(その当時、イスラエルの人々は、木で家を建てていたのでしょうか。という素朴な疑問が最初の出発点でした。また、大工といっても、船大工や建具大工、指物大工とかいますから、大工のヨハネは、扉や窓枠や家具を作っていたのかもしれません、などと思いました)。
居住用の石造りの家を建てていた、が正解。
ではなぜ大工と呼ばれているのか、伝統的にそう翻訳されてきたからです。
文語訳の舊新約聖書、マタイ13:55では「木匠」と訳されているようです。
石の家を作る職業に相応しい日本語が存在するのであれば、
おそらくそちらの日本語が充てられていた事でしょう。
http://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%82%B3%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8%28%E6%96%87%E8%AA%9E%E8%A8%B3%29#13:55
神殿についてはギリシャの神々を祀った神殿などのように
各都市に存在したわけではなく、首都エルサレムにしかありませんでした。
最初に建てたのはソロモン王ですが、バビロン捕囚の際に破壊されています(第一神殿)。
捕囚からの解放後、エズラの時代に建設されたのが第二神殿で、
イエスの時代にあったのはこの第二神殿です。
イエスの時代までに何度か敷地の拡張工事が施されているので、
たまたまそうした時期にめぐり合わせれば、
城壁の建設くらいになら参加する機会もあったかもしれませんが、
一介の大工が自らの意思で勝手に建設できるようなものではないでしょう。
丁寧にお調べいただきありがとうございました。
2014/12/23 00:55:43また、素敵なサイトをご紹介いただきありがとうございました。
大工さんというと、家を建てていたと思ってしまいますし、
場所が場所だけに、石の家と想定してしまうところですが、
実は家具職人だったのですね(指物大工といったところでしょうか)。
家具は、木でしょうから、木材はそれなりにはあったのだと思えました。
あの一帯の気候?は基本的に荒野なんですね。
2014/12/23 10:09:15雨季と乾季がはっきり分かれており、植物も育ちにくい。
岩がゴロゴロ転がっているような風景が広がる土地なんです。
砂漠との違いは、夏に熱いだけではなく、
冬になれば氷点下の気温にもなったりもするし、雪が降る事だってあります、
そうした違いであると思ってください。
雨季と乾季と書きましたが、たしか秋から冬にかけてが雨季だったような。
またまたうろ覚えの記憶で申し訳ないんですが。
レバノン杉が輸入品で高級品であるとも書いてあるはず。
木材は貴重だと思っていいと思いますよ。