梅雨を楽しく過ごす最大のコツは、雨が好きになることではないでしょうか。そこで、雨の憂鬱なイメージを変えてくれるような、雨にちなんだCDをご紹介してみたいと思います。
雨のうた
- アーティスト: オムニバス 大江千里 今井美樹 杏里 松たか子 NOKKO 古内東子 工藤静香 稲垣潤一 ASKA STARDUST REVUE
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2010-05-26
- メディア: CD
まず80年代から90年代の日本のポップスに思い入れが深い人にはぜひお勧めなのが、ソニー・ミュージックダイレクトがリリースしている「雨のうた」と題されたコンピレーション・アルバムです。全編「雨」にちなんだ曲でまとめられた2枚組。松田聖子の「瞳はダイアモンド」から矢沢永吉の「雨のハイウェイ」まで、あらゆるジャンルの曲が収められています。
ちなみにこのアルバムには、著名曲であるにもかかわらずシングルカットされなかった曲も入っています。たとえば11曲目の「雨にキッスの花束を」(今井美樹)はアニメ「YAWARA!」のオープニング曲として使われていましたが、ついにシングルカットはされなかった曲でした。
よしだたくろう(当時はひらがな名)の「たどりついたらいつも雨ふり」も、元はロックバンド「モップス」のアルバムのために提供された曲で、モップスはアルバム発売と同時にこれをシングルでもリリースしましたが、拓郎ご本人はアルバムの中でのみ歌っています。
また、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」は一昨年にCM曲として使われていたストロングバージョンが収録されています。これはアレンジを現代的なロックテイストに変え、ボーカルもさらにパワフルな歌唱で再レコーディングされたもの。オリジナルバージョンをよく知っている人はみな声を揃えて、これほどオリジナルを裏切らずに時代に合わせて成長した曲は珍しいと言っています。当時を知っている人はぜひ聞き比べてみてください。
全19曲。Amazonのページで全曲試聴可能です。
迷子犬と雨のビート
- アーティスト: ASIAN KUNG-FU GENERATION
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2010-05-26
- メディア: CD
さて続いてはぐっと最近の曲。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのマキシシングル「迷子犬と雨のビート」をご紹介してみたいと思います。下北系ロックバンドの代表選手と言えるアジカンが映画「ソラニン」のテーマ曲に続いてリリースしたこれは、今TVの深夜枠で放映中のアニメーション「四畳半神話大系」のオープニングテーマとなっています。
彼らの音楽は、心をとても前向きにしてくれます。特に今回の「迷子犬と雨のビート」は、タイトルからはとても重そうなテーマを想像してしまいますが、そして実際詞の内容も深いのですが、スキップをするようなビートに乗せて、今を繰り返していくことだけでもきっと素晴らしい未来につながっていくんだみたいな希望を歌っていく、明るい作品となっています。カップリング曲の「雨上がりの希望」も雨にちなむ曲で、こちらも表題曲に勝とも劣らない作品です。この2曲があれば、梅雨が爽やかな季節に変わります。
なお、アジカンは関東学院大学軽音楽部を母体に、「好きなバンドは?」「ビートルズ」という会話が元で結成されたと言われているバンドです。ですからおそらくビートルズ世代の人たちの耳にも合うことでしょう。
最後は、忌野清志郎の「雨あがりの夜空に」で締めたいと思います。この曲は多数のアルバムに収められていますが、ここでは2008年2月10日、日本武道館にて行われた「忌野清志郎 完全復活祭」のライブ盤をお勧めしておきたいと思います。
ベンチャーズ世代から現代のロックファンまで、全ての世代の耳と胸にしっかり響く音楽といったら、RC、忌野清志郎をおいて他にないでしょう。歌詞は何とも不謹慎ですが、この曲があれば梅雨のじめじめなど吹き飛んでしまいます。雨にちなむ曲の中では最高の除湿力と言えるでしょう。
