<<乗合自動車が地響をたてて上がって来ました。おじさんは、「さァて、山へ行くかな……」 そう云って立ちあがりますと、より江のお母さんは、赤い旗を持って土間へ降りてゆきました。>>
ここで「お母さん」は乗合自動車(=バス)の通る田舎道に面した雑貨屋さんの女主人、おじさんは近くの山へ仕事で行く公務員です。ここで「赤い旗を持って」とは、「バスをバス停で確実に停車させるための合図をしにいく」と解釈したのですが、あっているでしょうか。
(*)青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/3047_19540.html
https://buribushi.exblog.jp/18849876/
バス停には道沿いの民家を頼み、お客を待たせてもらう。バス停の人は上り、下りの旗を出してお客のあることを知らせる。
昭和の初期には,このような習慣があったようなので,店がバス停代わりになっていて,店の者が停車の合図を出すことになっていた,ということではないでしょうか。
やはりこういうことはあったのですね。
証言を見つけて頂いてありがとうございます。
ありがとうございます。これで、「バスの前で旗を振る」のではなく「バス停たる店先に旗を掲げておく」ということと確認できました。
ありがとうございます。これで、「バスの前で旗を振る」のではなく「バス停たる店先に旗を掲げておく」ということと確認できました。