と聞いたのですが、科学的に正しい説明でしょうか?
かゆみ成分が何でできているのか知りませんが、その物質を破壊するような熱を加えるとしたら皮膚組織もタダでは済まないような気がするのですが、大丈夫なんでしょうか?
熱感でかゆみがごまかされているだけではないか、と思っているのですが、どうなんでしょう?
「かゆみ成分」が何か、にもよるので調べてみました。
Wikipedia の カ によれば、
吸血の際は皮膚を突き刺し、吸血を容易にする様々なタンパク質などの生理活性物質を含む唾液を注入(中略)した後に吸血に入る。この唾液が、人体にアレルギー反応を引き起こし、その結果として血管拡張などにより痒みを生ずる。
なので、蚊の唾液に含まれている成分のようです。
実際に蚊の唾液腺を分析した「蚊の唾液腺のヒスタミンおよびエステラーゼについて」によれば、
唾液腺抽出物中にhistamine, putrescine, spermine, およびspermidineが検出されたが, serotoninは検出されなかった。
とあり、プトレシン、スペルミン、スペルミジン はかゆみ成分とは考えにくいので、残る ヒスタミン が原因物質なのではないかと推察されます。
Wikipedia にも記載されているように、ヒスタミンはアレルギーの原因になる物質です。
化学物質としては融点83~84度と熱に強そうです。
さらに、ヒスタミン食中毒 の記述によれば、
ヒスタミンは熱で分解されにくいため、加熱処理により菌は死滅したとしても、一度産生、蓄積されたヒスタミンを取り除くことは困難である。
すなわち、細菌が死ぬほどの熱を加えてもヒスタミンは残存する、という事です。
「かゆみ成分」がヒスタミンであるとすれば、ちょっとやそっとの熱では破壊されない、と言えるでしょう。
また、Wikipedia 英語版の Mosquito の Mosquito bites and treatment には、治療法として、
using a brush to scratch the area surrounding the bite and running hot water (around 49 °C) over it
すなわち、刺されたところの回りをブラシでこすった上で、49度前後のお湯をかける、というのがあります。
しかしこれは、かゆみ成分を熱で破壊するのではなく、刺された部分の血流を下げてかゆみを抑える、という原理のようです。
(ちなみに数時間の間、効果があるそうです)
出典となっている Noxious Heat and Scratching Decrease Histamine-Induced Itch and Skin Blood Flow (PDF) をざくっと読んでみた限りでは、41度のお湯だと効果はあまりないようです。
冷やす方でもかゆみは低下しますが、局所の血流量には影響を及ぼさなかった、との事です。
この研究自体は、蚊とは直接の関係はないものだと思われます。
ご参考になれば幸いです。
http://favstar.fm/users/hatori/status/22621328462
http://okwave.jp/qa/q6224164.html
検索してみると、45度とか50度とかでかゆみ成分が分解・変性するという話があちこちに
ありますが、科学的な根拠は見つかりませんでした。
「熱いお茶やコーヒーの入ったカップを数秒押し当てる」のは簡単ですし、
その程度ならやけどの心配もないですから、今度ためしてみたいですね。
熱でかゆみが誤魔化されるだけかもしれませんが、ひっ掻き壊すよりはいいと
思いますし。
むむむ。
体内の異物が45度になるように加熱すると、周辺組織のたんぱく質も変性してしまうような気がします。
それは低温やけどという奴では……?
http://www.tepore.com/research/co/090716/index.htm
専門家の意見はその逆です。
●蚊に詳しい専門家に聞いてみました!
白井良和さん
害虫防除技術研究所代表、有限会社モストップ取締役、医学博士。
蚊の駆除・蚊除け剤・蚊捕獲器の評価試験や、蚊に関する書籍・CD-ROMの販売、害虫駆除業、
研修会での講演活動、マスメディアへの協力や情報提供などを行っている。
著書に、『蚊の対策がわかる 蚊の教科書』『蚊の知識が身につく 蚊のチェックポイント71』などがある
◆蚊に刺されたときの正しい対処法を教えてください。
蚊に刺されたときは、かけばかくほどかゆくなってしまうので、かかずに冷水や保冷剤で冷やしましょう。
冷やすことで毛細血管が収縮して、ある程度はかゆみを抑えることができます。
もちろん、かゆみ止めを塗るのも良いですね。
「刺されたところを温めるとかゆみがなくなる」と言う人もいますが、温めると毛細血管が拡張して血の巡りが良くなるので、
余計にかゆくなってしまうケースのほうが多いでしょう。
ありがとうございます!
なるほど、冷やしたほうが良いのですねー。
「かゆみ成分」が何か、にもよるので調べてみました。
Wikipedia の カ によれば、
吸血の際は皮膚を突き刺し、吸血を容易にする様々なタンパク質などの生理活性物質を含む唾液を注入(中略)した後に吸血に入る。この唾液が、人体にアレルギー反応を引き起こし、その結果として血管拡張などにより痒みを生ずる。
なので、蚊の唾液に含まれている成分のようです。
実際に蚊の唾液腺を分析した「蚊の唾液腺のヒスタミンおよびエステラーゼについて」によれば、
唾液腺抽出物中にhistamine, putrescine, spermine, およびspermidineが検出されたが, serotoninは検出されなかった。
とあり、プトレシン、スペルミン、スペルミジン はかゆみ成分とは考えにくいので、残る ヒスタミン が原因物質なのではないかと推察されます。
Wikipedia にも記載されているように、ヒスタミンはアレルギーの原因になる物質です。
化学物質としては融点83~84度と熱に強そうです。
さらに、ヒスタミン食中毒 の記述によれば、
ヒスタミンは熱で分解されにくいため、加熱処理により菌は死滅したとしても、一度産生、蓄積されたヒスタミンを取り除くことは困難である。
すなわち、細菌が死ぬほどの熱を加えてもヒスタミンは残存する、という事です。
「かゆみ成分」がヒスタミンであるとすれば、ちょっとやそっとの熱では破壊されない、と言えるでしょう。
また、Wikipedia 英語版の Mosquito の Mosquito bites and treatment には、治療法として、
using a brush to scratch the area surrounding the bite and running hot water (around 49 °C) over it
すなわち、刺されたところの回りをブラシでこすった上で、49度前後のお湯をかける、というのがあります。
しかしこれは、かゆみ成分を熱で破壊するのではなく、刺された部分の血流を下げてかゆみを抑える、という原理のようです。
(ちなみに数時間の間、効果があるそうです)
出典となっている Noxious Heat and Scratching Decrease Histamine-Induced Itch and Skin Blood Flow (PDF) をざくっと読んでみた限りでは、41度のお湯だと効果はあまりないようです。
冷やす方でもかゆみは低下しますが、局所の血流量には影響を及ぼさなかった、との事です。
この研究自体は、蚊とは直接の関係はないものだと思われます。
ご参考になれば幸いです。
ありがとうございます。
だから虫さされ薬には抗ヒスタミン薬が含まれてるんですね。
お湯をかける対処法は、感熱神経を刺激することによって血管を収縮させるのですね。だから「熱い」と感じる刺激じゃないと効果が薄い、と。
なるほど、とても参考になりました。
http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/hobby_cooking_...
蚊の毒(?)は酸性なのでアルカリ性の石鹸を塗るのもいいそうです。
また新たな方法がw
ありがとうございました。
ありがとうございます。
だから虫さされ薬には抗ヒスタミン薬が含まれてるんですね。
お湯をかける対処法は、感熱神経を刺激することによって血管を収縮させるのですね。だから「熱い」と感じる刺激じゃないと効果が薄い、と。
なるほど、とても参考になりました。