論点を明確にするため、例えば下記のようなケースをベースに、教えていただけないでしょうか。
1、単純に、派遣という制度を廃止したら、倒産する会社はかなりの数に及ぶと考えられる
2、経営側・会社側の言い分の一つである「技術も知識もない(強烈に言うと、中国やインドの労働者と同じことしかできない)人に、なぜその人たち以上の賃金を払う必要がある?(これは特に製造業の工場勤務で言えると思います) その程度のことしか選択できない労働者にも「労働」を提供する派遣という制度は素晴らしいではないか。
というよく語られる論点には、感情的なものばかりで論理的な反論をあまり聞いたことがありません。
この辺のことを詳しく教えて頂けないでしょうか。
つまり、「悪というなら、じゃぁどうすればいいっていうの?」「それを行った場合のマクロ・ミクロの現象は本当に良い結果をもたらすの?」です。
1.派遣を禁止にしたからといって倒産するところは少ないと思われます。それは今の時代、労働力不足です。派遣だとどうしても人数が集まりにくいのが現状です。正社員にしたら費用は増えるが人材を確保することが出来るので結果的に費用を落とせるようになるから。
2.元々派遣は技術の高い人を会社に派遣していました。法律緩和により色々な業種にも派遣が出来るようになりましたが、それによって問題が出ています。賃金が安いので暮らしていけない人が出てきたからです。会社からの立場になってみれば安く人を使えるのでいいという考えですが、結果的にマイナスになってると思われます。労働者側から見れば賃金が安く余裕がありません。結果的に物を買わない。そうなると企業が業績が悪化→給与の引き下げ→さらに余裕がなくなり消費が冷え込むという悪循環に陥ります。
これを反対に正社員などの採用、給与の引き上げなどをすると、余裕が出来る→消費が回復→企業の業績アップ→給与アップという好循環が生まれ、税金の向上になり日本にとってプラスになります。
つまり会社は正社員を出来るだけ沢山雇い、出来るだけ多くの給与を払うべきです。
しっかりと回答されている方なんですね・・・。
何かやらかしてしまったのですか?
前にも同じ事を書いてるんで簡単にね。。(つまんねぇ能書きかもしらんけど)
さて、あなたが現在22才、大卒、健康、知能指数110と仮定します。
一流企業には残念ながら内定しなかった、ま、いいか、じゃ、しばらくフリーターか派遣でもして様子を見よう・・・
派遣人生の始まり、始まり、、、(まばらな拍手、、w)
大卒とは言え、未経験、バイト程度の知識だと専門職は無理ですね。
まあ、どこの派遣も単純労働が中心だから、22才で賃金も安い、体力充実なら引く手あまたです。
時給だって学生時代のマックなんかよりずっと良い、1000円。
これで残業もちょいやり、月間200時間も働けば結構な賃金になります。
22才としてはかなり良い方でしょう。
総額20万で手取りだと17万ぐらいかな?
へたすると、1部上場企業に就職した友達と肩を並べますね。
でも、1年働いてみると、、、アレ?ボーナスってないの・・・ションボリ
ちょっと友達に差を付けられました。
で、源泉徴収票で年収を比べると・・・微妙、、w
まいっか、このまま派遣で頑張ろう。
で、3年経ったので期間満了で解約になりました。
3年も頑張って、そこそこ仕事も覚えたとこなんだけど、まあ、しょうがない。
25才なら次の派遣先なんていくらでもあります。
2回目だし、少し選んで時給もアップ1200円。
月24万、手取り20万、
でも、友達はこの間に昇給してやっぱり同じくらい、、、でも、ボーナスで差を付けられます。
さらに3年頑張って28才、また解約でちょっと疲れた、、失業給付でももらおう
(1回休み、、、人生ゲームかいな、、宝くじはあたんないよw)
ちょっと旅行へでも行ってリフレッシュしたらやる気も出てきた、オシ頑張るぞ。
でも、やっぱり派遣。
正社員も探してみたけど、中途だとやっぱりイマイチ。
今度は時給も1300円にしかならない。
年収300万、手取り250てとこか、、まあ、生活には困らないけど、、、
と思ってたら彼女が妊娠、う~ん、、、いい機会だから結婚すっか、、、
新居に引っ越し、彼女は妊娠で働けないし、250だとギリギリ。
子供の服とか結構出費がかさむ。貯金もだいぶ減った。
30才になって家庭も持ったけど250万じゃ厳しい。
友達はと見ると係長になって賃金もだいぶ上がった、手取りでも350にはなってる、
百万違うとだいぶ違うな、それに係長で派遣をコキ使う立場になってる。
(自身もコキ使われてるけど、、)
こっちは相変わらず派遣ばっかり、、いつも新しい職場で経験が生きる事もあるけど、全く新しい事も覚えなきゃいけないし、やり方が違う事も多くて緊張しっぱなし、、、
正社員を探してみても年収は似たようなもんだし、、、1部上場なんて鼻も引っかけられない、そこらの小企業がやっと、
しょうがないからまた派遣で3年。時給変わらず、やる事も似たような事務仕事。進歩なし。
子供は夜泣きするし、女房はどっか就職してって言うし、八方ふさがりだな。
そんなこんなで40間近になってもやっぱり派遣労働者。
覚えた仕事と言えばファイリングにパソコン、新卒でもできるような仕事だけ。
友達は課長になった、ちょい早い出世だが、何かのプロジェクトを成功させたらしい、、金は、、年収700だって、、、
ショック、、こっちは相変わらず300を行ったり来たり、、
40過ぎたら就職先なんてどこにもない。
みんな300を大きく下回るところばっかり、
子供もそろそろ中学で高校はどうするんだ?
