確かに、イーホームズは悪いこともしたわけですが
ただ、最終的には、検査機関としての役割を少しは果たしたわけです。
検査機関として、姉歯氏の不正を指摘したことで、結局イーホームズは何か得したのでしょうか?
(隠し通した場合に比べて。)
正直者がバカを見る社会じゃないで欲しいのですが、
もし今回隠し通して、今後はきちんとした設計をして、今までのことは水に流す、という方針でいっていた場合、イーホームズにとって今よりどういう点で不利益になっていたでしょうか?
それとも、最後の最後になってバカ正直に表明するよりは、最後まで隠し通した方が、イーホームズにとっては利益だったのでしょうか?
1.建築業界は談合が最も蔓延る一種独特な業界です。
2.談合が蔓延ると言うことは、業界内に内通者が多数いて、業界内のスキャンダルを握っていると言うわけです。
3.談合等を有利に進める上で、業界内のスキャンダル情報を収集し、相手の隙を窺っているわけです。
4.長期間の景気低迷で不動産の売買取引は低調であったにも拘らず、当該物件はそこそこ安価と言うことで、それなりですが売上が順調に推移しており、業界内では何かしら不正があると認識していたことでしょう。
5.そういった疑心暗鬼の状態から、事実関係が徐々に暴かれ始めたため、摘発される前に自分から第三者を指摘することで、自己の指摘を逃れようとしたが、一蓮托生で駄目になったと言うのが実態ではないでしょうか。
6.公表時点ではイーホームズに何かしらのメリットがあったような状況であったはずです。ただ単に、シナリオどおりの展開とならなかったために、公表者自らが墓穴を掘った状態となっているのでしょう。
7.正直者が…の真実は神のみぞ知る…ですね。
今回隠し通せたとしても、耐震強度基準に満たない建造物は残ります。
災害や経年劣化によって、その建造物が倒壊する可能性があります。
建造物が倒壊した場合、強度が充分であったかなどの調査が行われるでしょう。
その時点で、事実が明るみに出た場合は現在の耐震強度基準偽造の被害より更に大きな被害となることは明白です。
イーホームズ自身の利益と言うより公共の利益を優先しての行動と考えるべきではないかと感じます。
何れにせよ、この事件に関わった被害者以外は全ての面でお粗末だったとしか思えませんがね。