巨大掲示板「2ちゃんねる」のログの一部を閲覧し、不特定多数の利用者がまとめてクリッピングできる

２ｃｈの書き込みに関する著作権表示は、書き込む際に表示されるかと思います。端的にいうと２ｃｈの書き込みデータは２ｃｈの運営会社が著作権を保有しており、商用利用を行いたい場合には直接交渉するか、代理店を経由して購入する必要があります。指摘されているガーラは、独占代理店の権利を保有していたのではないかと思いますが、２ｃｈの商行為に関してはあまり表にはでてきませんので詳しいことは分かりません（以前、知り合いの企業が自社のポータルサイトに関連する２ｃｈのスレッドを表示するシステムを構築した際にはガーラからデータの権利を購入したと言っておりました）。

http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1055855539/

現在、ガーラ経由で２ｃｈデータの購入を行っているのは、風評監視関連のセキュリティービジネスを企業向けに提供している企業がほとんどで「まとめサイト」に関しては無断転載を行っているのではないかと思います。ただ、まとめサイトのなかでもライブドアのドメインを使っているものに関しては、個人運営のように見えて実は運営主体はライブドアというケースもあり、全てのまとめサイトが無断掲載だとは言い切れません。

その無断転載の個人サイトのほとんどに関しても広告を掲載しており、実態は商用サイトと同じとなりますが、元々の２ｃｈの記事そのものが、ニュース板とかの場合は、他の商用サイトの記事の無断転載で成立しており、２ｃｈの運営企業も個別に法的措置を講じるようなことまではできないのが実状ではないかと思います。

「電車男」とかの場合はちゃんとした商用利用契約が版元とひろゆきとの間で結ばれており、年間かなりの金額が著作権利用料としてひろゆきに対して支払われています。また、ガーラなどがやっている２ｃｈの派生ビジネスの年間規模は数億円に達していると以前、アエラの２ｃｈ特集記事には掲載されていました。