【ちはやぶる百人一首】

　二十五　名にし負はば 逢坂山の さねかづら

人にしられで 来るよしもがな

　え～昔昔の事ですが、逢坂山という、とっても強いお相撲さんが居ました。

大きな声では言えませんが、実はこの人「若禿げ」でして、とある特殊なカツラ「さねかづら」と言うんですが、これを密かに着用していました。

残った髪に食いつくようにして中々に落ちないカツラでしたが、ある激しい取り組みの途中で、とうとう落ちてしまいました。

　秘密を知られてしまったのがショックだったのでしょう。

逢坂山は次の日から土俵に上がらなくなってしまいました。

人に知られては来にくかったんでしょう。

とうとう引退してしまいましたそうです。

まことにもってお気の毒な事で。

つるかめつるかめ。

５１　かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしもしらじなもゆるおもいを

このあいだ、各戸に絵矢がうちこまれた。イブキ山のモグサの絵がかいてあった。モグサといえばよく燃えるもの、しらじら明け方ごろに火矢が打ちこまれて火事になるかもしれないという謎かけだから気をつけなくてはいけないよ。

７４　うかりけるひとをはつせのやまおろしよはげしかれとはいのらぬものを

大学を合格した人をまってるのは、はじめて背なかを「やまおろし」（大根おろしにつかうオニオロシのようなおろし金の一種で、山のようになだらか）で擦るという祝いの儀式だ。はげしくこするとくすぐったがるので、女子大生にはカレができる祈りがこめられているといううわさだが、本当のところ別に本人以外彼氏が出来ろなんてことを祈ったりはしていない。

