○チンギス統原理(チンギスとうげんり、Chingisid principle)とは、主に14世紀以降の中央ユーラシアのモンゴル・テュルク系遊牧民の社会において広くみられた王権の正統性に関する思想で、民衆の支配者たるハーンの地位は、ボルジギン氏であるチンギス・ハーンとその男系子孫によってのみ継承されるべきとする血統原理のことである。
チンギス統原理;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%82%B...
そんなことを聞いてません
「判明した」ではなくて「判明している」もしくは少なくとも14世紀の段階でモンゴル帝国内部でこのように「認識されていた」であって、何を根拠に「インチキでたらめだらけ」と仰るのか些か困惑致します。『集史』と『元史』などの漢籍との内容の照合や研究はヨーロッパでは19世紀の C.M.D'OhssonやL.M.Berezin、E.Qautremere、20世紀でもロシアのV.V.Bartol'dやポール・ペリオ、 J.A.Boyleなどが、中国でもこの時期は洪鈞、柯劭忞、屠寄、王国維など有名ですが、今日までの先行研究を見る限り、『元朝秘史』などのカブル・カンからチンギスまで系譜情報について全くの虚偽である、という報告は聞かれません。「外国のモンゴル史の研究者に笑われる」と仰いますが、20世紀になって日本でもアルタイ学が移入され現在までテュルク学やモンゴル学、アルタイ学などの分野は世界的に見ても非常に高いレベルに達しており、(勿論、ペルシア語資料や漢籍等を用いたモンゴル帝国史や中央ユーラシア史でも研究水準は高いですが)「モンゴル時代」という概念が日本の本田実信博士が提唱してほぼ世界的に定着した(とは杉山正明先生の言ですが)という現状からもむしろこの分野では日本の研究動向が世界の研究をリードしているとさえ言われています(これも杉山先生が書籍や講演会で都度都度仰っているようですが)。系譜情報を含む諸資料間のこれらの情報を最初に整理・研究をしたのは中国やヨーロッパなどの「外国のモンゴル史の研究者」や言語学者たちに他なりません。日本の現行のモンゴルに関する研究もこれら先行研究を土台にして現地でのフィールドワークや資料精査をもとに進められています。私の記事編集もこれらの研究成果を(手持ちの論文や招来資料のコピーを確認するなどして)なぞりこそすれ逸脱するものではありません。」』