距離の違いの割りに、かかる時間があまり変わらないように思えるのですがなぜなのでしょうか?
それは離発着の待機時間を含んでいるからです。
羽田空港から伊丹空港までは直線距離にして450kmほどですので、ジェット機の巡航速度から計算すると、実際の滞空時間は30分ほどにしかなりません。
この程度の距離だと上昇と下降の時間が一番無駄になっています。
飛行機は高空へ行けば行くほど空気抵抗が減りますが、同時にエンジンに必要な酸素も減り、一般的なジェット旅客機の巡航高度は1万m程度です。
http://www.jal-foundation.or.jp/shintaikikansoku/sankoushiryo_ki...
ところが、そこへ上昇するまでに結構な時間がかかり、また上昇途中は速度もそれほど出せません。
747の巡航速度はマッハ0.85程度となっていますが、上昇しながらその速度を出すには相当の燃料を食うでしょう。また、上昇初期は低空であり、空気抵抗も大きいという問題もあります。
さらに、航空路の問題もあり、地上への騒音や他機との交差などで一定の高度を維持する事を要求されます。
低空は低速の有視界飛行機、高空は高速の計器飛行機、みたいな棲み分けもあります。
そんなこんなで1時間のうち10分や20分は単に上昇しつつ増速するだけに費やされ、距離があまり稼げないという事です。
下降時はそれほどではないにしても減速しなければならず、ここでも時間の無駄が発生します。
タイムスケジュールには待機時間などは含まれていないと思いますよ。
航空科学(?)的な細かな情報をありがとうございます。
少しイメージすることができました。
> タイムスケジュールには待機時間などは含まれていないと思いますよ。
ということは、純粋に飛行機が飛んでいる時間があまり変わらないということなのですかね。
あまり乗ったことのない方が理論的推定で書かれているようですが、まず、羽田→伊丹はANAでもJALでも1時間5分とかで、1時間15分は関西空港あるいは神戸空港と思います。ちなみに、羽田福岡は1時間45分くらいで、羽田大分と大して距離差がなさそうなのに、15分ほど余計にかかります。
時刻表の時間は、飛行機の扉を閉めてから開けるまでを基準としてたと思います。「出発時刻は扉を閉める時刻」ということは、遅れを出したくない航空会社がうるさいほどあちこちでアナウンスしてます。なので、滑走路が空くまで待機する平均時間、着陸を待つ平均時間が含まれます。
さらに、実際に飛行する航路が若干遠回りになってることがあります。福岡と大分の差は、福岡への行き方が直前でだいぶ北へ大きく回る航路をとることが多いからというのもあると思います。神戸空港から羽田行きに乗ると、たいがい明石大橋上空あたりまで行ってから北へ回ります。
実際の飛行時間は、羽田伊丹は45分ほどです。大分は、ホーバーが健在な頃に2度ほど使ったきりなので時間はよく覚えてませんが、大分空港の待ち時間が少なそうなのは、容易に想像できますし、羽田方面に陸地が少なめで、遠回りすることもないのではと思います。
お詳しいですね!
これまで飛行機に乗ったときには待ち時間などを意識しなかったのですが確かめるためにも乗ってみたくなってきました。
なるほど。
風の影響や、高度による空気抵抗の違い、空港周辺での上空待機なども考えたのですが。
具体的な待機時間などは空港や航空会社に聞けばわかるのかなー。