「はてなハイク」(http://h.hatena.ne.jp)のバージョンアップが行われてから5ヶ月が経ちました。
バージョンアップした当初は若干持ち直したユニークユーザの数ですが、ここ3ヶ月はほぼ1000程度で横ばいの状態となっています。
【全期間】http://graph.hatena.ne.jp/daichan330/Hatena_Haiku_UIDs/
【最近6ヶ月】http://graph.hatena.ne.jp/daichan330/Hatena_Haiku_UIDs/?day=180
※本グラフは http://h.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B5%B1%E8%A8%88 を基にしております。
バージョンアップしてから少し経ちましたが、なぜユニークユーザ数が順調に増えていかないのか、貴方が思う所を述べていただければと思います。
「はてな」って「疑問を感じた」って意味の言葉でしょう。
つまり、元々「問い」と「答え」で成り立っている。
分からない事を聞いて、構えて考えて答える。
これがスタンダードなスタイルでしょう。
「ハイク」はチャットやツイッターがベースでしょう。
即座なやりとりであまり考えなくても良い。
その代わり感覚が要求されると思う。
元々のユーザーからすればつきあい方が違う世界だし、ツイッターの方が優勢なのは携帯ベースだから。
パソがベースのはてなでは色々遊べる部分もあるけど、シンプルなチャットのようなハイクでは遊べる部分を出すのは反って難しい。
即答していなければついて行けなくなるしね。
そこまで暇がない人も多いんじゃあないかな?
データ見たけど、現状、微増中なんだから良いんじゃあないの?
バージョンアップは既存ユーザ、または何かしら不満があって使用を控えていたようなユーザに対して
メリットがあるだけで、継続的なユーザ数増加の直接要因には繋がらない気がします。
# まずは「こんなサービスがあるんだ」という事を知ってもらう必要がある。
社長のIDページで書かせていただいたことがあるが、「ちょうどいい流れの速度」がキープされる人数があり、ハイクでは1000人くらいがそれなのでしょうがない。
http://h.hatena.ne.jp/ken_wood/9234099922777416845
ハイクのユーザーはこれからも増えては減り増えては減り、「増え過ぎることによって逆に減る」ことを繰り返すだろう。
数年前から分かっていたこと、もはやこれは物理法則。上空から落とした物体が加速をやめ、空気抵抗と重力が「釣り合った」速度で安定するような物。
もうハイクでは何度も書いてることではあるけど、せっかくだいちゃんが場所を作ったので一応書いておこう。
端的にはけんうっど氏が言うとおり、「入ってくるユーザーと出ていくユーザーの数が均衡してる」状態だからだろうね。
そして均衡する原因は「トップページはみんなのもの」という考えがあるからに他ならない(と自分は確信している)。
ハイクは(現時点では)みんなに見られるものなので公共であることは間違いないけど、公共=共有ではない。
だから一ユーザーが連投しまくったってキーワード立てまくったっていいはずなんだけど、それをすると排除しようとする圧力がかかる。
最近一番顕著だったのは[男の扉]関連の事象だろう。
一部のグループが普通にキーワードを使っていただけなのに「他の人達がみても面白くないから」という理由で止めるように言われ、最終的にユーザーはハイクを離れていった。
(自分も男の扉を読んで面白いとは思わなかったけど、それと止めろと言うのはまったく別問題である)
このような閉鎖的な状況において(現状の使用法を踏襲する)ユーザーのみが純増するということはありえないだろう。
そのような状況でユーザー数を増やす手立てとしては、まずアクセスして最初に開かれるページはIDページかFavoritesにしてトップページの重要性を低下させることにあると思う。
トップページはあってもいいとは思うが、トップページが共有であるという幻想を生み出し排他的になっているなら変える必要がある。
後は細かい話だが、お気に入りキーワードとお気に入りユーザーのページを分けるとか、ユーザーやキーワードをブロックする機能等でFavoritesを使いやすく整備することかな。
(ブロックという言葉が強すぎるなら「ミュート機能」と呼んでもいい)
これらの変更でユーザー数は増加すると自分は信じているが、そのようなハイクになったとき現ユーザーが感じているハイクの楽しみ方は幾分損なわれ、現ユーザーの一部は離れていくかもしれない。
しかし1000人/日程度のユニークユーザーばかりを優先しても仕方がないことも確かだと思われるにゅ。
1.新規ユーザーには敷居が高い
ミニブログの性質を知らない人にとっては、トップページを見ただけでは
「ここが何をするところなのか」「どのように見れば良いのか」が分かりづらい。
そして、「どこを見れば面白いのか」が非常に分かりづらい。
もっと掲示板的な部分を前面に押し出せば少し分かりやすくなるかもしれないが…。
2.新規ユーザーに対する訴求力が低い
今回のバージョンアップでは、どちらかというとすでにハイクを知っている人、はてなのことをよく知っている人、はてなのトップページを普段から深く読み込んでいる人に対する広報活動がメインだった。
よってこのバージョンアップで新規ユーザーを通常時以上に獲得できる可能性は低かった。
はてなの主要サービスと比較してやや移植のコミュニティなので、うごメモがDSから層を呼び込んだように、全く別の層を引っ張って来る以外に大きく伸びる方法はないと思います。ただしそれは相当な荒療治でもありますが。
別のものに喩えても適切ではないけれども、トップページ(新着一覧)についていえば、「はてなハイク」というグループのダイアリーを、千人くらいでよってたかって共有しているような乱雑さがあって、限界の人数があるっぽい。
人やエントリが増えすぎると、見たいものや見せたいものがあっというまに流れてしまい、興味ないものや広めなくてもいいようなもの(idページが選ばれたりする)が目に入ってしまいがち。
はてなブックマーク等の場合、全ユーザーの新着一覧をわざわざ見に行かなくても個人個人で楽しめる。話題の記事を集めたトップページを見に行く必要もない。そんな使い方がハイクでも可能になるのであれば、利用者数を気にすることもなくなる程度には激増しそう。
2008年のidea:21136でコメントしたのと変わらず、新着一覧の存在はなるべく影響力が低いほうがよい。
いくつか挙げていくと、
1.単純に、ツイッターとかミクシィとかフェイスブックみたいに、「みんなやってる」とか「これこれこういうポイントがオススメ」とかいうポイントが少ないからじゃないでしょうか。
2.ツイッターや2ちゃんねるのように、クライアントや専用ブラウザのような、簡単にカスタマイズして自分に合った充実した使い方が出来るという事が出来ないからではないでしょうか。
3.ヘルプがわかりにくい。(これはユーザーの盛り上がりでなんとかなりそう?)
