にもかかわらず、どうして、地方議員は政党に入っているケースが多いのでしょうか?
>なぜ、地方議員は政党に入っている?
選挙の際に政党にバックアップしてもらえるから、政党に入っているんだと思います。
ポスターで人気の国会議員とツーショット、よく見かけませんか。
地方議員は世襲があたりまえ、就活みたいな感じになっています。
議員報酬がいいんです!
例えば、東京都議会の場合(2007年度)、一般の議員は月額103万7000円、議長は129万2000円です。
不況であろうがなかろうが、日当制の自治体は少ないです。
一度、地方議員になったら、辞められません。選挙になったら、人気の国会議員が応援演説!
回転寿司のように、つぎから、つぎへと、握手攻め!名前を連呼、連呼!
なので、政党に入っていると不利になると思われるときは、「無所属」に早やがわり。
失言などで人気がなくなると、ポスターもすぐに変わります。
もっとも、その美味しい地位に楔を打ったのが、河村名古屋市長ですよね。
名古屋の市議報酬、年額1,713万円の削減を掲げ、選挙で当選です。
人口数が近いヒューストン市は442万円、約3.8倍の差ですね。
また、国会議員も選挙になったときには、地元選挙区を固める上で、
地方議員を票固めのために活用します。持ちつ持たれつの関係といえるかもしれませんね。
本来は、政党を通して「市民のため」に、よい政策を実現する。
これが政党を活用するメリットだと思うんですが・・・。
海外では日本の選挙は笑われてますよ・・・
ベルリン映画祭で公開された「どぶ板選挙」、前にDVDで見ましたが、残念な気持ちになりました・・・
そうですか。
政党を通して「市民のため」に、よい政策を実現する、
という訳ではないのに、選挙民が政党で選ぶはずは、本来はないはずですけれどもね。
政党にはいると、政党より政治資金が入ります。昔の自民党は党員名簿と大口寄付営業で、自分の県議選・市議選で
資金が分配されました。だから頑張って衆参選にも自党の候補者を懸命に応援するのです。
ただし、最近は議員から首長に鞍替えの時など、推薦をもらって無所属になることが多いですね。
そうですか。
でも、所属政党は支援するメリットがなぜあるのでしょう。
「第一党に入っていれば、大臣とか副大臣とかで行政に参加できる」との前提は事実ではありません。
第一党ではないのに内閣総理大臣になった村山総理、第一党ではないのに閣僚になった社民党の福島党首、第一党ではないのに国政を差配した自由党の小沢一郎など、第一党でないにもかかわらず行政の決定に大きな権力を振るった政治家は過去に何人もいます。
逆に、第一党に入っていても、なんのポストも与えられない議員はたくさんいます。
地方公共団体は、国政のような議院内閣制ではなく、大統領制に近い二元代表制です。議会が行政を運営しているのではなく、選挙によって選出された首長が、議会の同意を得ることなく直接行政を運営し、その行政活動を議会が予算によってチェックするという民主主義システムになっています。
日本の政党政治は、議員内閣制のもとで発展したものであり、二元代表制のもとで発展したわけではありません。行政のポストは国会が決定した首班(総理)が決定することになっていますが、地方公共団体はそのようなシステムになっていません。
ゆえに国政と地方自治を単純に比較すること自体がナンセンスです。
無所属で選挙を戦う地方議会議員はたくさんいます。無所属の方が選挙で勝ちやすい場合があるからです。
政策によっては、政党に入ったほうが選挙に有利な場合があり、その場合は政党に入るメリットがあります。
政党に入るにせよ、無所属で戦うにせよ、いずれにせよ政党色の有無は選挙で勝つための手段にすぎません。
政党色の有無は選挙で勝つための手段にすぎません。
そうですか。
どうしてそれが有利に働くのでしょうね。
前半は論点的にちょっと?
そうですか。
でも、所属政党は支援するメリットがなぜあるのでしょう。