Firefox の特徴は自由な拡張性でしょう。
拡張機能は自在に作ることが可能であり、またオープンソースであるため、 Firefox と同じコア(則ち Gecko エンジン)をもった全く別のブラウザを作ることも容易です。
対して Opera の特徴は標準状態での機能の豊富さと言えるでしょう。
かつて Ver 6 の頃までは速度がレンダリングが高速でしたし、
Firefox が 1.5 になる前はキャッシュ読み込み速度に大きな差がありました。
しかしもはや速度は大きな差にはなりません。
Opera の特徴は標準状態での使いやすさ、そしてユーザビリティの高さです。
拡張性はそれほど高くありません。
Opera 社は UserJS で機能拡張が可能であると言いますが、 Firefox の機能拡張とは大きな差があります。
しかし Opera の場合、拡張が必要ないほどの機能を既に有しています。
また音声、キーボード、ポインティングデバイスのいずれでも全ての操作が可能になっており、ユーザビリティが高いのも特徴です。
上記項目を通じて Firefox の拡張機能の殆どが Opera に組み込まれていることを確認できるでしょう。
「 IE 拡張ツールバー 」が何を指すのか今ひとつ分からないのですが、 IE とその他のブラウザで「兼用できる」ツールバーを指すのだとすれば、その様なモノは存在しません。
同等の機能を所持するものは提供されている可能性がありますが、それは異なるものです。
なお Opera で使える拡張ツールバーは存在しません。
Opera を拡張する場合は別々に「ボタン」等を探して来る必要があります。
日本国内では下記ページに最も多くのボタンが集められているでしょう。
http://www14.plala.or.jp/operairc/customize/button.html
(勿論 ini ファイルを書き換えることに抵抗がないのであれば探す必要など有りません。)
但し、検索窓は簡単に編集可能です。
(上記ページにも少しばかし解説があります。)
これについてはいずれ GUI から設定できるようになるとのことです。
上記サイトでは幾つかのカスタマイズ方法を紹介しておりますので参照して下さい。
ツールバーとのことですので、最後にはてなツールバーを提示しておきましょう。
http://www.hatena.ne.jp/tool/toolbar
Internet Explorer 版ははてな自身が、
Firefox 版は有志が Hatenabar として公開しています。
また、Opera の場合ツールバーはありませんが、ブックマークレットをツールバー上に配置することが出来ますので、一部の機能はそれっぽく使うことが出来ます。
私の場合は使いもしないのにブックマークボタンが配置されています。
(マウスジェスチャやキーボードショートカットとして登録した方が便利なのです。)
また Web Developer ツールバーも3ブラウザそれぞれで似たような物が公開されています。
本家は Firefox 用の Web Developer 1.0 日本語版
http://www.infoaxia.com/tools/webdeveloper/
そして Internet Explorer の Web Accessibility Toolbar
http://www.visionaustralia.org.au/info.aspx?page=614
Opera でもボタンを追加したり右クリックメニューを拡張する形で Web Developer Toolbar & Menu for Opera 8-9 が公開されています。
http://nontroppo.org/wiki/WebDevToolbar
初心者には Sleipnir を、中級者には Opera を、上級者には Firefox をおすすめします。
まず、素の Internet Explorer は危険ですので選択肢から除外されます。
初心者にとってブラウザによって表示が異なるという概念を理解するのは困難であるため IE コンポーネントブラウザが良いと考えます。
現状その手のブラウザで最も普及しているのは Sleipnir らしいので、初心者には其れを勧めています。
私自身は使ったことがありませんが、悩むこともないようです。
中級者には Opera ブラウザを推奨します。私自身も使っており、非常に便利だと感じております。
但し情報量は Firefox の方が圧倒的に多く、また急激な普及もありましたので最近これを特に推すことは余りありません。
(普及を促進したくない、という理由もあったり無かったり。)
しかし利点は多いと考えます。
拡張無しに多数の機能を有している為、 Firefox の様に拡張を探す必要がありません。
また多数の機能を加えた Firefox は動作が遅くなる事もありますが、 Opera は最初からそれ相応に機敏な動きをします。
UserJS の追加によって簡単に表示については弄れるようになった為通常利用における拡張性は十分です。
上記サイトにて UserJS が多数公開されています。
(また次期バージョンである Opera 9.0 では多数の Greensmokey スクリプト(?) も動くようになりました。)
またタブ機能については唯一実用的な形で実装されていると言っても過言ではないでしょう。
( Firefox でも何らかの拡張を入れれば実現できるのでしょうが、 Opera は標準でタブに関する多彩な動作をサポートします。)
また、マウスジェスチャも本家である Opera は機敏です。
私には Firefox のマウスジェスチャの微妙なタイムラグがストレスに感じられました(今は改善されているかもしれません)。
また右クリックメニューなど多数の改造を ini ファイルの書き換えという単純なことで実現できるのも大きな魅力です。
更に言えばシェアが極端に低い為狙われにくくなっています。
上級者に Firefox を勧める理由は簡単、拡張性です。
いくらでも改造できるというのは Firefox の最大且つ最高の利点でしょう。
逆にそれが出来ないユーザーが Firefox を使うのは場合によって面倒なだけにもなり得ます。
例えば IE View ( IE Tab でもいいけど )を知らないで Firefox を使うのは面倒以外の他なりません。
1.について。
Firefoxからは、確かにアドレスバーを一気に消せませんが、少なくともLinuxだと、タブにURLをコピペして、新しいページを開くことはできました。
Operaにはアドレスバーを消すアイコンがツールバーにありました。「一気に消せない」というのはまったくの記憶違いでした。
3.について。
Konquerorでアプリケーションダウンロードはできないようです。wwwで探さなくてもすぐインストールできるアプリケーションの情報を表示する、というのはできるようです。
「開いたページとブラウザサイズをそのまま保存する」というのがわけ分からないですが、タブをいくつも開いている時に、そのままの状態を後で再現できるように情報を保存する、です。
おまけで「Sleipnirは作者さんのPCが盗まれる直前のバージョン」というのは、バージョン1.66ですが、盗難事件の後の2.0系もどんどん開発が進んでいるようですので、現在どちらがいいかは私にはわかりません。