いわゆる上代特殊仮名遣から推測される奈良時代の音韻構造(たとえば8母音説など)について、現在の最新学説や研究論文などを教えてください。ただし、神代文字などのトンデモは排除します。
やはり8母音説の橋本進吉の説が定説化しているのではないでしょか。
http://wpedia.mobile.goo.ne.jp/wiki/11/%93%FA%96%7B%8C%EA/31/
橋本進吉博士著作集〈第4冊〉国語音韻の研究 (1959年)
橋本説は土台になっていると思いますが、六母音説とか、いろいろと説があるようなので……。
「オ」は二種類あって、
「イ」と「エ」は、
kiとkyi、keとkyeだったら、
p, m, kの後のeとyeは区別しやすいけど、それ以外では区別しにくいと思います。
漢字の「kwa」を取り入れた時に、日本語の発音の性質が変わって、
甲音と乙音の区別が壊れたのかも知れません。
サンスクリットの真似をして、アカサタナ・・・という表を作った時に、もう一つの「オ」が入る場所が無くて、似ているから一つにまとめたという事は有り得るでしょうか。