必要な運転資金 = (売掛金 + 受取手形 + 棚卸資産) - (買掛金 + 支払手形)
とありました。
① "運転資金とは、会社を維持するための支払いに使うもの"とありますが、具体的にどのような支払いなのでしょうか?
② なぜその必要な運転資金が上記のような式で表されるのでしょうか?
ご教授、よろしくお願いします。
①商品の仕入れ
②棚卸資産は在庫で、これを保有するためのお金がいるのと、売掛金+受取手形は、商品を売って、現金を支払ってもらうまでの間に資金がマイナスにならないためのお金。買掛金+支払手形は、支払うまでの現金が手元にあるのでその分がいらないということです。
こちらの図が分かりやすいのではないでしょうか。
運転資金は、「支払いを待ってもらえないお金」になります。
手形を使えない支払いと言えば、具体的には従業員の給料などがあります。
必要なお小遣いの額=(友達にDSソフト売って品物をわたしたのにまだもらってない代金 + 別の友達がお金をくれるって約束して書いてくれた借用書 + 手持ちのDSソフト(中古買取値段)) - (友達にDSソフト売って品物は先にもらったけどまだ払ってない代金の額 + 他にお金を払うと約束した紙に書いてある額) 。
この計算式の答えが「プラスの数字」になる場合は、おそらく一ヶ月のどこかで資金がショートしますよという意味。答えが「マイナスの数字」ならショートしないであろうという簡易占いみたいな式ですね。
「プラス」の答えになるなら「まだ入ってこない=手元にないお金」が「まだ払わなくてもよいお金=手元にあるお金」より多いのですからね。「DSは渡すけど代金は払わなくていいよ」なんて優しすぎることをいってると手元にお金がなくなって、自分の借金も返せなくなって信用を失い、いつかは倒産するよという式ですね。(ホントは決済日が…)
もちろん手持ちのDSソフト(中古買取値段がつくもの)を全部さっさと売ってしまえば、「まだ代金は払わなくていいよ」などと余裕をこいたことを言っていられるだけの潤沢な運転資金が手に入ります(その場合はおそらく式の答えがマイナスになり、資金がショートしないという結果です)が、次のDSソフトを「買掛金」で買って商売を続けることを考えれば(おそらく棚卸し資産と買掛金と利益が… )
めんどくさくなったのであとは自分で考えてください。
現金商売を例に例えるともっとシンプルでわかりやすいと思います。
「現金」で「商品」を「仕入れ」て「販売」する。⇒仕入れに必要な現金(運転資金)が必要。
売り・買いの「掛金」、受取・支払の「手形」というのは、平たく言うと「ツケ」です。ツケはこちらが取引の相手方へ出すツケと相手方から受け取るツケがあります。
他に小切手も「ツケ」です。
「商品」は「受注」してから「仕入れ」る場合には「在庫」は不要です(ネット販売でいえば、ドロップシッピング)が、通常は、いくつか「仕入れ」ておいたものを順繰りに「販売」していきます。
「棚卸資産」というものは、平たく言うと「在庫」のことです。
なので、「受注」してから、必要個数だけ現金で「仕入れ」て「販売」し、現金決済するならば、必要な運転資金というものは、仕入れ時に必要な「現金」だけということになります。
ビジネスを行うには、他にも「店舗」が必要であったり、「従業員」が必要であったり、「車両運搬具」が必要であったり、「宣伝広告」が必要であったりします。
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