血液の論理学 ~ 文系の饒舌、理系の沈黙 ~
>血液型と性格は因果関係がないことが証明されている<
いままでのところ、因果関係が証明されていないだけです。
フロイト以前に、女性のヒステリーが、性的欲求不満との因果関係が
証明されていなかったけれども、多くの医師は確信していたように。
>なぜ世界中で日本人だけが血液型で人を判断するのか<
西洋人は、民族間の混血が多いため、血液型の分布が限られています。
東洋人は、他民族の混血が少いのに、血液型の分布が顕著だからです。
血液型は、気質に関係があるにせよ、人格の優劣と混同されています。
遺伝学における「優性と劣性」は能力の優劣ではなく、両親の形質が
あらわれる現象の「顕性と潜性」を指しています。
たとえば「色弱は母性を通じて男子に発現する」などの例があります。
わたしは、プロテスタント系の中学高校でキリスト教を学び、恩師や
友人の聖職者とも親しいのですが、無神論・唯物論を支持しています。
信仰は尊重しますが、迷信には厳しいのです。
そのうえで、心理学や生理学における血液型の研究は、かならずしも
迷信とは断定できないと考えています。遺伝的性格について、血液型の
法則を適用できれば、大きな進歩が実現するのではないでしょうか。
詳しい解説ありがとうございます。
一般的な血液型占いは、ABO式以外の血液分類がたくさんあるのにも関わらず、なぜか一般的なABO式だけを性格と絡めています。
また、同じ東洋人の中国人や韓国人も血液型占いはしないと聞いておりますが、日本人の年配の人はほとんど血液型=性格と思っている人が多いようです。(ようするに血液型占いを迷信と思わず確信と思っている。)
この辺り不可解なことが多く、どうしても血液型の話になると仲間に入りたくなくなってしまいます。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/430924145X
── 松田 薫《「血液型と性格」の社会史 ~ 血液型人類学の起源と展開 19910524 河出書房新社》199407‥
単にネタの範囲内ならいいんですが、血液型でよい判断をされた場合は別として悪い判断をされた場合、判断される側が不愉快になります。
相手の気持ちも考えないで「あなたは○○型だからこうだ。」という言い方は、個人的には不愉快です。