以上、幅広い年代層にマッチする、ご家族で楽しめそうなラインナップで考えてみました。音楽には好みがありますから全ての人に向くかどうかはわかりませんが、皆さんのお好みの音楽を加えて、梅雨を明るく爽やかに過ごしていただければ幸いです。
(文中敬称略)
梅雨を楽しく過ごす最大のコツは、雨が好きになることではないでしょうか。そこで、雨の憂鬱なイメージを変えてくれるような、雨にちなんだCDをご紹介してみたいと思います。
雨のうた
まず80年代から90年代の日本のポップスに思い入れが深い人にはぜひお勧めなのが、ソニー・ミュージックダイレクトがリリースしている「雨のうた」と題されたコンピレーション・アルバムです。全編「雨」にちなんだ曲でまとめられた2枚組。松田聖子の「瞳はダイアモンド」から矢沢永吉の「雨のハイウェイ」まで、あらゆるジャンルの曲が収められています。
ちなみにこのアルバムには、著名曲であるにもかかわらずシングルカットされなかった曲も入っています。たとえば11曲目の「雨にキッスの花束を」(今井美樹)はアニメ「YAWARA!」のオープニング曲として使われていましたが、ついにシングルカットはされなかった曲でした。
よしだたくろう(当時はひらがな名)の「たどりついたらいつも雨ふり」も、元はロックバンド「モップス」のアルバムのために提供された曲で、モップスはアルバム発売と同時にこれをシングルでもリリースしましたが、拓郎ご本人はアルバムの中でのみ歌っています。
また、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」は一昨年にCM曲として使われていたストロングバージョンが収録されています。これはアレンジを現代的なロックテイストに変え、ボーカルもさらにパワフルな歌唱で再レコーディングされたもの。オリジナルバージョンをよく知っている人はみな声を揃えて、これほどオリジナルを裏切らずに時代に合わせて成長した曲は珍しいと言っています。当時を知っている人はぜひ聞き比べてみてください。
全19曲。Amazonのページで全曲試聴可能です。
迷子犬と雨のビート
さて続いてはぐっと最近の曲。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのマキシシングル「迷子犬と雨のビート」をご紹介してみたいと思います。下北系ロックバンドの代表選手と言えるアジカンが映画「ソラニン」のテーマ曲に続いてリリースしたこれは、今TVの深夜枠で放映中のアニメーション「四畳半神話大系」のオープニングテーマとなっています。
彼らの音楽は、心をとても前向きにしてくれます。特に今回の「迷子犬と雨のビート」は、タイトルからはとても重そうなテーマを想像してしまいますが、そして実際詞の内容も深いのですが、スキップをするようなビートに乗せて、今を繰り返していくことだけでもきっと素晴らしい未来につながっていくんだみたいな希望を歌っていく、明るい作品となっています。カップリング曲の「雨上がりの希望」も雨にちなむ曲で、こちらも表題曲に勝とも劣らない作品です。この2曲があれば、梅雨が爽やかな季節に変わります。
なお、アジカンは関東学院大学軽音楽部を母体に、「好きなバンドは?」「ビートルズ」という会話が元で結成されたと言われているバンドです。ですからおそらくビートルズ世代の人たちの耳にも合うことでしょう。
忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 2枚組ライブアルバム
最後は、忌野清志郎の「雨あがりの夜空に」で締めたいと思います。この曲は多数のアルバムに収められていますが、ここでは2008年2月10日、日本武道館にて行われた「忌野清志郎 完全復活祭」のライブ盤をお勧めしておきたいと思います。
ベンチャーズ世代から現代のロックファンまで、全ての世代の耳と胸にしっかり響く音楽といったら、RC、忌野清志郎をおいて他にないでしょう。歌詞は何とも不謹慎ですが、この曲があれば梅雨のじめじめなど吹き飛んでしまいます。雨にちなむ曲の中では最高の除湿力と言えるでしょう。
以上、幅広い年代層にマッチする、ご家族で楽しめそうなラインナップで考えてみました。音楽には好みがありますから全ての人に向くかどうかはわかりませんが、皆さんのお好みの音楽を加えて、梅雨を明るく爽やかに過ごしていただければ幸いです。
(文中敬称略)