うそかほんとうか微妙な路線をねらって大ホームランをうてました

八「ご隠居さん、てぇへんだ。あっしは夜逃げをしなきゃぁならねえ。娘にむずかしいことを聞かれて答えられないんじゃ親の面目はまるつぶれ」

隠居「そりゃどんな歌だい」

八「良く聞いておくんなせえよ。たしかこんな歌でさあ。

　　　なにわがた　みじかきあしの　ふしのまも

　　　あわでこのよを　すぐしてよとや」

隠居「ほう、百人一首とは風流じゃないか」

八「風流とかどうでもいいんでさぁ、ご隠居さん、あっしを助けておくんなせえよ」

隠居「ふうむ、八つぁんの頼みなら、聞かないわけにもいきませんね」

いいかい、なにわといったら大阪のことだ。

浪速形ってえのは、関西人の演技をする俳優のこった。

女形っていうじゃぁねえか。それとおんなしだ。

あるところに浪速形の俳優がいてさ、

顔もよければ演技も最高。関西弁で二枚目をやれるのは古今東西探してもそいつだけだ。

けどよ、すべてにおいて完璧なそいつにも、たったひとつの欠点があった。

足が短けぇのよ。短き足のってやつだね。

短足の二枚目じゃかっこうがつかねえってんで、いつもシークレットブーツをはいていた。

ある日そいつんところへ

ぜってぇ死なねぇ悪魔の役がころがりこんできた。

死なない悪魔だから不死の魔ってやつだね。

ところがさ、関西弁の色男ばっかり演じてたから、悪魔の役なんてどう演じていいかわからねえ。

さすがの名俳優もすっかり悩んじまって、変な紙切れのこして失踪しちまいやがった。

その紙切れにはこう書いてあったのさ。

「阿波で演技の修行をします」

阿波で男が何をしてたと思う？

山をかけまわり、時には滝に打たれたりして、悪魔の演技の研究をしてたんだね。

いや、立派なもんだよ。演技にこれだけ打ち込めるなんざぁ、できるもんじゃねえ。

もう少しで役がつかめるってところまでやってきた。

そうしてる間にも舞台の日取りが決まってさ。

舞台監督が大慌てで男をさがしに来たわけだ。

「おい、よっちゃん」監督は言った。

よっちゃんってのは男のあだ名だ。欣喜義郎（きんきよしろう）ってのが芸名だね。

「おい、よっちゃん。やっとみつけたぜ。もう時間がねえ。そろそろあんたの名演技見せてくれよ」

監督も苦労した。書き置きには阿波とあったが、阿波のどこだかわからねぇ。

さんざんさがして、阿波でこのよっちゃんをやっとみつけたというわけだ。

「すまねぇ監督さん。もう少しなんだ。もう少しで役がつかめそうなんでぇ」

欣喜義郎は真剣な目で監督を見たんだね。

「あんたが真剣なのはよーくわかってる。だがな、よっちゃん。五日後には幕が開く。もう時間がねえんだよ」

監督は汗をふきなが言った。

「このままじゃ代役をたてるしかねえ」

よっちゃんは焦った。このままじゃろくに演技もできねえとーしろに役を取られちまう。

「監督さん、チャンスをくだせぇ。最後の修行をしたら、きっと役をつかめる」

「最後の修行……そりゃ一体なんだい」

「バンジージャンプでさぁ」

「バンジー？！」

「へぇ、命綱をつけて崖っぷちから飛び降りやす。これで度胸をつけたら完璧な演技ができるに決まってまさぁ」

そう言って胸をはるよっちゃん。

監督もこれなら大丈夫とほっと胸をなでおろし

「よしわかった。今からやっとくれ。時間がないんだ。すぐしてよ、なあ、よっちゃん」

つまりこの歌の意味はこうだ。

　浪速形　みじかき足の　不死の魔も

　阿波で　このよっちゃんを　すぐしてよ、とや

そこまで言うと、ご隠居さんは覚めたお茶をすすった。

八「ところでご隠居さん、さいごの"とや"ってのは何の事ですかい」

隠居「そりゃあおめえ……バンジーで飛ぶときのかけ声よ。とやっ！ってなもんだ」

八「ああ、なるほど。さすはがご隠居さんだ」

欣喜義郎がきれいに落ちたところで、お後がよろしいようで。

　じゃぁ同じく落語にもある崇徳院で。

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ

ご隠居「日本を代表する怪談っていうと、牡丹灯篭、番町皿屋敷ってぇのもあるが、なんてったってぇ四谷怪談だ。おい熊さん、お前さんは芝居なんか、見ないから知らないだろう」

熊さん「それがね、四谷怪談なら、よく知ってるんでさぁ。お得意に怪談が大好きってご隠居がいましてね、夏になると涼しくしてやろうって、怪談話を聞かせてくれるんで。去年の夏なんか３度も聞かされまして」

ご隠居「そりゃぁ、暑さも吹っ飛んだろう？」

熊さん「それが怖くて、ションベンちびるんで、腰の辺りがじわっと生暖かく…」

ご隠居「汚いねぇ。それなら四谷怪談の説明はいらないね。これはね、四谷怪談に似た、話しなんだがね。まぁ脳ミソのないお前さんには関係のない話だから知らないんだろうねぇ。秋葉原怪談って言うんだが、知っているかい？」

熊さん「知りません」

ご隠居「ＡＫＢ４８は知ってるな」

熊さん「へぇ、メンバーの名前は言えませんが」

ご隠居「ＡＫＢのオーディションに瀬尾ハヤミという女の子が応募したんだ」

熊さん「瀬をはやみって女の子の名前だったんですかぁ？」

ご隠居「そうだ、書類審査も通って最終選考まで進んだんだな。ところがこれから水着審査という直前になって背中にできものができた。それが四谷怪談に出てくるお岩さんの顔にそっくりだ。でも、本人は背中だから気がつかなかったんだな。最終選考は滝川クリステルが司会だった。」

熊さん「で、どうなりました」

ご隠居「最初に気がついたのは滝川クリステルだ。そうしたらそのできものが口を開いたんだな。どうもそのできものは彼女のファンだったらしい。『瀬尾ハヤミと別れてでも付き合いたい』って言ったんだそうだ。」

熊さん「で、崇徳院とどんな関係が」

ご隠居「瀬尾ハヤミの背中に、お岩さんの顔がかかっているようなおできができたんだ。だから『お岩に背中にかかられた』で『岩にせかるる』だ、で滝川クリステルに瀬尾ハヤミの背中から離れて付き合いたいと思うっていったんだから、『滝川の われても末に あはむとぞ思ふ』じゃないか」

熊さん「ところで、『あはむ』の説明が抜けているような気がするんですが」

ご隠居「おぉそうじゃった。忘れておった。口説かれた滝川クリステルはこういったそうじゃ。『こんなところで口説いてくるなんて、脳が足りないんじゃないの、茂木先生の所に行ってアハ体験してきた方がいいと思う』って。それで『ＡＨＡ無』じゃ」

