そこで新たな文化の定義を試みます。同じ趣旨のことを、言い方を変えて言っているつもりです。これらの定義について、ご意見があればお願いします。
1: 文化はコンピュータにとってのソフトウエアのようなものであり、ヒトがそれを獲得し使いこなすためにはハードウエアつまりヒトの身体が最適なものである必要がある.
2: 文化は、言葉というデジタル符号語列で一次元的に表現された情報(コード、暗号、符号)であり,それはヒトという高度に精神的な動物の拡大した脳(感覚・運動・記憶などを制御)の発展を方向づける遺伝子の役割を果たす.
3: 文化は言葉であり、それを生かすも殺すも、文化的に生きようとするヒト次第である.
4: 言葉による情報である文化をうまく取り込んで、自らの脳と身体を発展させるためには、文化という情報が自分の中でうまく作動するように自分の脳と身体をつくる必要があり、日々の鍛錬や繰り返しの稽古が重要である.
皆様、ご意見ありがとうございました。
上の定義では、文化の一面しかカバーしてないことがわかりました。
「遺伝子」と大雑把にいうとき、クロマチン構造, DNA, ncRNA, mRNA, ペプチド、タンパク質、器官、生命体、のすべてを指すことができます。
ヒトにとって文化とは、生命にとっての遺伝子と同じではないでしょうか。
つまり、文化財、文化遺産、記録、といった「情報」・「伝統」も文化であり、
それを伝承する行為、獲得する行為、つまり「行為」も文化であり、
文化によって獲得した日々の生活「様式」も文化であり、
文化的に生きるヒトの記憶や知識の総体も文化であり、
そもそもヒトとは、文化的に生きる動物である。
つまり、言語をベースにして、さまざまな文化を獲得することによって、
人間として成長していくのがヒトである。
そう思うようになりました。
人間とは文化的活動である。
こちらの定義(漠然としていますが)と上を比べていかがでしょうか