成功してからは、ホテル・リッツの一室を借り切って
居住し、そこが終の棲家となったココ・シャネル。
彼女の人生は、ドラマチックなものだったようですね。
彼女のデザインが独創的だった、バッグについてですが、
皮にステッチが入り、ショルダーの紐などには鎖が
絡められた独特のデザインで人気となりました。
しかしそのデザイン、実は「苦肉の策」だったのです。
ココ・シャネルはお金持ちのパトロンの後ろ盾により
お店をオープンさせた 「愛人の立場」 だったので、
プライドの高い皮問屋たちは、彼女に良質の皮を卸して
はくれませんでした。
品質の劣る皮でも、のびたり歪んだりと形が崩れる
のを防ぐため、全面にステッチを入れたという訳です。
また、紐に鎖を絡ませるのも丈夫にする為でした。
とはいえ、本来ココ・シャネルのテーマも、気取った
貴族の飾り物ではなく「活動的に働く女性のため」に
「おしゃれで丈夫な」がコンセプトだったという話も
語られています。
ですから、シャネル・ブランドのアクセサリー類の
宝石はイミテーションが原則です。
宝石・貴金属自体の品質を追求するブランドとは一味
違い、あくまでも 「おしゃれなデザイン」 が真骨頂
というわけだったのですね。
http://www.bestbag.net/chanel.htm