A)広大な国土を持つコンゴ民主共和国は、惨劇の温床だ。首都キンシャサにある政府は脆弱で汚職がはびこり、芯から腐った社会は放置されている。東部の辺境地域で、反政府武装勢力が群雄割拠し始めると、またたくまに一帯は無政府状態に陥った。武装勢力は奪った鉱物資源を資金源として、武器や弾薬を手に入れ、暴虐を尽くす。政府軍も鉱物を不正に搾取するうえに、非道な行いをする。コンゴ国民の受けている長く計り知れない苦しみは、近年他に類をみないものだ。
B)これがコンゴの実情だ。首都キンシャサにある政府は無力なうえに腐敗し、広大な国が根底から堕落していくのを放置している。キンシャサから遠く離れた東部はあっけなく無政府状態に陥り、有象無象の反乱グループが分割して支配、鉱物資源をくすねては銃や弾薬を買う資金にしている。盗みや不正を働いている点では政府軍も同じだ。近年では、コンゴ人ほど恐るべき規模でかつ長期にわたって苦難を強いられている国民はいないだろう。
高校の英語の先生が副業で翻訳家をやっていて、Aのようなのを「点の取れる訳」、Bのようなのを「カネの取れる訳」と呼んでいました。
カネが取れるという以上Bのような訳が誰だって好きなんですけどね。ただ、英語のテストで採点しようとするとBの訳は、英文を理解した上で自然な日本語に書き下ろしたのか、英文はよくわからなかったけど登場する単語でそれらしい日本語文を書いたのか区別がつかないので点が取れないと。
B)の方が読みやすいと感じます。
ありがとうございました。
高校の英語の先生が副業で翻訳家をやっていて、Aのようなのを「点の取れる訳」、Bのようなのを「カネの取れる訳」と呼んでいました。
カネが取れるという以上Bのような訳が誰だって好きなんですけどね。ただ、英語のテストで採点しようとするとBの訳は、英文を理解した上で自然な日本語に書き下ろしたのか、英文はよくわからなかったけど登場する単語でそれらしい日本語文を書いたのか区別がつかないので点が取れないと。
なるほど、納得します。
いい先生に教えてもらえて幸せですね。
Bですね。
Aは言い切りのところで損をしている。たとえば、陥った→陥りました、
暴虐を尽くす→暴虐を尽くしています、などとするだけで、ぐっと読みやすくなる。
ただ、翻訳文とすると、Bは、不足のところがありますね。「コンゴ」でなく、
「コンゴ民主共和国」とすべきだし、「キンシャサから遠く離れた東部」は
(Aが正しいなら)正しくない。Aでは「東部の辺境地域」といっている、つまり、
国境に近いという情報が欠けている。
参考になります。ありがとうございました。
なるほど、納得します。
2013/10/08 20:23:12いい先生に教えてもらえて幸せですね。