まず、フォトレタッチが見破れないのか、という点について。
ちょっと前に、龍の子供のような写真が流行ったことがあります。
もちろん、フォトレタッチされたものなんですが、それについて書かれたページがあります。
http://thomaschandra.wordpress.com/tag/photoshopped-naga-sungai-siak-asli-atau-editan-photoshop/
インドネシア語なんで、そのままではさっぱりなんですが、Google 翻訳の助けを借りて読んでみると、こんなことが書いてあります(絵を見てるだけでも、なんとなくは分かりますが)。
- JPEGsnoop というツールで解析してみると、画像が処理されてる、と判定される
- Paintshop Pro を使ってサイドを極端に変更してみると、加工したと思われる部分が浮き彫りになる
次に、証拠写真のねつ造を見破った例について。
http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/861.html
光学合成でねつ造されたらしいですが、以下のような理由でねつ造の疑いがある、としています。
- 野次馬の下半身が消えている写真がある(お粗末!)
- 画像処理によって不自然にぼかしされた輪郭が抽出された
- 事故よりも後に製造されたフィルムがあった
画像処理だけではなく、いろいろな鑑定をしていることが分かります。
因みに、画像の微分処理というのは画像の画素について色の濃さの差を取った画像を作る処理です(数学の微分(正確には差分)と同じです)。
そうすると、極端に色が変わっているところだけ濃い画像になり、結果として輪郭を抽出したような画像ができます。
最後に、警察で暫くフィルムカメラが使われいたことについて。
デジタル画像をレタッチしたものでも、その痕跡を探すのは、それほど難しいことではなさそうだ、というのは先に書いた通りです。
ただし、どんなレタッチでも見破ることができる、ということと同じではありません。
それはフィルムでも言えることだとは思いますが、裁判で証拠写真として使う場合にはフィルムの場合、焼いたものだけではなく、フィルム自体の提出も必要なので、ある写真だけを抜いたり、入れ替えたりするということが難しい(というほども無いが、デジタルより手間はかかる)、ということでフィルムを採用していたのだと思います。
三年前の、Write Once なメモリカードを警察から発注されたというニュースでも、そのことが分かると思います。
後、きちんとしたリソースが探せていないので補足程度に、もうひとつ。
フィルムスキャンしたデータをフィルムに焼きなおした場合、判別がつかないのか、ということについて。
スキャンしたタイミングで、情報がデジタル化されるので、滑らかな変化が失われるはずです。
証拠写真に該当する部分があるか分かりませんが、グラデーションになっている部分の明暗や色度の変化が荒くなります。
またスキャンするときには、フィルムを走査するので、走査線どうしの間に微妙なずれができているはずです。
多分、これも画像処理で抽出できるはずだと思います。
質問の主旨から外れているように思うのですが、質問者の方は、どのような観点からポイントを配分されたのでしょうか。
今後の参考にしたいので教えてください。