しに行ったついでに「ウオルナッツオイル(くるみ油)」を見つけたので、オイルにはそれを使ってみることにしました。サラダによく使われるオイルらしいです。
酢は、スイスでどんな物が使われているのかいまいちよくわかりませんでしたが、まさか米酢はないだろうと思い、イエにあったワインビネガーを使いました。
分量比は、オイル2:ビネガー1の割合。まずビネガーに適当な塩を加えて攪拌して溶かしてからオイルを加えて攪拌します。仕上げにコショウを加えてさらに攪拌します。
適当な生野菜にくるみの実を加えて、このドレッシングをかければ…。おっ、意外にうまいではありませんか。ウオルナッツオイルが大成功です。ちょっと高価なオイルですが(1瓶500g弱で1500円くらい)、この風味、他にも色々応用が利きそうです。
4.ピクルス
ラクレットのお供には定番だそうです。
5.ヨーグルト
スイスも酪農国ですからヨーグルト生産がとても盛んだそうです。そういえば原産国スイスのブルーベリージャムというのを見たことがあったと思い出して、プレーンヨーグルトにブルーベリージャム(国産w)をかけてみました。これは小さなカップに入れてお皿に乗せます。
以上でハイジが喜びそうなワンプレートメニューが完成しました。
ほかにも、絵本に出てきたメニュー、小説に出てきたメニュー、様々な題材から、こだわりのワンプレートメニューが構成できると思います。
さきほど、こんな本も注文してみました。次は「大草原の小さな家」と「赤毛のアン」でメニュー構成を考えてみたいと思います。このいわしは終わっても、「一人ワンプレートメニュー・コンテスト」はクセになりそうです。
小さなころ大好きだった絵本やアニメなどが夢に出てくることってないですか?ちょうど先日の私がそんなでした。
夢に出てきたのは、素朴な黒いパンと大きくて固そうなチーズの載ったお皿。おじいさんがチーズを大きく切り取り、長い串を刺して暖炉の火にかざします。そして熱でトロリと溶けたチーズをパンに乗せて食べるのです。
そうです。これはテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」に出てきたシーンでした。
そこで、こんな「ふと思い出すあの物語のあの料理」を取り入れたワンプレートメニューを色々考えてみたら楽しいのではないかと思い立ちました。そうすることによって思い出の物語の世界が、もっと深く理解できるのではないかと考えたのです。
第一弾はもちろんハイジの食べていたあの暖炉焼きチーズを中心に据えたメニューです。
1.ライ麦パンとジャガイモのラクレット
ハイジが食べていた暖炉焼きチーズは、ラクレットというスイスの伝統的な料理の、最も素朴な食べ方ですね。チーズを暖炉あるいはラクレット専用のオーブンで焙って溶かし、様々な素材に絡めて食べます。ジャガイモなどが多く使われるようです。
これに使われるラクレットチーズは、もちろんスイスの名産品。ハードタイプで表面は乾いて固くなっていますが、中は意外としっとり柔らかです。アニメに出てきたような大きな塊は日本で買うと何千円もしますが、小さくカットされた物なら数百円で手に入りますし、今は北海道など国内でも生産されています。
さて、ハイジが食べていたパンは、いったいどんな物だったのでしょうか。スイスには驚くほど多くの種類のパンがあります。その数は一説によれば300種類。これほどに多様なパンが食べられている国は他にないのではと思われるほどです。
しかし、ハイジが食べていたパンは、お金持ちの家の白いパンと対比して描かれた庶民の食べ物としての黒パンですから、そこから類推すればライ麦を使って焼かれたものだろうとわかります。
では実際に作ってみます。ライ麦パンはスライス。ジャガイモも茹でて皮を剥きスライスします。
ラクレットチーズはフライパンで溶かしましょう。このチーズは加熱されることで風味を増しますから、フツフツ泡が立つくらい加熱します。そしてパンやジャガイモにかけてやります。冬なら火鉢の火で炙って食べることも出来そうです。
2.きのこのバター炒め
特に物語に登場したわけではありませんが、なんとなく山の暮らしならキノコが登場しそうな気がします。スイスは酪農が盛んですから、きっとこれをバター炒めにして食べたりしたのではないかと想像して付け合わせにしてみました。
材料はきのこなら何でも。試作品はブナシメジとエリンギでやってみました。ブナシメジは石づきを取って適当にバラします。エリンギは細切りです。
フライパンにバターを溶かし、まずスライスしたニンニクを入れて炒めます。香りが出てきたらきのこを入れて炒め、全体に火が通ったら塩コショウで味付けします。極めてシンプルです。
3.くるみ入りサラダ
スイスのサラダにはくるみが入っていると小耳に挟んだので、どんなものかよくわかりませんが、試しに作ってみました。
ドレッシングはシンプルにオイルとお酢と塩コショウですが、チーズを探しに行ったついでに「ウオルナッツオイル(くるみ油)」を見つけたので、オイルにはそれを使ってみることにしました。サラダによく使われるオイルらしいです。
酢は、スイスでどんな物が使われているのかいまいちよくわかりませんでしたが、まさか米酢はないだろうと思い、イエにあったワインビネガーを使いました。
分量比は、オイル2:ビネガー1の割合。まずビネガーに適当な塩を加えて攪拌して溶かしてからオイルを加えて攪拌します。仕上げにコショウを加えてさらに攪拌します。
適当な生野菜にくるみの実を加えて、このドレッシングをかければ…。おっ、意外にうまいではありませんか。ウオルナッツオイルが大成功です。ちょっと高価なオイルですが(1瓶500g弱で1500円くらい)、この風味、他にも色々応用が利きそうです。
4.ピクルス
ラクレットのお供には定番だそうです。
5.ヨーグルト
スイスも酪農国ですからヨーグルト生産がとても盛んだそうです。そういえば原産国スイスのブルーベリージャムというのを見たことがあったと思い出して、プレーンヨーグルトにブルーベリージャム(国産w)をかけてみました。これは小さなカップに入れてお皿に乗せます。
以上でハイジが喜びそうなワンプレートメニューが完成しました。
ほかにも、絵本に出てきたメニュー、小説に出てきたメニュー、様々な題材から、こだわりのワンプレートメニューが構成できると思います。
大草原の『小さな家の料理の本』―ローラ・インガルス一家の物語から
赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から
さきほど、こんな本も注文してみました。次は「大草原の小さな家」と「赤毛のアン」でメニュー構成を考えてみたいと思います。このいわしは終わっても、「一人ワンプレートメニュー・コンテスト」はクセになりそうです。