結論から言いますと、JRの線路そのものが、崩壊or水没している時点で運行不可能な路線がある。他の私鉄みたいにこまめに運行区間の変更をしない。田舎の暗い路線をわざわざ調べてまで復活させる気はない。JR自体元は国鉄なわけで、別に運行しなくても客が離れる心配はない(実際そうですが)。
の、4点じゃないかと。
JR東日本は、路線の総延長が7600km越えと他の私鉄とは比べ物になりませんし、利用客数も私鉄とは比べ物にならないくらい多いわけです。ほとんどが運休しても、普通の私鉄よりも長い距離を運行してるわけですね(笑) 仮に安全確認を終えたところから運転を開始したとしても、あまりの混雑に乗客から迷惑が出るばかりで、運行を再開した区間の端っこの駅のホームがキャパオーバーになります。そしてそれに業を煮やした、一部のアホな方々が線路を歩き出します。西武鉄道では実際にありましたが。
ましてや、津波で水没してる路線に列車を走らせるなんて、千と千尋の神隠しじゃあるまいし、不可能なわけです。
というわけで、一応JRを擁護してみました。
で、個人的な意見ですが、JRは運行できるとこから運行したほうが良かったんじゃないかと思いますね。せめて、ま~るい緑の山手線くらいは。お隣の駅まで線路を歩いていけば30分ほどで着くでしょうし、運行再開まで2時間とかからないはずです。環状線は回ってればいいわけですから、臨時ダイヤもらくらく組めます。
実は自分も昨冬に会津若松に行ったとき大雪にあって、24時間近く会津若松駅から動けませんでした。その時も、私鉄は運行していてJRは運行してなかったんですね。その時何を思ったかって言うと、いい加減にしろじゃなくて仕方ないなぁと、まぁあまり気にしなかったんですね。今回の場合バスや私鉄は運行していたんで、帰れないわけじゃないですし、避難所も多数設置されたわけで、JRも必死こいてまで走らせる必要はないとおもったんじゃないのでしょうか。
ここまでは、地震発生当日について話しましたが、計画停電のために走らせない路線が多いというのはどういうことかということについて。
個人的には、走らせる必要な路線はもっとあると思いますね。そもそも、京浜東北線とかは、すぐ近くを他のJR線が走っているor私鉄が走っているわけで、それこそ運行させる必要はないのではないかと、逆に平行路線・私鉄がないところをもっと走らせてやれよと思ったわけですね。
その真骨頂が個人的には八高線だと思うわけですよ。八高線は全線に渡っての乗車率は日中でもかなり高く、ディーゼルなんだから走らせてもいいんじゃないかなぁと。
ただ、今回は地震の規模そのものが規格外なわけで、JRだけでなく私鉄も最初は運行を放棄してました。(ようは駅のシャッターを閉めてた。)それに天災ですから、鉄道会社をせめても仕方ないわけですよ。きっと。
長文乱文失礼しました。
いくつか、コメントしたいと思います。
『この差は安全点検する能力の速度の差です。
でも能力の差というより、JRは線路自体が長いから、それ相当の時間がかかりますよね。』
能力がなくなったのは、作業や仕事をほとんど外注にしたからです。
余分な仕事を行えば、当然経費がかかりますからね。
また、全体の路線が長ければ、必要な線だけやれば良いわけで、復旧が遅れる理由にはなりません、その分社員も多いのですから。
『JRは東京電力の間引き運転依頼に応えて電力供給に支障をきたさないよう努力してくれたって事でしょうな。』
JRは自社で「川崎火力発電所」と「信濃川発電所」を保有しています。したがって電車の運行には支障がありません。駅の設備や信号通信設備を東京電力から給電しているので、東京電力からの給電が止まったときのお客様の混乱を考えて、間引きをしているだけです(国民に形だけを見せているだけ)。