しかしながら、ファッション的な製品やブランド的な製品、例えば、服や装飾品などでは、日本企業の製品は海外では浸透していないように思います。最近は日本での飽和化もあり、海外進出を考えている衣服メーカーやブランドメーカーも多いと聞きました。
そういう日本製の服や装飾品などが、電化製品や自動車のように、海外に浸透するには、どうすると良いのでしょうか?
また、もし、そういう分野で、すでに成功している企業があれば、そのような記事を紹介してください。
どうぞよろしくお願い致します。
日本は世界でも強みがある産業は自動車と電化製品だけだそうです。それ以外の産業はかなり弱い。自動車と電化製品たった2産業だけで日本は先進国になれたでしょう。海外進出を考えている衣服メーカーといえば、ファーストリティリング(ユニクロ)ですね。しかし、海外事業では何度も失敗していますが、それでも積極的に取り組んでいるようです。
欧州では衣服メーカーの他、ファーニチャー(アンティークなどの家具)は昔から伝統があり、ブランドとしてかなり確立されたものなので、その技術力は半端じゃありません。そのため、世界的にほとんどシェアを握っているのも実情ですね。日本が自動車と電化製品に強みを持っている、欧州はアパレルやファーニチャーに強みを持っている、それは恐らく文化の違いではないでしょうか。
また、海外進出する企業は莫大な投資資金が必要であり、海外でそれなりに売上を作らなければ投資資金の回収が難しくなり、どの企業にも積極的に進出しようとは思わないでしょうか。逆に下手にすれば企業ごと傾いてしまいますし、外資に買収されることだってあり得るです。厳密に言えば、海外進出する企業にも、株主から集めた投資金額で、それを投入します。その海外進出という事業に失敗すれば、株主に十分な投資金額を還元することができず、株主に逃げられるハメになるでしょう。これはどの企業でも同じですし、ユニクロも特別なことではないかも知れません。
やはり、それなりのブランドと資金力がなければ海外進出は難しいでしょう。余談ですが、ユニクロは大企業かも知れませんが、欧州にある企業のほとんどは中小企業ばかりだそうです。フェラーリーも実は中企業。そのアパレルメーカーの多くも中小企業で海外進出しているではないでしょうか。