東南海地震で、江ノ島水族館周辺で津波が発生したらどうなるかを調べていたら
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bousai/page100035.shtml
↑ここの津波ハザードマップで、浸水想定区域が殆ど 海岸で止まっています。
あの辺って、海との境界って高くなってました?
ご質問のページに
高潮や地域の内水氾濫については、含まれておりません
と明記されているように、このハザードマップは津波や高潮は想定していません。境川、引地川、目久尻川、小出川が決壊した場合のハザードマップです。
江ノ島水族館は境川河口に位置しているわけですが、河口付近の川の水があふれても、それが河川の決壊によるものか高潮によるものなのか区別が付かないので、ハザードマップには掲載されていないのです。
神奈川全体の被害予想調査では、江ノ島あたりは、ほとんど塗りつぶされるような感じになっています。
藤沢市の津波は、大体数メートルとの予想が多いです。結構な高さが予想されています。
数mだと、江ノ島の標高だと大丈夫ですかね。。。
質問文のリンク先はよく見ると「洪水ハザードマップ」のようですよ。
津波浸水予測図は以下リンク先にありました。
平成18年度現況に基づいての「南関東地震」、「神奈川県西部地震」を想定した予測のようです。
江ノ島は「藤沢市(東部)」で見られます。
JAVAを有効にし地図右側のバーで拡大・縮小、右クリックで上下左右の移動のようです。
この津波浸水予測図について神奈川県県土整備部は以下のように解説
⑧ 藤沢市 護岸背後に家屋が連たんしていることに加え、河川に沿って低平地となっており、河 川遡上及び浸水が懸念される 。 ≪神奈川県津波浸水予測図 解説≫6ページより
また以下リンク先で津波伝播アニメーションが公開されていました。
後、江ノ島周辺の防波堤などについての記述があった資料を引用しておきます。
・津波防災施設 としてのわが国海岸林の機能評価に関する研究(土木学会論文集B2、2009)
(4)神奈川県湘南海岸林
湘南海岸は大磯 。江ノ島・鎌倉等の景勝地を控え,保養地・別荘地ともなっている。また首都圏の通勤圏でもあり、背後地は約100万人の人口を擁している。海岸林は大磯町東端から藤沢市片瀬海岸まで延長約13kmに拡がっている。背後地ならびに国道134号線の飛砂対策として設置されている海岸林は, クロマツ林内に広葉樹を下層本として密植しているのが特徴である。図-5に西端から2300m地点(平塚市湘南海岸公園付近)の断面地形図を示す。この地の海岸林は表-1からわかるように林帯幅が平均72m。最大で160mと選定した海岸林の中では最も狭い。汀線から林までの距離 も短い。しかし地形は5~8m程度の最大標高を持 ち比較的高い。神奈川県県土整備部 (2007)は、南関東地震など4つの地震を想定した津波浸水深予測図を作成し公表している。それによれば津波堤基部などのごく限られた区間を除き、沿岸部において5mを超える浸水深は示されていない。このことと現地の地形標高を考慮すると、海岸林に大きな津波減災効果を期待しなくても良いように思われる。しかし、背後地は住宅などの密集地となっており、漂流物のブロック効果を含む付加的な津波減災効果を見込んだ海岸林の育成・管理も必要と考える。
(1312~1313ページより)
「津波ハザードマップ」なのに、津波を想定していないとは・・・。