まず大切なことは「救い」という観念的な言葉を、どう定義づけるかでしょう。宗教における「救い」には、様々な要素があります。たとえば、肉体的な癒しと、精神的な癒し。
肉体的な癒しには、たとえば「感謝」「歓喜」「安心」といった感情がβ-エンドルフィンの分泌を盛んにしてT細胞の産生を促し免疫系を強化するとか、宗教生活特有の規律的生活習慣の定着が自律神経系を調整するとか、質素を尊しとする価値基準が生活習慣病を遠ざける・・・・等々の機序が考えられるでしょう。
精神的な癒しには、セロトニンなどのいわゆる脳内物質の産生に及ぼす効果が注目されると思われます。
もちろん宗教的な救いには「癒し」以外の要素もたくさんありますが、とにかくまず、救いという「漠然とした言葉」の中から「具体的な現象」を抽出し、そこにテーマを設定していくこと。つまりテーマの具体化ですね。
そして、どういう状況に宗教がどういう影響与え、どういう経過でどういう結果がもたらされていくのかといった具体的な機序の考察として、自身の体験を書いていく。
それが客観的な視点から可能になっていくならば、十分に学問的に価値のあるものに仕上がっていくはずだと思われますが、いかがでしょうか。
提出締め切り10日前のためまとめてコメントをお返しする勝手をお許しください。
これまで担当教授からほとんど指導は受けてきませんでした。
添削の指導もなく、卒論4万字を提出すればそれでOKというゼミなのです。
明日提出前最後のゼミがあるので担当教授に泣きついてこようと思います。