公立だけだかんな、私立なんてとんでもない、
大学、、、今時大学行かなきゃまともな就職先なんてない、しかし金が、、、
国公立行けるほどでもなさそうだし、困った。
子供もやっぱり派遣人生か、、、
(つまんねえ事がダラダラなげぇな、はしょる)
要するに、終身雇用でないと年食った時に困るのよ。
人生を1セットで買い取ってもらわないと、若い時のおいしいところだけ会社に使われて、後は捨てられてお終い。
で、多くがそんなだと、結局個人消費も増えず、企業の売上げも上がらず、やっぱり低賃金の派遣ばかり使い、、、悪循環に陥るのですな。
海外へ進出する、できる企業はそうでもないが、でも長い目でみれば海外だって同じような状況へ陥るのね。
最初は東南アジア、賃金が上がってきたから中国へ、、、中国が経済発展してくれば、次は、、もうない。
その頃には日本国内の経済はボロボロ。
重電各社が原発のプラントを作るから個人消費なんか関係ないとのたまっていたのはバブル崩壊の初期だけ、、
結局、原発の電気を最終的に使うのは個人。
製造業も電気を大量に買うけど、その製品を最終的に消費するのもやっぱり個人。
経済はグルグル回っているだけの事だから、車輪の一部が壊れれば全体が壊れる。
個人消費が健全という事は、賃金が十分支払われているという事であり、それは雇用している会社が順調だと言う事であり、会社が順調ならその会社と取引している会社も順調になり・・・
今だけを切り取って考えてはいかんのよ。
10年後30年後100年後にどうなっているか、ある程度の予想も立てなきゃ、
う~ん、取り留めがなくなって来た、、
疲れたからパス。
個別で言うと、コンビニはロイヤリティがべらぼうに高いから人件費にしわよせがくるのね。
仕入れ先も本社に決められて、本社がマージンを取るような仕組みになってるから高めだし、本社だけ儲かるようになってる。
7-11は店舗はよくつぶれるけど本体は高収益でしょ。
それに、人口比率なんか無視してどんどん出店させるし、(他社を食いつぶすため)
中小企業が苦しいのも、結局は元である大企業がコストを極限にまで切りつめさせるからなんですよ。
自動車産業なんてすごいもんね。
で、自動車って安くなった?
車体がでかくなり、余分な装飾はいっぱい付いてるけど決して安くはないよね?
