「経営者が大きなリスクをとる」という場合、僕の考えでは次のような事だと思います。
●設備投資等拡大戦略で借入による資金調達を行う(担保不動産、個人保証もリスク)。
●同様の目的で投資(ベンチャーキャピタル等)をしてもらい資金調達を行う。
結局以下も「資金調達」が絡んできますが、これらもリスクでは?と思います。
●M&A
●海外進出
●多店舗化、広範囲に渡っての出店戦略
こう見てみると、これらの大きなリスク=成長戦略 と考えて良い、と思います。
経営者のタイプによっては、「リスクをとらない」、つまり
「今は成長戦略をとらない」、と意思決定をする場合もあるし、
常にそう決断する経営者も多いでしょう。
仮に、「成長しない原因がここにある場合」
「成長戦略をとる」=「リスクをとる」を進めるしかないのですが、
その方法っていうか、
「リスクとリターンの細目を全部出して、できるだけ数値化する」
という事で決断してもらう事では?と思います。
将来起こり得る事は「予測」以上でも以下でもない事を十分
理解してもらった上で、できるだけ、分かりやすく、それでいて
もれなく、提示、又は経営者と話し続ける事だ、と思います。
漠然とした「リスク」のイメージだけで決断している場合も
多い、と思うからです。
しかし、
多くの中小企業の経営者、社長さんの場合
「一歩踏み出す」って事に迷い、苦しんでおられます。
豊富な資金や有能な人材がある訳でもなく、
全て、リスクは自分で負う事になりますし・・・辛いところだと思いますよ。
でも、大企業にない中小企業の大きな強みは
「スピードが速い(速くする事は大いに可能)。」という事。
つまり、「一歩踏み出して、やりきる。」って決めて
本当にやり出したら、
強いですよ、
大企業の意思決定の遅さ、硬直感は中小にはないですから。
ご質問の内容からそれて、中小の社長さんに限定して書いてたら
申し訳ないですが、現実な手段は、
●リスクとリターンを詳細に数値化して提示して話し、
「成長」の明確なイメージも、もってもらう。
●大企業にはない「スピード」を、中小だからこそ強みとして持っている、
という事から、「成長」の明確なイメージも、もってもらう。
という事なのでは?と思います。
さて、
大きなリスクなんてとらなくても、
「会社をなんとかしたい」と思う経営者さんが、
「売りに行く」と決断し、実際に行けば、
ビジネスは創れる=会社も自分も成長する、と僕は思っています。
質問に沿った回答でなければごめんなさい。
(ま、どうせ俺はいつも能書きだけどさ、)
誰が、どうしたいのか、
大株主なら経営者を解任するとか、
息子なら権限を譲ってもらうとか、
一従業員じゃどうしようもないとか、
立場で全く異なると思います。
成長しなくても、安定していれば良いという考え方もできますしね。