多分番号は、32•••だったような気がします私、あんまり興味ないので•••忘れてしまいました。たしか二文字の数字だったような気がします。間違えてたらすいません。

二十六

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば

いまひとたびの みゆきまたなむ　　貞信公

小倉山の峰にある葉っぱで痔を揉みたいという気持ちがあるのならば、

もう一度、飲みに行き、股を舐めなさい。

※　詳しく記述をすると、はしたない内容になってしまいそうなので、簡単な記述に留めました。

同じく二十六番

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば

いまひとたびの みゆきまたなむ　　

講釈

小倉山の岬にある紅葉（もみじ）の葉は、美しく心が表れる

もみじの葉は今、一度の雪を見て次の秋を待っている

歌の詩を見たまんま、講釈してしまいました

すいません

もういちど二十六番

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば

いまひとたびの みゆきまたなむ　　

小倉山　岬のもみぢ葉という行きつけのバーがあり心が表れる　そこにはなじみの美由紀が来ている

美由紀はまた、今日もお酒を飲んでいる

sibazyunさんのリクエスト（？）です

どうでしょうか？

百人一首番号一番、天智天皇で行きます☆

「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ　我が衣手は 露にぬれつつ

（あきのたの かりほのいほの とまをあらみ　わがころもでは つゆにぬれつつ）」

秋田県の稲になる新米は非常に美味しいことから、

天皇様自ら、稲穂刈り用の草葺き小屋におでましになり、

新米の稲穂のご収穫を手伝われたが、

ごはんにのせるはずの岩海苔（※訳注１）の佃煮を

忘れてしまったのに気づいた頃には、もう高貴な衣の裾は、

北国の露に濡れてすっかり汚れてしまっていた。

※訳注１：百人一首の書かれた時代には、活版印刷の技術はまだ低く、

「苫」は誤植で、実際には「苔」であったと予想される。

当時の食べ物で苔の愛称で知られるものは、岩にへばりついた様子が

苔（コケ）のように見えることから、現在では

「ごはんですよ！」などでおなじみの岩海苔（またはその佃煮）を指す。

最近の学者の説では、悲しみの余り涙が流れたのを衣の袖で拭いたが、

部下にそれを悟られたくなくて、衣の袖が露に濡れてしまったと

言われたという説もある。

高貴な方の、人生の秋を思わせる哀愁の一首と思われる。

八十　ながからむ心も知らず黒髪の　乱れてけさはものをこそ思へ

→なかからむこころもしらすくろかみのみたれてけさはものをこそおもへ

→長かラム　小衣　白砂　黒神のみ垂れて　袈裟は　物起こそ思う　屁

『うる星やつら』より　

身長が高いラムちゃんは　小さい衣のみをまとい　肌は白砂のように白い。それを見た男達は全て立つのだが、錯乱坊（チェリー）という黒神（邪神）だけが垂れたままだ。袈裟を着ている身ではあるが、一物を起こそうと思ったが、屁が出たのみであった。いとあはれなり。

第六十番(小式部内侍)

始まらない合コン

～お、またヤマさんが何か吠えてる。アイツはいつもあの調子だよなぁ～

何だよ、生野の美っちゃんが場所が遠くて今回は行けないって言うから文ちゃんを呼んだのに、その文ちゃんがまだ来ない、連絡もないってどういう事だよ！あ、おい天野、お前の席は端っこだって！お前、人数合わせのクセに主役ヅラしてんじゃねぇ！

～「おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて」っと～

おい、聞いてるのか天野！？

51　「かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしもしらじなもゆるおもひを」

「描く戸だに絵屋はイブキの早下草刺しも白地な萌ゆる思いを」

痛車ならぬ痛ドアとしてイブキというキャラクターをペイントしてみようと絵屋（画家）は思い立ったのだが、

実際に描き始めてみると、背景に芝生を描き終わった所で、自分の画力と萌えたイメージのあんまりなギャップが出てしまい、

下草だけは色を刺したものの他は白地のままとなってしまったとの様を詠んだ歌　（詠み人知らず）

明日のよいち! 斑鳩いぶき 妖艶ver(1/6スケール コールドキャスト製塗装済み完成品)

