>お店が知られていない、というのがお客が来ない最大の原因であると考えているのですが
このバーがしばらくの間営業していたのであれば(だから経営の再建なのですよね)、この原因の推察は当たっていないように思います。
つまり、お店が知られていないのではなくリピーターがいないこと、そしてリピーターによる口コミによる集客がないことが経営不振の
原因なのではないかと思います。一見の客に売り上げを頼らないのがバーと言う業態なので、基本的には店が路地を入ったところにあり
見つけにくい事は集客が無いこととは関係が少ないと思います。(実際に私が良く行く繁盛店には表通りと裏通りの両方向の入り口が
あるのですが、人通りの多い表通りの入り口は使わず、敢えて非常に見つけにくい裏通りの入り口を使っているなどの例があります。)
なので、店での体験の総合的な満足度を上げることが経営再建の柱になると考えます。
ここからは具体的かつ抽象的な思考になるので質問文にあった内容だけではお答えできないのですが、言えることは質と値段が
かみ合っていること、そして特徴があることが大切だと思います。
満足度と値段がかみ合っていないところにはリピーターはつきません。これはビジネスの基礎ですから言うまでもないと思います。
場所柄やインテリアなど環境といった基本的なところから検証してみてはどうでしょうか。
次に特徴ですが、バーはちょっとした非日常感を味わうところですから場の演出が必要です。それが出来ているかを考えてみましょう。
私は大学生もサラリーマンも来るような居酒屋のようなバーにはまず行きません。なぜなら、その様な誰にでも馴染む空間に敢えて
行きたいとは思わないからです。(まあ、居酒屋のようなバーにも使いようがありますが。)連れそれぞれの特徴に会わせて行く店を
変えるのもバーに行く楽しみですから、特徴のない店には仕事の延長などで仕方なく行く(つまり頻度は低い)と言った感じになりがちです。
私がレギュラーで行くところは次のように特徴を述べることが出来ます。アーティストの店主による昭和歌謡がかかる質素な佇まいのバー、
来日ミュージシャンによるJazz演奏とシックでゴージャスな内装のバー、お客がほとんど外国人のCOD支払の活気があるバー、
いわゆる業界人・カタカナ商売の人が集まる華やかでクールなバー、飛行機のファーストクラスような椅子に座るものハイテク系
インテリアが冴え渡るすごく静かなバー、いくつかの性格が違うホテルのラウンジ、ロックのCDばかり5500枚ある他のお客さんも
ロック好きばかりのバー、人混みの中で贔屓のチームを応援するスポーツバーなど(まだあるのですが、自分で書いていて散在している
ことに気がついて鬱)、行く相手や気分、目的などに会わせてそれぞれ特徴があるところを選びます。そういった個性、場の演出が
出来ているかを検証してみてはどうでしょうか。
で、そのバーはモルトウイスキーのショットバーとして更に個性に磨きをかけるのはどうでしょうか。
スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、日本をまんべんなくそろえるのでも、スコッチのシングルモルトに特化する
のでも良いので、「世界のウイスキーを飲ませる店があるから行かないか?」「ハイランドのシングルモルトばかりのある店があるから
行かないか?」といった誘い言葉が出てくるような店にするのはどうでしょうか。
自分が初めて入るバーは、やっぱり入りやすいかどうかで決まると思います。
どうしても、初めてのバーってショットバーなのか、スナック系なのか、
ぼったくりなのかわからないですよね。
一番いいのは口コミで教えてもらえると安心をして入れると思います。
あとは、町場のレストランやカフェみたいに、大通りに面したところに
看板を置いて、客を誘導できるようにするとか・・・
その時にメニュー(ドリンクなり、つまみなり)と価格があったりすると
初めてのお客さんでも入りやすいんではないでしょうか??
私も家の近所に気になるバーがあるのですが、
やっぱり入りにくい外観でいまだチャレンジできないのです。
その反対に、とあるワインバーは、知り合いが教えてくれたので
勇気を出して深夜に一人で行って大正解でした。
以上、30代女子(20代の頃からコウ考えてましたが)のイチ意見でした。
来てくださったお客様に対等に接するという意味を含めて、割り引き・値引きをした場合、対等に接しているか疑問になるからです。
もし、低料金で多くのお客様に来てもらって回転率を上げて、の薄利多売を目指すならいいと思いますが、バーとしての格式・イメージ(高級感)が下がるのは間違いないです。