水は沸騰しはじめて、しばらくはトリハロメタンが増えるので、5分沸騰させましょう。という話は何度も耳にして知っていましたが、厳密には5分というのは駄目ですと先日聞いたのですが、本当ですか。

本当であれば、何分か正しいのでしょうか教えてください。

回答の条件
  • 1人5回まで
  • 登録:
  • 終了:2013/04/08 20:39:28
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

ベストアンサー

id:Yoshiya No.1

回答回数1047ベストアンサー獲得回数280

ポイント100pt

企業庁トップ > 水質管理情報センター > 水質なんでも相談室 > 5.知っておくと便利な水道まめ知識 > 5.知っておくと便利な水道まめ知識(三重県企業庁)

<トリハロメタンを除去する方法>

5.知っておくと便利な水道まめ知識

トリハロメタンを除去する方法として、 ご家庭で簡単にできる方法をご紹介します。 トリハロメタンは、 水道水中に存在する有機物と塩素剤が反応してできる物質で、 発がん性が疑われるもので、水質基準に定められている物質です。 水質基準は、 生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じないレベル を基に安全性を考慮して決められています。 浄水場では、水質基準を超えないように対策がとられているため、 水道水中に含まれるトリハロメタンを摂取したとしても健康上問題はありません。

1.沸とうさせる 沸とうさせると、トリハロメタンは気化して水中から除去することができます。このときに10分以上沸とうを続けてください。トリハロメタンは、沸とうして5分程すると一時的に水中濃度上昇しますが、さらに沸とうを続けると蒸発するため、除去することが可能です。5分程度で沸とうを止めてしまうと、逆にトリハロメタンが増加してしまうので注意が必要です。電気ポットでは、沸とう操作を数回繰り返すことで除去することができます。

2.活性炭にとおす 活性炭の表面には目では見えない小さいすき間が空いていて、そのすき間に色々なものを取り込む性質があります。残留塩素と同様にトリハロメタンも活性炭に吸着されるため、除去することができます。ただし、活性炭の吸着量には限度があるため、市販の浄水器等で活性炭吸着装置のついたものをご使用になる場合は、適正な交換時期を守って使用して下さい。



岡山の美作大学の論文によると、水道水を沸騰(摂氏100度)後に、4~6分加熱を続けると、ほぼトリハロメタンが消失したとの事です。

水道水中のトリハロメタンの煮沸除去に関する研究

5.煮沸によるTHMの消失時間

水道水のTHMは,煮沸を続けることによって最終的には消失する(図1および図2)。東京水道水試料では,煮沸後2分で未加熱水道水中の全THM濃度の0~33(平均14%),4分で0~10%(平均2%),6分で0~2%(平均0%)となり,4分でほぼ消失した。

津山水道水試料では2分で未加熱水道水中の全THM濃度の7~110%(平均38%),4分間で0~31%(平均9%),6分間で0~13%(平均4%),8分で0~6%(平均1%)となり,6分でほぼ消失した。

未加熱水道水の全THM濃度の10%を切る水準になるのに時間がかかったのは津山2月と津山11月および東京3月で,4分間の煮沸が必要とされ,冬期の水道水に時間がかかる傾向があった。

梶野7)の冬季(1月)の水道水煮沸実験では,未加熱水道水の全THM濃度の10%になるのに30分以上かかっているが,また吹田市の市民グループの結果は,夏期8月の水道水で5分程度,冬期12月で10分程度となっている。これらに比べ,今回の結果は,短時間の煮沸で十分に全THM濃度が減少することを示した。


また大阪市水道局が昭和55年に行った浄水場の水による煮沸テストによると、沸騰後10分まではトリハロメタンの濃度が上昇するという結果を出しているらしいのですが、このテストの詳細は発見出来ませんでした。
(浄水器メーカーのブログやアフェリブログで、上記の検査結果グラフが公開されていますが、元データはありませんでした。 この検査結果については未確認情報です。)


http://www.pur-eau.com/hazardous/

浄水場の煮沸テスト/大阪水道局

大阪市水道局の浄水場の煮沸テストによれば、トリハロメタンは、煮沸すると最初の3~4倍に増加し、10分以上煮沸することで少しずつ減少し、50分でゼロになります。つまり、トリハロメタンの危険性から回避するには50分煮沸を続ける必要があるのです。しかし50分も煮沸を続けることは非現実的で、一般的には煮沸した瞬間に火を止める方が多いはずです。ここで知ってほしいのは、水道水は煮沸するだけでは安全とは言えないという事です。
そこで、水道水を煮沸する前に、塩素をはじめ水道水に含まれる全ての有害物質を取り除く必要があります。そのために家庭で出来る一番確かな方法として浄水器でろ過する以外安全な方法は今のところないと思われます。
http://www.pur-eau.com/images/syafustu_test.jpg

id:surippa20

長年の疑問にほぼ完全に答えていただいたとおもいます。とってもすっきりしました。本当に、どなたに聞いても、浄水器の大手のレンタルメーカの方に聞いても、ハッキリせず、みな口々に5分というだけで、思考停止のような感じなのです。

それに加えて、大手電機ポットも5分のようですし、ガス器具にも、、

大阪と京都など琵琶湖の水に関して、何度か耳にしたことがあるので、今回のご回答などから地域によっても、塩素の量が違いこの分数が異なるようだと感じました。

今度は、沸騰にかかる、5分の電気代ガス代と浄水器の費用について、あらたな疑問がわいてきました(笑)ので、質問してみようと思います。

このたびはありがとうございました。

2013/04/08 20:36:10
  • id:yosyy
    生涯にわたって摂取しても問題ないレベルに日本の水道水は供給されているのでしょう?
    確かに科学的レベルでは存在するとしても
    いっそのこと超純水でも飲まれてはいかがですか?

この質問への反応(ブックマークコメント)

「あの人に答えてほしい」「この質問はあの人が答えられそう」というときに、回答リクエストを送ってみてましょう。

これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について

回答リクエストを送信したユーザーはいません