• 出版社/メーカー: アルファマックス
• 発売日: 2010-10-30
• メディア: おもちゃ＆ホビー

「百瀬警部、こんなものが記録されています。」

「どうした、一条。」

「ガイシャのパソコンの、ここを見てください。」

「文字の羅列だな」

「はい、何か書いてあります。」

『IMA.COM といい

　芝刈りにな　　楽器の

　アーリア　ケーノ

　　　　突き

　をま

　　　　血ぃでつるがな』

「なんだこれ。」

「たぶん、音声入力でメモを取っていたのではないでしょうか」

「その最中に殺されたということか？」

「死亡推定時刻とファイルの作成時刻が近いですから」

「これ、脈略がないなぁ」

「はい。まずIMA.COMですが、ガイシャが昔働いていた会社のホームページがIMA.COMです。」

「じゃあ、仕事のメモだな」

「その会社は、小型エンジンを扱ってます。芝刈り機が主力商品です。」

「楽器のってのは？」

「最近、楽器を売る話があるらしいんです」

「ますます、商売のメモだろこれ」

「たぶん、ここまでは、仕事の思いつきをメモろうとしていたのではないでしょうか」

「で、アーリアケーノ　は？」

「名前ですね。ガイシャの雇っていたイラン人労働者に、ケーノという者がいます」

「アーリアって？」

「ガイシャが、あだ名でアーリア人のケーノと呼んでいたようです。」

「ケーノはどこにいるんだ」

「先ほど、身柄を確保しました」

「犯人なのか？」

「金関係で、ガイシャを恨んでいたという情報があります」

「ホンボシか？」

「そうではないかと思います」

「そうすると、ケーノが部屋に入ってきて、ガイシャが振り向く」

「思わず、アーリア　ケーノと呟く」

「ケーノはナイフでガイシャを突く」

「突き　と呟く」

「なんか変だが。まあいいや。ケーノ逃げる。」

「ガイシャ　ケーノに　おま　と呼びかける」

「ガイシャ刺された胸を見る」

「「血ぃでつるがな」と呟く。」

「ここで死んだわけか。ところで、このファイルの名前は？」

「２１となってます。」

「そうか。コピーを捜査員に配ってくれ。」

「はい、警部」

「ケーノの素性を調べに行くか」

「はい。」

No.18 by Anson,T,Fujiwara

小さな美術館にて

水墨画も、岸が描くとどうしても並みの物にしかならない。まぁそうは言ってもせっかくの作品、それが展示された部屋に寄ったのさ。そしたら、夢にまで見たあの佳代ちゃんが居たんだ。岸なんかの絵を見てるなんて信じられなかったんで「オイオイこんな所で何を見てんだよ」と皮肉ったら肘鉄が飛んできてさ。この一発で天地がひっくり返るかって位に目が眩んだんだ。

「墨の絵の 岸による並 寄るさ部屋 夢の佳代肘 一目世眩む」

(読み：すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ)

No.59 by Red John

四人の女

安良(やすら)は派手な衣装を着ている。

音菜(ねな)はそれに比べればマシな物を着ている。

沙世(さよ)は最近老けた。

そして手堅くブクマした今月のニュースを見ているのが、佳奈(かな)だ。

「安良派手 音菜マシ物を 沙世老けて 堅ブクマでの 月を見し佳奈」

(読み：やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな}

十七番　ちはやぶる かみよもきかず たつたがは　からくれなゐに みづくくるとは　在原業平　　

アムロ　「ブライトさん、ブライトさん！」

ブライト「なんだアムロ？」

アムロ　「ブライトさんて仕官学校出身ですよね、落語の"ちはやぶる"ってなんだか分かります？　元ネタが分からないんで教えてほしいんですけど」

ブライト「なんだ、アムロは地球育ちなのにそんなことも知らんのか」

アムロ　「えっ、じゃあブライトさんは知ってるんですか？」

ブライト「あ、あ、あたりまえだろ、士官学校の古典授業で教官に暗記するほど叩き込まれたわ」

アムロ　「じゃあ、最初のちはやぶるはなんなんですか？」

ブライト「チハヤブル、ブルといえば、お前、あれしかないじゃないか、ブルだよブル！」

アムロ　「ブルって・・・もしかしてGブルのブルですか？」

ブライト「そ、そうだ、そのブルだ。そしてチハヤブルはチハヤ少尉が設計したブルなんだ。星一号作戦より前に開発された機体で現存はしていないがな。」

アムロ　「へーさっすがブライトさん。映画版では抹消されたGブルの設定まで掘り返すなんて、僕、見直しました！　じゃあ、次のかみよもきかずはどういう意味なんですか？」

