「ズバリお答えください」ということから、特定のメーカー、機種をあげて「これです」という回答を期待なさっていたら申し訳ないことですが、これらは学科や何にどう使うかでかなり変わってしまいますし、パソコンの機種やスペックも刻々と変わっていきますので、授業に関与する側として相談をされた際におこたえしていることをかいてみます。
まず、ノートパソコンは大学に入ってから、大学や生協が斡旋をするところが大多数です。
入学手続きにいくと、生協から斡旋資料が配布されていることもあります。基本的なソフト(Officeなど)がプレインストールされていたり、iPodなどのオマケがつくこともありますので、量販店での特価品よりも魅力的な場合があります。)
課題に関してはコンピューター演習室とデータの連携もあるでしょうから、環境をみてから検討したほうがよいですし、第一回目のガイダンス以降の授業で出されることが多いですから、初回授業説明を聞き、履修申告をすませて受講する教科を決めてからでも遅くないと思います。
関与する大学の例では、新学期が始まってから、Win・Macそれぞれについて大学が「推奨モデル」を発表して、安く斡旋しています。
Macの場合は「アップル・オン・キャンパス・プログラム」といって、提携校の場合には通常の学割価格よりさらに安い割引価格で販売をするシステムもあります。
Winでもおなじようなシステムがあるかもしれません。
こういったことから、よほど飛び抜けてお得な内容でなければ、あわてずに授業が始まってから選定することをおすすめします。
インターネット環境については、大学にもよるでしょうが、今は学生ひとりずつにメールアカウントが支給され、学内は無線LANでどこでもインターネットに接続可能なところが多いかと思います。
あとはインターネットをどこでどう使うか次第ですね。
もし、大学と自宅だけでの使用であれば無線LANが使えれば十分でしょう。
WinかMacかはとても悩ましいですが、今までパソコンにあまり接する機会が無かったという学生の場合は、両方のOSを覚えるのは負担になるため、学内環境の方にあわせることが多いです。
逆に慣れている学生はどちらでも、悠々使いこなしてしまいます。
理系大学生とありましたが、数学や物理、化学といった理数系ではWin、デザイン、マルチメディア、建築のデザイン(意匠)、インテリア系といったデザイン系はmac率が高いと思います。
それは必然的に用途によるものが大きいです。
(関わっている大学では、演習室の中のパソコンは8割がwinで、2割はmacですが、建築デザインの研究室は基本的にmacです。)
レポート課題の場合、古い思い込みの激しい先生(失礼)のなかには、いまだに何が何でもofficeの書類で書式を指定して提出させる先生がいたりします。
その場合、今はMacでもOfficeが使用できますから、まず支障はありませんが、Macにないフォントを指定されたりすると、類似フォントをつかうしかありません。
(私の場合はどういう環境でも大丈夫なように文章はtext形式、書式を使いたい場合はpdfにしてもらい、こちらからの資料配布もすべてpdfにしています。)
パソコンスペックの選定で注意が必要なのは、負荷の高いソフトウェアを使うかどうかでしょう。
設計課題でCADデータを扱ったり、CGを扱うようなとき、また複雑な専門ソフトを使うような場合ですが、
こういった高額のソフトを学生個人が購入して自分のノートパソコンで使用することはほとんどないですし、ノートパソコンのモニタサイズからして作業も効率的でありません。
(自宅であればデュアルモニタにするということは考えられます。)
これらはまず学内で作業と思ったほうがよいです。
そうなると、自分のノートパソコンでの用途は、やはりレポート作成、学内ポータルにアクセスして授業情報や大学情報、課題のアップロードなどがメインかと思います。
今、市販されているノートパソコンでは、ネットブックでない限り、これらの操作に不満のでるようなスペックはもうないとおもいます。
気をつけるといえば、今後のことを考えて、ノートパソコンとはいえできるだけ拡張性のあるものを選んでおくことでしょう。
(特にメモリ、外部接続とのインターフェース)
ちなみに身近の大学生のうち、
一人は大学の演習室ではwinですが、ノートパソコンはまだ購入せず、自宅でiMacを使って、課題レポートを作成していたり、クラブ活動の動画編集をしたりしています。
大学、自宅以外に持ち歩く必要がなければデスクトップのほうが格段にスペックがよいですから。
レポートはOfficeではなく、フリーのOpenOfficeを使っています。
学校と自宅とで、データはUSBメモリや、無償のディスクストレージサービスでやりとりしているようです。
もう一人はデザイン系で、就活のプレゼンテーションにも使うために、やはり大学ではWinですが、自分ではMacのノートブックを愛用しています。
また一人はずっとWin派で、1年のときに購入したノートパソコンを3年の終わりに卒業設計のために、ハイスペックなものに交換したそうです。
こと、パソコンとなると、お父さんの方が欲しくなってしまい(笑)、つい自分欲しいものを考えてしまいがちですが、是非、お子さんの用途を見越して、良い選定なさってあげてください。