【質問】
添付図のチャタリング防止回路でスイッチOFF時になぜコンデンサに充電されるのでしょうか?
【說明】
『CPUの創りかた』という本を読み進めています。
その中で添付図のようなチャタリング防止回路の動作を(理論的に)確認しています(実際にはCLOCKのすぐ左側にシュミットトリガのICがあります)。
上部が基本的な回路で
- スイッチOFFN時は下部のような形となり、コンデンサに5V分の電圧が溜まったあと、CLOCK(出力)側に5Vが出力される
- スイッチON時はコンデンサと左下のアースがつながり、放電され、CLOCK(出力)はL(0V)となる
という動作が解説されていたように思います。
疑問が、前者のスイッチOFF時に、なぜ電流がコンデンサの方に流れるといえるのか、ということです。
CLOCK(出力)側に流れてコンデンサの方には流れないこともあるように思うのですが、なぜコンデンサに充電されるといえるのでしょうか…?
その他の本等も見てみたのですが、大方同じような回路だったように思います。
よろしくお願いいたします。
コメント(2件)
あぁマウスをクリックした時のアレね(程度の知識しかありませんが)。
検索してみたたところ、基本構造はNOT回路なのかな?と思います。
こちらの解説によれば、
https://www.marutsu.co.jp/pc/static/large_order/1405_311_ph
>>
一般のNOT ICでは図6のように「ゆるやかな信号」を入力すると、「H」、「L」の 認識レベル付近で誤動作してしまいます。
<<
チャタリングを防止する目的でコンデンサを噛ませるのだけれども、
コンデンサを噛ませた場合の電圧変化は緩やかなカーブを描くため、
これが仇となって通常のNOT回路では逆に誤動作を起こしてしまう。
緩やかなカーブを描く電圧変化でも誤動作を起こさないのがシュミット・トリガ・NOT回路である、
という事のようです。つまり、
コンデンサが無い場合のCLOCK地点の電圧変化が図5のA点の波形、
コンデンサが有る場合のCLOCK地点の電圧変化が図5のB点の波形、
というように概ね捉えていいのではないかと思いますが。
その場合、CLOCKの電圧もほぼ0Vになります。
しかし、ICの入力端子は通常100kΩ以上の抵抗があると思います。
なので5Vになるわけです。
CLOCKとコンデンサに対して、並列に5Vが印加されるので、コンデンサにもCLOCKにも5Vの電圧がかかります。
結果、コンデンサには充電されるというわけです。