簡易ということ
【露伴とハイデッガーを私が比較しているのに奇異な感を抱く人が多い。それはどちらの思想も深く理解されていないためであると思う。私がハイデッガーの本を手にしたのは露伴研究に取りかかった後だったが、人から難解といわれる彼の哲学書が露伴の言っていることに近いのに言い知れぬ喜びを感じたものである。次の文はハイデッガーの「野の道」の一文である。】
【「夏の朝、野の道が岡のうねりの上を超えゆくあたり、雲雀(ひばり/引用者註)が舞い昇ることもあろう。母の村のあるかなた、そこから東の風が吹き荒れてくることもあろう・・・・・・しかし野の道のほとりには、同じ一つのものの呼びかける声が、いつもまたあらゆるところから聞こえてくるのである。その同じ一つのものの声は次のように呼びかけているのである。単純なものこそ、止まるもの、偉大なものの謎を秘蔵している」(高坂正顕訳)】
これのことでしょうか? でしたら、下記の文献ですね。
野の道 ; ヘーベル : 家の友
野の道 ; ヘーベル : 家の友
野の道 ; ヘーベル : 家の友
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3beb159e7ceba0...
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ハイデッガー選集 8
8 野の道 ヘーベル 家の友 高坂 正顕訳 辻村 公一訳