タイトル「まことの意志をつらぬいて」
僕といつも一緒にいた彼がある朝失踪した。
俺はあいつを抱きしめながらその声を上の空で聞いていた。
きっとあのひとが見つけるの、あたしはもう二度とここには来ないの。
私は身体を折りたたまれて投げ出された。
俺は見晴らしのいいところが好きだが、あいつと一緒にと言ったつもりはない。
僕は彼なしには生きていく価値がない。
彼が消えたのは僕たちの生まれ故郷に似た場所。
問題:「僕」と「彼」と「私」をあててください。
(できればタイトルの意味も説明して下さい)
・視点切り替え小説とは、多くの人が知っている元ネタの
主体を入れ替え、別の視点から記述するような小説です。
http://q.hatena.ne.jp/1182361292
・今までの視点切り替え小説に類似の問題があります。
http://jinriki-games.g.hatena.ne.jp/keyword/(参考)シリーズものの過去のゲーム?kid=7
「僕」は真珠のピアスの片方(捨てられていない方)
「彼」は真珠のピアスのもう片方(捨てられたほう)
「私」は古ぼけた広告
→元歌は「真珠のピアス/松任谷由実」(アルバムは「PEARL PIERCE」)でしょうか。
「私」が紙飛行機だろうと見当をつけ、「僕」と「彼」は二つなくては役に立たないものだと想像したのですが…歌に辿りつくまでに相当の時間がかかりました。
♪Broken heart 最後の夜明け
彼のベッドの下に片方捨てた
Ah…真珠のピアス
肩にアゴをのせて耳元でささやくわ
私はずっと変わらない
背中にまわす指の力とはうらはらな
あなたの表情が見たい
もうすぐかわいいあの女【ひと】と
引越しするとき気づくでしょう
Broken heart 最後のジェラシー
そっとベッドの下に片方捨てた
Ah…真珠のピアス
古ぼけた広告でヒコーキを折ってみる
高台の部屋の案内
いつか住もうと云って微笑んだあの夢へ
せめてヒラリと飛んでゆけ
どこかで半分失くしたら
役には立たないものがある
Broken heart それはあのとき
蒼い心の海にひとつぶ投げた
Ah…真珠のピアス
残念ながらタイトル「まことの意志を貫いて」がわからないのですが…
まことの意志=真の石?真珠?…ギブアップです。
「僕」、「彼」は「真珠のピアス」
「私」は「ヒコーキ」
今も活躍中の女性シンガーソングライターは「松任谷由実」
曲名は「真珠のピアス」、アルバム名は「PEARL PIERCE」
>僕といつも一緒にいた彼がある朝失踪した。
「そっとベットの下に片方捨てた」
>私は身体を折りたたまれて投げ出された。
「古ぼけた広告でヒコーキを折ってみる」
>僕は彼なしには生きていく価値がない。
「どこかで半分失くしたら役には立たないものがある」
>彼が消えたのは僕たちの生まれ故郷に似た場所。
「蒼い心の海にひとつぶ投げた」
タイトルの意味は「まことの意志」(石)が真珠のことで、
それをつらぬいてというのがピアスの意味だと思います。
また、takajinさんの「どれくらい」の元ネタになった二つの歌とも共通点がいくつかあります。あみんの「待つわ」とほぼ同時期(80年代初め)の歌であることとか。ちょっと怖いところも(^^;)。
1・締め切りはいつですか?
2・その曲自体、シングルとしてヒットした曲でしょうか?
3・今でもカラオケなどで歌われることのある曲でしょうか?