現状、ハイクの抱える問題をハイカーたちが答える状況になってますが(私含め)、ハイカーじゃない人にとっては「ああ掲示板の抱える問題ってみんな同じなんだなあ」と思うだけだと思います。
twitterがあるかぎり、ハイク単体の力でユニークユーザを増やすのは至難の技だと思います。
あとは、はてな内の他サービスを利用するユーザがハイクを利用し始めるかどうかですけど、アップグレードの結果が現状であれば難しいでしょうね。
「すでにtwitterを利用している」「ハイクに魅力が無い」というところでしょうか。(客観的に見て)
はてなを利用するユーザが純粋に増えれば、ハイクを利用するユーザも増えるでしょう。身も蓋もないですけど。
あと最後に。
コミュニティのボリュームを増やすためには、システムの大幅な変更が必須だと思います。
しかしそれは、既存ユーザにとってはあまり好ましくないものになる可能性もあるでしょう。
コメント(4件)
ハイクやってない人の回答をみて改めて思ったことは、
やっぱり「ハイクはチャット」と思うことと、それを受けて、「若い人がチャット化すること」を新しい使い方として受け入れていくことが大事なんじゃないかな。
なんだかんだで新しい人に関してはハイクに居付くと思うの。
彼らは自分の知り合い以外には交流持とうとしないから衝突が多いけど、そんなもんじゃないかなあと思うし、ちゃんとハイクの使い方わかってる子もいるからみんながみんなという感じでもないのでは。
ただチャット化しないでネタキーワードしてグイグイ入っていくのがハイク住民の良さであると思うのね。反応が無くても干渉していくスタンス。それを排除とか同調圧力とか言うのは大げさにして議論風にしてめんどくさくしているだけだと思ったり。まあ正直ウザいと思う事も無いとは言えないけど、私もハイク来たときやられたし。なんだかんだで慣れる人は慣れるでしょう。
ハイクの良さっていうのが人それぞれでいまいちわかりにくいのが実情なんじゃないかな。
とまとめられなかったのでコメ欄で書く。
当たり前なんじゃないかなと思う。
似ているサービスとしてツイッターを挙げると、ツイッターのトップページ見てる人って珍しい部類だと思うよ。
ただそれと「トップページを楽しみにしている人がいる」事は別問題なんだけど、
トップページを楽しみにしている人は本来、トップはスパムで荒れる事や若い人などの連投で早く流れる事は許容出来る人じゃないとトップページは楽しめないと思う。
となるとやはり、アンテナに誘導するなどの個人個人に向けたヘルプの充実が必要なのかなと思う。
ツイッターは個人個人に向けたクライアントがそれぞれ作っていった事で解決していったけれど、トータル1000人ぐらいだとあんまり期待出来ないかなと。
Twitter及び知名度は「激増しない原因」にはなるけど「微増もしない原因」にはならないと思います。
アメブロにしろミクシィボイスにしろTwitterほど大きくないサービスでも自分のところのユーザーを囲い込んでミニ/マイクロブログに誘導し、それなりに使わせている。
そしてハイクにも新規ユーザーは毎日現れているのに定着しない、または定着した代わりに元のユーザーが離れていく。
自分としてはやっぱりハイクは「キーワード」というものが面白くて、これがなければ使う誘因にはならなかったでしょう。
キーワードがあり、かつ長文OKであるからこそ「ネタ志向」の流れが生まれたし、ネタ志向=コンテンツ志向と言ってもいい。
コンテンツを求めるということは逆に言えば挨拶等コンテンツ力の低いハイクは避けられるということを意味します。
これはTwitterでは「おはよう」というだけ(またはそれに準じる)の書き込みが多いのにハイクでは「おはよう」をキーワードにしてそれ以上に長く書くハイクがほとんどであることから明らかでしょう。
そして挨拶のような短文の連なりであるチャット等は避けられる傾向にあります。
これはあくまで現在主流の使い方、というだけであって、この使い方が新規ユーザーを増やす妨げになっているなら問題です。
しかしこの使い方はハイクを最も特徴付ける部分であり、これをなくしてしまったらハイクらしさは一ミリもないと思います。
とすると、「コンテンツ志向」と「挨拶/チャット志向」を両立、干渉しない形で共存させなくてはいけない、ということです。
そして自分のそれにたいする答えは、回答に書いたとおり「トップページの低力化及びFavoritesの充実」であります(*▼▼)ゞ