我々の耳は、物音が聞こえると、それがどこでしているのか、近づいているのか、といったことも無意識に処理・判断しています。しかし、ヒトの話し声の場合にかぎっては、方向や速度についての処理を怠っている(どこから聞こえるか、どんな速さで動いているかを、自動的に認識しない)ように感じています。これは現象としては、どういう名前で呼ばれていますか。なぜそのような現象が起きるのですか。

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  • 終了:2014/06/13 05:39:25
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ベストアンサー

id:Yacky No.3

回答回数1376ベストアンサー獲得回数156

ポイント90pt

それは選択的聴取ではないでしょうか。(リンク5ページ目)
そのメカニズムも実験を踏まえて少しだけ書かれています。
http://pdf.landfaller.net/79/79-3.pdf

話し声の絶えない人混みの中で、隣の友人の声を聞き、会話するようなことは、不
自由なく行うことができる。ここでの聴覚の特性を選択的聴取という。

ほか参考リンク
http://mvsica.sakura.ne.jp/bcc/bcc071.html#074

人間は、視覚、聴覚などの感覚を通じて、外界からの刺激を受けている。しかし、感覚器官が感知した刺激をすべて明確に認識しているわけではない。たとえば、喫茶店で話しをしているとき、あなたは、相手の話しだけを意識的に聞いている。

 ところが、実際には、となりのテーブルの客の話し声やBGMの音楽の音、コーヒーをまぜるスプーンの音など、雑多な音が入ってきている。その中から、相手の話し声だけを聞いているのは、耳の働きではなくて、脳の情報処理機能なのだ。視覚でも、聴覚でも、脳が情報を選択することで、必要な情報が得られるようになっている。

もしくは、音脈分凝でしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6

例えば、録音された音楽にパチパチという雑音があっても、人はそのようなノイズを気にせずに音楽を楽しめる。人によってはノイズを全く忘れてしまう場合もあり、後でノイズがあったかどうかを聞いても答えられないことがある。これを心理音響マスキングのレベルで説明する場合もある。この場合、ノイズの存在があってもなくても知覚的にはその違いが分からない。これとは別に、雑音の存在があってもそれが注意している音には干渉しないで聞くような場合も存在する。これは音脈分凝と呼ばれる現象

音脈分凝
http://www.kecl.ntt.co.jp/IllusionForum/a/perceptualTransformationInducedByRepetition/ja/
追記
音が聞き分けられる方が日本耳なのでその反対の言葉になるのかもしれません。(英語耳ではおかしいし…)
日本耳
http://japan.cnet.com/digital/av/35040023/?google_editors_picks=true
英語耳
http://www.wingsr.com/wing50.html

他4件のコメントを見る
id:ShinRai

『補聴と聴覚活用を語るサマーフォーラム 2014』にて「聴覚情報処理と視覚、触覚、運動、情動の関わり」について講演 (2014.7.21@ウイリング横浜)。

•第31回情報通信学会大会のシンポジウム『脳科学と情報通信技術の融合が拓く情報通信の未来』にてパネリスト (2014.6.28@大阪大学中之島センター)。

•第110回日本精神神経学会総会のシンポジウム『潜在認知と精神疾患』にて「 高機能自閉症スペクトラムにおける聴知覚の特殊性」について講演 (2014.6.27@パシフィコ横浜)。

•『五感の学校 at 広尾』にて「音を聴く脳と身体」について講演 (2014.6.20@ミュウカルスタジオ)。

•『ゲーテ自然科学の集い』にて講演 (2014.6.15@慶應義塾大学三田キャンパス)。

2014/06/08 20:36:41
id:ShinRai

柏野先生のご講演、非常によかったです。
ありがとうございました

2014/06/15 22:09:08

その他の回答2件)