(バンなら確かに高くはないが、、車検が、、)
会社自体はものすごく儲かってるのに、、
バランスの問題なんじゃないかなぁ・・
誰かが儲ければ誰かが損をする、
その差が広がればアメリカンドリームだし(ホームレスも多いよね)
狭くしていくのが共産主義。
金持ち(会社も含めて)もいないし、貧困もいない、そういう所を狙ってる。
>弱者保護は当然やらなければならないのであって、それと制度としての派遣を混ぜても何にもならないと思うのです。
>私は個人的には、日雇い・派遣がなくなったら一番困るのはそこで働いている人たち思います。
質問の趣旨としては派遣をなくせというよりは「劣悪な状態にある」ということではありませんでしたっけ・・・
とりあえずググってみました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-02-10/2008021025_01_0.html
ふむふむ。具体的に劣悪な状態にある、ということもそうですが、共産党も政府もとりあえず「日雇いはよろしくない」という立場のようですね。
まあ「日雇いではなく、きちんと教育をして長期雇用しろ。」という社会的コンセンサスがあると見ていいんじゃないでしょうか。
その上で企業が利益追求をする上で、法を犯す事件も続きましたし、適度なカウンターかな、と思いました。
市場のグローバル化した中で難しい問題でしょうけど、制限できる範囲で制限しておいたほうがいいかなという感想です。
書こうとした内容が、先に書いてあったので、私はおいとまします…。
>狭くしていくのが共産主義。
>金持ち(会社も含めて)もいないし、貧困もいない、そういう所を狙ってる
日本共産党の存在意義がいまいち納得できなかったので
よく分かりました。(おバカなもので、すみません)
>sebleさん
ありがとうございました。
さて以下雑談です。
経済学は分からないので、今まさに経験してることを。
40代男性の派遣(工場勤務)が彼氏です。
特殊なスキルを要求される仕事なのですが、
業界全体が沈んでいるのと親会社の吸収合併などなどで、
今期中で、たぶん失職します。
次ぎはどうしようかな~と不安にならないといえばウソになります。
でも、幸運なことに、私は失職する恐れのない職種の正社員で、
(ボーナスあるしw)
またまた幸運なことに、住居には困りません。
またまたまた幸運なことに、
お互いに貯金もないけど、借金はない。
経済が「たまたま幸運」で成り立つのはやっぱり問題と思います。
人権を侵してると思うので、民主主義の立場に立つなら、悪です。
民族主義の立場でも、悪です。
労働者階級から見れば、悪です。
典型的な形に落とし込むと立場がハッキリして分かりやすくなると思うのだけど。どうかな。
市場の力に任せることで平等を実現するか、行政などの介入によって平等を実現するかの違いだと考えています。
実は、目指すところはどちらも一緒なのです。
自由に任せて労働市場の流動性を高めれば、今は後進国と呼ばれているような国の人たちは豊かに暮らせるようになり、富を独占している先進国からの資産などもどんどん流出していきます。みんながみんな同じように流動的なら、いま苦しいとされている派遣労働者も正規雇用労働者も同じ程度の豊かさを手にすることができると思います。(でもちょっと先の話になるでしょう。そのちょっとが15年なのか100年なのかは判りません)
15年か100年先になれば、みんな平等になれるかもしれないのですが、そうなるまでに働き口が見つからなかったり自殺しちゃったりするかもしれません。それでは個々ひと達が浮かばれません。だったら、世の中の成り行きに任せるよりも、みんなで一致団結して平等にくらせるようになる方が手っ取り早いですよね。というわけで、シィちゃんは、目の前で苦しんでいる派遣労働者を助けてあげようって言ってるんです。いま現在、豊かな人に対しては「アイツを助けてやれよ」って言ってるんです。
派遣だろうと正社員だろうと経営者だろうと、みんな労働者で、労働に貴賤はないわけですよ。ところが豊かさを求めだすと、ジャブジャブする人やジャブジャブさせる仕組みを作る人やジャブジャブしようとがんばる人がモテはやされます。そうすると仕事の内容によって貧乏だったり金持ちだったりするわけですよ。
最終的に、行き着く先は(100年後かもしれないし、もっと先かもしれませんが)同じところ(みんな平等)なんだから、がんばっても仕方がないのになぁと思います。
質問者がダメなのだと思います。私なんて
>んーイマイチ
だとか返すんですよ。
腹立ちますわ。回答しなきゃ良かったな。
関係ない人間がいうのもなんですが、事実「イマイチ」でしょ。(オレだったら失格宣言だね)
質問を読む限り「経済学的に派遣と悪と断ずるのは正しいの?」って意味なんですよ。
だとしたら、経済的に社会に対してどういう影響を与えるかを考慮しない回答は失格なんです。
それにDeno0922さんの回答は、派遣会社が無くなるねって話と賃金が変わるってだけで重要な労働力の流動性にふれていません。これじゃぁ「感情的な話ばかり」ってのと同レベルですよね。そう思いません?
