原子力発電は永続できると思われますか?
SFマンガには数百年も稼動している出てくるような原発が描かれている事がありますが、実際はメンテナンスもままならぬ、40年とか60年で「廃炉」を余儀なくされる代物だと今頃明らかにされました。先日、原子力物理を専攻され退官された(国立大学)の元教授に質問出来る機会がありまして、「何のトラブルも無く『廃炉』された土地が(新規原発建設を含む)再利用可能になるには何年掛かるのですか」と質問した結果、「短く見て数100年、人間生活が関わる場合(生活・生産施設)は算定不可」との事です。ついでに「原発の耐用年数や発生する放射物質の半減期は原発計画の段階から判っていた事です」と返答なので「なぜ、建設のOKを」と言うと「その時の電力政策と電力業界の圧力」と言ってました。
と言う事は、原子力発電(1つでも)を続けるには、100年足らずで廃炉された原子炉は新たな土地を求めて、日本中を不毛の地と変えてゆく事になると言う結論です。
核分裂型の発電は今世紀末から来世紀に核融合発電が完成した時点に終了です。
核融合発電が遅れるとその分核分裂発電に頼ることになります。
(ちなみに放射線で炉壁が劣化していくので永久に核融合炉を運転することはできない)
(核融合炉も炉壁が傷んでいくので永久には無理でしょう。しかし、圧倒的に放射性
廃棄物の量が少ないのです)
核融合発電の見通しができるまでは
軽々に核分裂発電を放棄すべきではありません。
他の地方から融通してもらうと大阪は大丈夫だったというのは
中東で戦争が起きたら崩壊する論理です。
うまくいけば大丈夫というのは政治家としては失格です。
原子炉を止めて他の地方に産業を逃がそう
韓国に産業が逃げていくのにまかそうと
いうのは政治家失格の発言です。
核融合は着火する時点まで成功しており
実験炉を作る段階ですが
実験炉の作成は
コストが予定以上
予想以上の技術困難があったなどで遅れています。
#「ITER」は、国際熱核融合実験炉の意で、イーターと読みます。
#ITER計画は、平和目的の核融合エネルギーが科学技術的に成立する
#ことを実証する為に、人類初の核融合実験炉を実現しようとする
#超大型国際プロジェクトです、
http://www.naka.jaea.go.jp/ITER/iter/index.html
かつて、「化石燃料=石油・石炭・天然ガスなど」は再生不可と言われた事があります。しかし、二酸化炭素発生問題は有りますが、化石燃料は数万年から数億年で回帰的再生します(それが人間の歴史、寿命に比べオーダーが大きい事は認めますが)、有機燃料は合成や動植物の利用も可能です。
それに比べ、「核燃料=核物質」の生産年数は「宇宙年齢」に相当します。
つまり、使えばほぼ確実に減るのです。そのような貴重(高密度エネルギー)を安易に使うのは良くないと持論です。
最後に「事故問題」ですが、原子力政策、実行責任者は「責任感」は全く無く進めています。「私1人の責任でどうにでもなるものではなし」と言う感覚です。「3重4重の安全策があるので、自分の担当部署でチェックしなくても、他のところで止まる{はず}」と言う感覚、それが全ての段階にある。