ブライト「そりゃ、お前、カミといったら上下の上、管制官が通信で『チハヤ少尉！　上手に気をつけてください、レーダーに反応が』という警告を出したにも関わらず無視したんだ。ニュータイプに通信情報なんかいらんつってな」

アムロ　「え、僕は同じニュータイプでも、そんな横暴じゃないですよ。ミライさんやセイラさんの通信は謙虚に聞いてますよ。というかチハヤ少尉って設計者だったんじゃないんですか？　なんでブルの運転席に乗ってるんですか？」

ブライト「そ、そりゃー実験機だったから設計者が自ら乗り込んでたんだよ！　次ぎ行くぞ」

アムロ　「（なんだか変だなあ）たつたがはですね」

ブライト「そう、おまえGブルの形状を思い出せるか？」

アムロ　「え、そりゃあブルだからキャタピラが付いていて、Bパーツの足がなくて、戦車みたいな運用形態ですよね」

ブライト「そうだ、そのGブルをチハヤ少尉はこともあろうに立たせたんだ」

アムロ　「え、足もないのにどうやって・・・・」

ブライト「Gブルの形状を思い出せば分かるだろう、足は無いが手はついている。そのチハヤ少尉はそこで通信兵の警告を無視してチハヤブルを立たせてしまった、”がわ”というのは立たせた方のその側面、という意味だ」

アムロ　「じゃ、じゃあからくれなゐにというのは、もしかして？」

ブライト「カラーが紅、そう奴が、シャアが来たのさ。真紅の専用機に乗ってな」

アムロ　「さすがシャア、ブルの弱点を人目で見抜いたんですね。上手から近づいたのは気取られないようにするためだったのか」

ブライト「今となっては想像するしかないが、おそらくはそうだろう。チハヤブルは試作機でもあったので水に弱かった。シャアはそこに目を付け、チハヤブルに水を掛けたのだ。ブルはショートし、行動不能となった。あまりにあっけなかったのでシャアも撃墜数には数えなかったらしい」

アムロ　「それがみずくるるですね。さっすがブライトさん。ところで最後の”とは”って何の意味なんですか？」

ブライト「えっ？　とは、とは・・・・チハヤ少尉の名前は偽名で本名は”トハ”だったらしい・・・・ぞ」

アムロ　「シャアの本名がキャスバルみたいな感じですか？」

ブライト「そ、そうだよく分かってるじゃないか」

アムロ　「でも変じゃないですか？　ジオンと違って連邦の士官がわざわざ偽名使うなんて、それにシャアの機体が赤くなったのはルウムの後だったんじゃ・・・・」

ブライト「だ、黙れ」

バシッ

アムロ　「な、殴ったね。親父にもぶたれたことないのに」

ブライト「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに１人前になった奴がどこにいるものか」

アムロ　「ブ、ブライトさんの嘘つきー」

柱の影からフラウ　「ばかなアムロ」

　それでは二回目行ってみま～す。

　十八　すみのえの きしによるなみ よるさへや　ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

　え～住之江と言ったら皆さんご存じ、ボートレース。

http://www.suminoe.gr.jp/

　レースの開催中は五月蠅いのなんの。

波飛沫も激しくて、岸にはたくさんの波といっしょに、見ている皆さんのため息までもが押し寄せてきます。

この有様を「岸に寄る波　寄るさへや」などと強調して表現したんですな。

後はお決まりのコース・・「夢」もちろん実現しなかった夢が殆どなんですがね。

なんせ、博打の鉄則といったら「客は勝てない」んですから、欲に目が眩んでは駄目ですな。

夢が通うお決まりのコース、目が眩んで、その後には空っぽの財布とため息銀座。

　・・・と言うわけでお後が宜しいようで。