id:taddy_frog No.1

回答回数832ベストアンサー獲得回数83

その現象の名前は知らなくてすみません。

話をする時は、
二人とも止まっているのが普通ですから、
距離や方向を判断する必要が無いでしょう。

目の前の人じゃなくて、
いきなり別の人が喋ったら、
とっさにその方向を振り向きます。

id:ShinRai

すみませんが、期待する答えとは違っています。

たとえば、数人がしゃべっている場で、目を閉じたときに、
誰がどこに座っているかを無意識に把握しているか、
ということを問題にしています。

2014/06/07 11:28:07
id:kanonk No.2

回答回数327ベストアンサー獲得回数16

ポイント10pt

音の方向性においてはある程度周波数によって変わってきます。
高音域では方向〔指向〕が認識できますが、低域ではできなくなります。

音の認識の判別については、カクテルパーティー効果という物があります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/カクテルパーティー効果

id:ShinRai

なるほど、周波数が低いからですかね

カクテルパーティー効果、そのものずばりではなさそうですが、無縁でもないかもしれませんね

2014/06/07 12:45:38
id:takejin

意味や文脈の連結である認識論領域のカクテルパーティー効果と、話者の方向性認識(つまり左右の音量の違いや、耳たぶ効果の考慮)の運動機能や方向性認識って違う気がしますが。

2014/06/07 22:35:02
id:Yacky No.3

回答回数1376ベストアンサー獲得回数156ここでベストアンサー

ポイント90pt

それは選択的聴取ではないでしょうか。(リンク5ページ目)
そのメカニズムも実験を踏まえて少しだけ書かれています。
http://pdf.landfaller.net/79/79-3.pdf

話し声の絶えない人混みの中で、隣の友人の声を聞き、会話するようなことは、不
自由なく行うことができる。ここでの聴覚の特性を選択的聴取という。

ほか参考リンク
http://mvsica.sakura.ne.jp/bcc/bcc071.html#074

人間は、視覚、聴覚などの感覚を通じて、外界からの刺激を受けている。しかし、感覚器官が感知した刺激をすべて明確に認識しているわけではない。たとえば、喫茶店で話しをしているとき、あなたは、相手の話しだけを意識的に聞いている。

 ところが、実際には、となりのテーブルの客の話し声やBGMの音楽の音、コーヒーをまぜるスプーンの音など、雑多な音が入ってきている。その中から、相手の話し声だけを聞いているのは、耳の働きではなくて、脳の情報処理機能なのだ。視覚でも、聴覚でも、脳が情報を選択することで、必要な情報が得られるようになっている。

もしくは、音脈分凝でしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6

例えば、録音された音楽にパチパチという雑音があっても、人はそのようなノイズを気にせずに音楽を楽しめる。人によってはノイズを全く忘れてしまう場合もあり、後でノイズがあったかどうかを聞いても答えられないことがある。これを心理音響マスキングのレベルで説明する場合もある。この場合、ノイズの存在があってもなくても知覚的にはその違いが分からない。これとは別に、雑音の存在があってもそれが注意している音には干渉しないで聞くような場合も存在する。これは音脈分凝と呼ばれる現象

音脈分凝
http://www.kecl.ntt.co.jp/IllusionForum/a/perceptualTransformationInducedByRepetition/ja/
追記
音が聞き分けられる方が日本耳なのでその反対の言葉になるのかもしれません。(英語耳ではおかしいし…)
日本耳
http://japan.cnet.com/digital/av/35040023/?google_editors_picks=true
英語耳
http://www.wingsr.com/wing50.html

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id:ShinRai

『補聴と聴覚活用を語るサマーフォーラム 2014』にて「聴覚情報処理と視覚、触覚、運動、情動の関わり」について講演 (2014.7.21@ウイリング横浜)。

•第31回情報通信学会大会のシンポジウム『脳科学と情報通信技術の融合が拓く情報通信の未来』にてパネリスト (2014.6.28@大阪大学中之島センター)。

•第110回日本精神神経学会総会のシンポジウム『潜在認知と精神疾患』にて「 高機能自閉症スペクトラムにおける聴知覚の特殊性」について講演 (2014.6.27@パシフィコ横浜)。

•『五感の学校 at 広尾』にて「音を聴く脳と身体」について講演 (2014.6.20@ミュウカルスタジオ)。

•『ゲーテ自然科学の集い』にて講演 (2014.6.15@慶應義塾大学三田キャンパス)。

2014/06/08 20:36:41
id:ShinRai

柏野先生のご講演、非常によかったです。
ありがとうございました

2014/06/15 22:09:08

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