かなり昔テレビで「どうやってビルが完成した時に、屋上のあの巨大なクレーンを降ろすのか?」についてのドキュメントを見たことがあり、少し感動しました。
あのクレーンにつきましては、当初からビル建設用として設計建造されています。ビルの最上階が完成した時には、地上と最上階とは非常に狭い通常の通路空間に類する運搬路しか残っていません。あのクレーンは完成時に屋上で分解します。クレーン設計においての最大のポイントは、いかにして、通路幅ギリギリのパーツのみでクレーンを構成させることが出来るか?、或いは、いかにして、最上階完成時に分解搬出できる部品設計にするか?、という点です。
私が昔見たドキュメントでは、クレーンの小さい部品についてなどは作業員の方が手で持ってエレベーターや階段でおろしたりしていたように思います。
このような巨大機械ですから、ビルの高さを増やす時の事も前提として、機械設計が為されているのではないかと思います。