損害保険を小口化して一般人も投資できるようになれば、普及するでしょうか?
例=火災保険の小口化
「六本木ヒルズ火災保険小口化証券
1口=9,800円で募集
1年後までに火災が発生しなければ10,000円で償還。
火災が発生すれば償還額減額(最悪の場合償還額=0円)」
天候デリバティブの小口化
「PL花火大会天候デリバティブ小口化証券
1口=6,000円で募集
8月●日に大阪府富田林市で1ミリ以上の降雨が観測された場合は
償還額=0円
1ミリ以上の降雨が観測されない場合、償還額=10,000円」
上記のような小口化商品をネット上やコンビニで購入できるようにします。
⇒このような商品があれば、あなたは宝クジ感覚で購入しますか?
宝くじや馬券を購入するよりも、確実な投資だと思うのですが。
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/business/43.htm
火災保険や天候デリバティブ、住宅ローン等の個人向け融資債券・・・などなどを証券化することの需要は相当に大きいです。
(少なくとも米国では似たようなものが既にあると聞きます)
理由は「投資として有効だから」。(その理由については投資理論やファイナンスの話になるのでとりあえず割愛します)
問題は以下のとおりです。
1、期待される収益はリスクに対して妥当か
2、他の金融商品に対し、どの程度の相関係数を示すか
3、流動性は高いか
4、市場として十分な規模があるか
おそらく、株式や債券と同等のマーケットを作らないと話になりません。
機関投資家がそこで取引を行い、適正な価格を決定し、その価格を基準値として小口化された証券を個人投資家が買う、という図式になるのではないでしょうか。
市場規模が十分に大きければ、価格を最適化する「裁定取引」が働き、リスク量に見合ったリターンを生む価格で取引が行われるでしょう。
「ギャンブル」としてではなく「投資」としての需要は確実にあるはずです。
"災害を公営ギャンブル"とはウマいですね、
保険会社が情報公開をしない、できないようであればこれはビジネスチャンスでしょう。第3者がデータを元に解析し、その結果を提供できれば結構いいビジネスになると思います。ちょうど競馬で言えば競馬新聞みたいに。
海外では天候デリバティブ向けのシステムや情報ソースビジネスが少しづつ整ってきているようで、大手の証券ファンドの分析会社のバーラでもこのビジネスを提供しています。http://www.barra.com/products/pdf/pp_energy_weather.pdf
でも災害となると、発生はまれでヒストリカル分析はしにくいし、ヒストリカルデータによるテクニカルデータ解析を行っても、予想を超えるのがそもそも災害なのであまり役に立たないのかな?
リスク計算のノウハウは保険会社にとって財産。
事実上ノウハウを競っている状態ですから,
情報公開には応じないでしょう。
既存の保険会社には,メリットがないと思われる制度。
小資本の新規参入会社が行うか,
既存会社が出資者に不利な条件で行うかのいずれかになりそうです。
前者であれば倒産リスクが生じますし,
後者であればメリットがないですね。
災害を公営ギャンブルにするという趣旨であれば
ありえる制度かもしれませんけれど。
購入する人は多いと思います。おっしゃるとおり、一般的なギャンブルよりも回収率が高いですからね。例に挙げられている6000円で1万返ってくるのであれば絶対買います。ただ、ヒルズの火災保険や上記URLの村山格の…っていうような長期で低金利だったり、条件が悪いとすると全然興味をもたれないでしょうね。条件が良さがポイントだと思います・
確かに一攫千金を狙うには面白い商品です。金融的には
保険リスクの分散
再保険の限界打破
天災続きに伴う保険料高騰
等々いいことばかりだと思います。でも消費者からすると保険料の算出根拠がはっきりしない商品を訳も分からない商品を売るのはどんなものでしょう。もう少し消費者に対しての情報公開をさせないと本当の普及は難しいのでは。
カジノでのゲーム、宝くじ、馬券より博打要素が強く、パチンコよりも当たる可能性が低いと思います。投資というよりは投機でしょう。