確かに、一見すると腹の立つ物言いかもしれませんが、そういう表面的なところだけを見て、レスをしたり回答をしたりコメントを書き込んだりするのは、祭り慣れしたネットユーザーならではなのかもしれませんね。
経済学を勉強した人が少ないか、質問者の質問文がわるいのか、それ以外。
>自由に任せて労働市場の流動性を高めれば、今は後進国と呼ばれているような国の人たちは
>豊かに暮らせるようになり、富を独占している先進国からの資産などもどんどん流出していき
>ます。みんながみんな同じように流動的なら、いま苦しいとされている派遣労働者も正規雇用
>労働者も同じ程度の豊かさを手にすることができると思います
新自由主義の立場にたれば、そうだと私も思います。
しかしながら、私は新自由主義では、こういう結果にならないと思う立場です。
真自由主義の理論が正しいと証明されたわけでもないですし、事実、結果が
でてないと思います。
新自由主義に立つとしても、フェアな競争でないと理論どおり市場が動かないと
思うので、ルールは必要だと思いますし、ある程度コントロールする必然性が
あると思います。
しかし、新自由主義を採用すれば格差は広がることは明らかだと思うので、
すべての人が同程度の豊かさを手に入れるとはとても思えません。
極端な話、最低賃金の規制とかも、市場がきちんと理論通りに動くとしたら
いらないわけで・・・。
もうしわけありませんが。質問中には1会社が潰れるかどうかと2労働者の賃金に関して述べよとありますね。
流動性についてはまた別の論点であって、言及するのは構いませんが、ふれなければならないということはないのですよ。
(むしろピントはずれな、論点ぼかしの手法として使われる)
まあそんなことより、私の回答に対して正面から反論なり賛同なりしてみてくださいよ。
>経営者側の損得で語るのもおかしい話なんですけどね。
資本主義なので資本者階級の損得で考えるというのは
ある意味正しいのかもしれません。
> まあそんなことより、私の回答に対して正面から反論なり賛同なりしてみてくださいよ。
イヤダヨぉー。
質問者の本来の質問意図を受け取らずに、表面的な回答っぽいものを書き込んでポイントを取ろうとするような輩とは真正面から向き合う気はありません。
もしそういう狡猾な人ではなく、本当に答えたつもりになっているなら、やっぱりよくよく人の話を吟味して考えない人だなぁと思うので、「反論なり賛同なり」をしてもちゃんと理解してもらえないと思うのでやっぱり真正面から向き合う気になれません。
というわけで、斜めから答えると。
2.について言及している「その程度のことしか選択できない労働者にも「労働」を提供することと、派遣が存在することは関係がない。例えば、月給11万で正社員を雇えばいいのですよ。」という内容は、私なりに要約すると「不勉強で努力しないヤツは氏ネバいいのに!」になります。一生結婚も出来ないし、一生その日暮らし的な生活に甘んじなければならない社会になる。それを望むなら勝手にしやがれです。
1.ではブローカー業がなくなるって意味ですかね?ブローカーがいなくなるってことはマッチング機会がなくなるってことですよ。企業と労働者の出会いが無くなってしまうじゃないですか。どう考えても求職中の労働者にとって不利じゃないですか?(派遣が禁止になったとしてもブローカー業は必要なんですよ。いま問題になっているのはブローカー行為ではなくて、派遣労働者の労働条件がイケてないのが原因なんだと思います。)
いずれも、Deno0922さんは既に安定した職に就いていて自分の労働条件が良くなればそれでイイって考え方に近いのではないでしょうか。労働者は自分の周り5mだけではなくて、日本全国・全世界中にいるんだよ。自分が現在のレールから外れたときにどうやって戻るのかな?月給11万円に戻ればいいってなら勝手にしやがれです。
curry21さんの質問は、もうちょっと視野を広げて考えてみようぜ。って質問なんだと思うんですよ。
んで、自分の考えはどうかというと社会主義寄りです。
現在の日本では、
- 国民は消費者であり、市場というゲームフィールドのプレーヤーです。
という考え方をする人達が主流だと思います。
なので、自己責任とか自助努力とか自己実現ってのがもてはやされています。
私はそういう考え方に疲れてしまいました。自分が落ち着いて暮らせるのが一番だと思います。競争や変化にさらされるのはとてもプレッシャーになります。
なので、
- 国民はみな労働者で労働の内容に優劣はありません。みなが労働者であるならば、取引先の業者の人も隣の競合店の人も仲間なんです。
という仲良し子良しな社会だったら安らかだなぁって思います。そういう社会は当然、消費者から見たらムダの多い社会です。でも、消費者も実は労働者なんです。そう気付いたら細かな差異は気にならなくなります。店員の態度が悪くても「あぁ、なんか嫌なことがあったんだなぁ、大変だなぁ」って許容できるようになります。
という感じで、私はテキトー人間なので、みんながシャカリキになっている社会は嫌だなぁって思うのです。
不勉強で努力しないヤツは氏ネバいいのに!なんて全く思ってはないですし、
自分の労働条件が良くなればそれでイイって考え方ではないです。
「よくよく人の話を吟味して考えた」結果が、こういう解釈になるわけですか?