お答えいただける範囲でお願いします。
1.締め切りは決めていなかったのですが、9日には自動終了してしまうので、8日夜9時としたいと思います。
2.シングルカットはされていないみたいですね。この曲の入っているアルバムはその年の最高のアルバムに与えられる賞を取ったくらいですからけっこう売れたのではないかと思います。
3.カラオケには行かないのでわからないのですが、
http://www.music-eclub.com/pasokara/
http://joysound.com/ex/karaoke/index.htm
のようなネット上のカラオケサイトには入っていますね。
おそらく自分の好きなアルバムだろうと思います。
(外れていたら恥ずかしい話ですが)
だんだん、分かってきました。
というか、曲のタイトルで 「真珠のピアス」だと思ったのですが、
何に切り替えてるのか なかなか よくわかりませんでしたねぇ。
最後のヒント前に回答されたお二人に100ポイント、最後のヒント以後に回答された3人の方に80ポイント配点しました。takntさんは2回に分けて回答されていますので、合計で80点となるように割り振っています。
いるかは、とても迷ったのですが、回答一番乗りのhhkznzさんに差し上げました。
回答編
タイトルは、FLOW_GAWAさん、takntさん、bonneさんが答えられているように、まこと=真、意志=石=珠、つらぬく=ピアスで「真珠のピアス」を意味します。
歌詞の読み替えの解説は、皆さんが回答されたとおりですが、ここではzoologyさんの回答をコピーさせていただき、★で解説を補足します。
「僕といつも一緒にいた彼がある朝失踪した」
Broken heart 最後の夜明け
彼のベッドの下に片方捨てた
Ah…真珠のピアス
★ 歌い出しのbroken heartは省略。彼のベッドの下も「真珠のピアス」の視点からは、わからないので省略。
「俺はあいつを抱きしめながらその声を上の空で聞いていた」
肩にアゴをのせて耳元でささやくわ
私はずっと変わらない
背中にまわす指の力とはうらはらな
あなたの表情が見たい
★ 歌の中のあなた(問題文では俺)の視点から見ると、「背中に回す指の力とはうらはら」ということは、気を入れて聞いていない、上の空で彼女のささやきを聞いているのだろうと考えました。「俺」の視点から歌詞の中の主人公=「私」を「あいつ」と呼んでいます。
「きっとあのひとが見つけるの、あたしはもう二度とここには来ないの」
もうすぐかわいいあの女(ひと)と
引越しするとき気づくでしょう
★「最後の夜明け」と言っているので、この主人公がここには二度と来ないつもりであると考えました。この独白をしている主人公の自称を「あたし」にしました。
「私は身体を折りたたまれて投げ出された」
古ぼけた広告でヒコーキを折ってみる
★なんとなく、これは飛行機とわかりやすかったようですね。でも「私」を使ってしまったので、「あたし」と紛らわしかった。
「俺は見晴らしのいいところが好きだが、あいつと一緒にと言ったつもりはない」
高台の部屋の案内
いつか住もうと云って微笑んだあの夢へ
せめてヒラリと飛んでゆけ
★「いつか住もう」と言ったのが誰かはわからないのですが、まあ、二人でそういって微笑んだときもあったのでしょう。そうはならなかったのですが。このあたりは、かなり恣意的な解釈です。
「僕は彼なしには生きていく価値がない」
どこかで半分失くしたら
役には立たないものがある
★ 二つでペアとして役に立つものですね。
「彼が消えたのは僕たちの生まれ故郷に似た場所」
Broken heart それはあのとき
蒼い心の海にひとつぶ投げた
Ah…真珠のピアス
★ 真珠が育つのは海の中。そして、ここでは傷心の彼女の心を「蒼い心の海」と比喩的に言っていますので、「生まれ故郷に似た場所」としてみました。
じつは、謎解き問題には「ルージュの伝言」、「まちぶせ」とユーミンの歌詞を題材に作られた問題の前例があるので、すぐにわかってしまうのではないかなあと思っていました。
回答してくださった皆さん、おつきあいどうもありがとうございました。
恥ずかしながら、この曲の歌詞については非常にうろ覚えで、歌詞検索までしてながめてみてもなんだかピンとこなかったので、「俺」「あいつ」「あのひと」「あたし」のあたりが腑に落ちなかったのでした。
ユーミンの歌詞には小道具・大道具がふんだんにちりばめられているので謎解きの題材になりやすいんでしょうね?
ユーミンのアルバム、またひととおり聞きなおしてみたくなりますね。レンタルしてこようかしらん。
長冗舌、ご迷惑をおかけしました。
なかなか出題する側には回れそうにありません。
EMYLさん、楽しませていただきました。
昔の気分にも戻れました、
「ヒコーキ」ではおかしいですよね。勘違いしていました。
最初に問題を見たときは僕、彼、俺、あいつ、あのひと、あたし、私とか、
ずいぶんたくさんの人が出てくるのかと思いましたが、
答えがわかったら納得しました。すごい視点切り替えだったんですね。
小出しにされるヒントが、また悩みの種になったりして…面白かったです。
それにしても、クイズ・謎解き系の問題を作られる方の、脳の柔軟性や発想の豊かさには毎度驚かされます。努力じゃ得られない、才能、ですよね。