今後スマートフォン化が進み、アップルやアンドロイドといったプラットフォーム、すなわち売上の30%程度をアップルやアンドロイドが抜く環境で、どのように利益を上げていくのでしょうか。
iOS上のグリーやモバゲーのゲームをやってみましたが、彼ら独自の通貨(グリーコインやモバゲーコイン)を流通させるため、iTunes StoreやAndroid Marketを経由しない、ブラウザ経由のアプリ配信、そしてほとんどがiModeのゲームの焼き直しでした。そして提供されているゲームは紙芝居のようなゲームばかりで、クオリティは見劣りします。
このような状況の中でグリーもモバゲーも大きな利益を上げて、大規模に人材を採用していますが、どうやって今後利益を確保していくのか、、、皆様の考えを聞かせてください。
個人的にDeNAのほうしか興味が無いので、そちらについてだけ書かせて頂きます。
モバゲーを運営するDeNAですが、ngmocoを買収してます。
http://jp.techcrunch.com/archives/20101012dena-acquires-ngmoco/
ngmocoのスマートフォン向けアプリの開発ノウハウ(しょぼいゲームばかりじゃなくなる)もそうですが、
plus+もDeNAの傘下ということになりますし、
ngcoreというandroid/iOSのクロスプラットフォームSDKも手に入れていますので、
両方に展開したいデベロッパーにとっても魅力的なプラットフォームになります。開発コストが半分になるので。
ユーザにとってはandroidケータイを持っている人がiOSユーザと同じゲームが出来たり、やはりメリットがあります。
つまり、従来のモバゲーへのイメージから想像しにくいですが、売れるプラットフォームになっていくと思われます。
しかし、duckdownさんが指摘されているように、レベニューシェアリングをどうするかですね。
従来はデベロッパー:DeNAで、7:3だったのですが、これにAppleやGoogleの取り分が入ってきます。
デベロッパー:DeNA:Apple/Googleで、5.5:1.5:3になるか、4:3:3になるのだと思います。
ですがやはりデベロッパーからすると、クロスプラットフォームへ展開できる。というメリットがありますね。
DeNAの戦略についてはこちらでほぼ分かります。
https://developer.dena.jp/pdf/mobage_open_forum_moriyasu.pdf
- HTML5で動的なWebが実現できるので、AppStoreにあるのと同等、また匹敵するクオリティのものがスマホ上のブラウザで今後提供可能となるので、グリー、モバゲーはやっていける。
- 他のゲーム会社、アプリ会社と連携して、AppStore, Android Market以外のアプリからの決済を認めさせるべく、Apple, Googleを訴える。訴訟に勝算があるので、グリーモバゲーはやっていける。
- ゲームプラットフォーム会社から、ゲーム提供会社にシフトし、AppStore, Android Market, Facebookなどにゲームを供給することに注力する。よってプラットフォームビジネスからは徐々に脱却しゲーム会社になるので、グリーとモバゲーはやっていける。。。ただ、プラットフォームビジネスの利幅の大きさを考えると、この選択肢をとることはないように思います。
http://dena.jp/ir/index03.html
売り上げに占める利益の額を見ても、純利益の額を見ても、
AppleやGoogleに手数料を払ったとしてもまだまだ余裕だと思います。