「東京ドームでのナイター試合の電気消費は一般家庭4000軒分に相当するのなら、東京ドームで5万人を集めて試合をした方が電力使用量は少なくなる」と言った人がいます。(読売関係者ではないです)
この人の発言は、どこがおかしいでしょうか?
それとも、おかしくないでしょうか?
参考資料:家庭での電気利用の内訳
http://www.yonden.co.jp/life/kids/teacher/datashu/syouene7.html
出掛けるからと言って、冷蔵庫の電気まで落としていく人はいません。
中には帰って来た時暑いからとエアコンをつけっぱなしにする人さえいるし、移動のためにかなりのエネルギーを使います。
ついでに、東京ドームはその設計のまずさから、誰一人いない時でも24時間ず~~~~~っとドームを膨らませておくために相当な電力を消費し続けます。
あのドームは存在そのものが罪悪なのですな。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103190098.html
4千軒分という計算もちょっとまゆつばです。
上の記事は一般家庭1日(つまり24時間だわな)に10kwとして計算していますが、ドームに24時間居座る訳ありませんし、我が家の1ヶ月の消費電力は200kwになる事すらありません。(5月は130kw)
ドームの消費電力自体は実績のようですから、まるっきり計算が合いません。
神宮でやるのが一番です。
一般家庭4000軒分に相当の量が不明。
試合時間 2時間から3時間分の使用量なのか?
5万人が移動するためのものが 欠けている。
私は「馬鹿じゃないの?」と思ってデータを確認したら、おかしな発言と確認する事ができました。
東京ドームへの往復は公共交通機関を使えば電力使用量は(ほとんど)増えないでしょう。
単純に考えればそれだけの人数が活動するのですから、どうやってもエネルギー消費は増えます。
もちろん、マスの効果で効率は良くなるでしょうが、そんな簡単にいくわけありません。
効率が良くなる部分と悪くなる部分、双方で相殺されると思います。
また、電車に人が多く乗ればそれだけの重量を移動させるために消費エネルギーが増えます。空の電車と満員の電車が同程度のエネルギーで動くわけありません。
(エネルギー保存の法則が破れてしまう。乗ってる奴が自転車こげばええかな。ドームで自転車こぐんだってな、アホらしい)
さらに、全ての人が全ての電車に均等に乗って移動するなどという事も有り得ませんので、そこでも効率が落ちます。
もちろん、自家用車などで移動する人も当然います。
公共交通機関を使えば、という前提は現実的ではないので無意味です。
ナイターをやめろと言っているのではありません。
東京ドームをつぶせと言っているのです。
夏の夜に神宮の芝生でビール飲みながら観戦するのが一番。
(もちろん、あまり暑くないならデイゲーム)
東京ドームは文京区、東京23区の中心地域にあります。
そこへ人数を集中させれば、ただでさえ深刻なヒートアイランド現象へダメ押しする事になります。
23区を停電させればヒートアイランド現象の研究にも役立つかも?