上記のような条件を満たす代表的な作家は三島由紀夫だと思いますが、
古典だけでなく近年の作品でも構いません。
漫画やPCゲーム、媒体も何でも構いません。
古きよき日本的な精神を表した作品を教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
幸田文の『流れる』という小説。芸者の置屋の女中として住み込み生活を始めた女性の心に映った姿を淡々と描いています。古きよき日本といえるかも。オススメの小説です
古き良き日本的精神、と言っても……あまりにもおおざっぱなような気がします。
時代によって価値観はかわりますし、第二次大戦以前の混乱期、大正期、明治期、……江戸時代でも様々にかわりますし、もっとさかのぼれば万葉集にまでいってしまいます。
確かに三島は「盾の会」がらみでの活動の印象が強いのですが、小説は、「思い焦がれる」何かを感じさせるものがあるように個人的に思います。だけど素直になりきれない、そんなもどかしさや、心のなかにある何かざわめくものを描いたものがあるような。
個人的な三島感はこれくらいにして。自分が今思いついた作品を幾つか。
青空文庫からは、
寺田 寅彦 柿の種 :http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card1684.html
太宰 治 思ひ出 :http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1574.html
他の方の推薦も拝見したいと思います。
こちらに収録の短編「セブンティーン」
非常に鬱屈した少年が政治結社に惹かれ体現していく話
№2の回答内で朝霞(あさか)さんのいわれる
『「盾の会」がらみでの活動の印象』の方で
「代表的な作家は三島由紀夫」の方向性とはずれますが
大正時代の大怪盗の修行時代の回顧録
粋で鯔背な方の「古きよき日本的な精神」
最近のものは読んでいませんが浅田次郎はそういう作品が多いと思います。
上記作品は文庫で出ています。(単行本の装丁が好きだったので・・)
他の皆さんは、小説や古典(徒然草)をとりあげていらっしゃいますが、それとは別の視点でとりあげてみようと思います。
たとえば、谷崎潤一郎はかつての日本における「光」に対する精神を書いています。
渡辺京二は、近代の日本を訪問した外国人からみた日本人の精神を書いています。
和辻哲郎は、まさに質問のような「古きよき日本的な精神」そのものに注目した本を書いています。
この本はむしろ、ほかの方がおっしゃられた古典を脇に置きながら読まれるとよりおもしろいと思います。
蛇足ですけど、定番の映画を一つ。
笠智衆も原節子も輝いています。
近年出版された書籍から紹介します。
いずれも確固たる毅然としたスタンスをとられています。
”古きよき”がどのくらいの古さか?にもよりますが・・・
仕事という切り口から、古きよき日本的な精神を表した映画を一つ。
ジャパン・アズ・ナンバーワン
この頃が、日本の青春時代だったと思う。
今は、自殺者数が13年連続、年間3万人超え。派遣切り・・・
社会も政治も暗雲が立ち込めている。
青函トンネルに人生を賭けた男たち!
企業社会のなかでマイナス面もあったと思うけど、終身雇用・年功序列で、
古きよき日本的な精神もあったと思う。
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