素晴らしいですね(^^;
ちなみに派遣会社がなくなっても、マッチングの機会がなくなるわけではありませんよ。
(例:ハローワーク・合同説明会)
私にはむしろKUROXさんの2行のコメントのほうがナルホドと感じましたね!
自分の回答も含めて、改めて読み直してコメントします。
コメントなんで、さらっと流してください。
「派遣は悪」という論調は、経済学的な観点から出されたものではないと思います。
>悪というなら、じゃぁどうすればいいっていうの?
経営者に聞いてください。
分からない、手の打ちようがないという人は即刻引退してください。
できるか否かはともかく、替わりの人は後ろにいっぱいいます。
>それを行った場合のマクロ・ミクロの現象は本当に良い結果をもたらすの?
現在の資本家の論理に立てば、いいことではないかも知れません。
>> そのコスト削減のため、労働者に負担させているだけではないのでしょうか?
>それの何が悪いのでしょうか・・・・
度が過ぎれば、暴動が起きてもおかしくないでしょう。
日本では絶対暴動が起きないと勘違いしていませんか?
>中国インドで全部作ったら
作って問題ないなら全部作ってるでしょう。
変な意味じゃなく、外国で日本と同様のもの作れるわけがない。
数十年日本で操業し、高コストでも日本国内の工場で高品質の製品を作る手法しかもっていないのです。
仮定の話を持ち出すと、キリがありません。
長くなりましたしたが、何とかまとめます。
従業員の給与を下げたいのは、雇用者の論理です。
自身の生活を守りたいのは、労働者の論理です。
マクロ、ミクロを持ち出すような経済学的な観点に立つと雇用者(経営者)の論理が先に立ちがちですが、労働者の論理も無視できません。
労働者がいない資本主義は成立しませんよね。
現在単純労働に分類されている派遣労働者の生活を守るために最低賃金の増加を言うのに論理的な破綻はないと思います。
>ということは、倒産するかどうかは別として、キャノンやトヨタや松下は全部ダメってことですね。
いやぁ、全員正社員にしてもつぶれないと思う、規模縮小はするだろうけど。「じゃあ全部ダメなの?」って言葉がすぐ出てくるのは感情的では?
ともあれ、労使ともに派遣職って本来合って便利なものだと思う。制度そのものに良いも悪いもあるもんか。。
1.技能のある子育て中の母親(父親でも良いし)が、ライフワークバランスを考慮して勤められる。能力次第で高給だし、バイトやパートのように自分で探しまわらなくて良い。条件は派遣会社が間に入ってくれる。企業としても「ヒト」に依存せず欲しい能力を利用できる(責任は派遣会社)。
2.企業の事業展開(生産量)に応じた労働力の確保。雇用調整。バッファ。昭和以前は農家が多かったので、景気良いときは出稼ぎに、景気悪ければ自給自足的に、といった暮らしが出来た。時代が変わった今は、派遣会社がバッファとして重要な役目を果たす。会社業績に波があるのはどうしようもないこと。
問題は、制度行使の仕方。
・派遣会社の、安易な人足商売。本来は派遣会社にとって「自社の社員」として大切にするべきなのだが・・・
・企業側の、嘘つきで違法な就業強要。多重派遣。契約以外の作業強要。もし派遣制度廃止になったとして企業が倒産したら、劣悪な環境をつくった企業の自業自得である。
・派遣社員の無計画さ。自分が派遣社員として就労している自覚は?貯金しないなんてのは本人の責任では?金持ちでないのに金持ち坊ちゃんのような使い方しておいて、どんな面して守ってもらいたいのだろうか?
企業が悪いとか国が悪いとか、ひとつのせいにしようとして自分の責任を逃れようとする風潮に嫌気がさす。こんな感じで積極的議論ができないから、日本はホワイトカラーの生産性がすごぶる悪い国なんだ。残業しまくっても一人当たりGDPが、週35時間勤務でバカンスのある欧州国並かそれ以下なんだ。(購買力平価でも低順位)