夏目漱石の作品に、花嫁行列の描写で、花嫁が馬に乗っている話があります。明治時代だから、騎乗に関する制限がなくなったのでしょうか。または、婚礼はそもそも、特別なのでしょうか。
漱石の文章には、上級侍の出身の花嫁行列だとか、そういう記述はありません。
明治の読者層になら、上級侍出身に違いないと判断するなど、そういう面の常識はあるでしょうが、私たちにはそういう常識はありません。
貨物輸送の一種とおもえば普通では。むしろ嫁御が人じゃなく自分で動けない貨物扱い。
農作業馬も普通にかわれていましたし馬子にも衣装だし別に
「横すわりで、馬子が引く」ですね。
ちなみに、横座りは、馬の左右のどちら側へ両足を下げるか決まっているのかな、と
ただいま思いました。
西洋でも昔は貴婦人は横座りだったと思います。足はどっちだったかなぁ。