私事ですが、過去1年間(多少の前後あり)の全国の地方新聞の広告欄を調べる事になるかもしれません。
当方浜松在住ですが、国立国会図書館などで過去の地方紙を閲覧できるという話しを聞きました。
地元でもある程度の調査は出来るという話も聞きましたが、最も効率よく過去おおよそ1年分の全国各地方新聞(全国紙も含む)の広告欄全てを調査するには、どのような手順がベストでしょうか?
実現性のある計画を立てたく思い、皆様の英知を拝借したくご質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
遠隔調査 ~ アナログ探索に王道なし ~
最初に準備すべきことは、新聞紙名(社名)を特定し、そのバック・
ナンバーを保管し、かつ閲覧できる図書館のリストを作ることです。
その上で、各社に図書館を問合せ、さいごに図書館の確証を得ます。
実務上は、月曜に定型文をメール送信し、金曜までに電話しましょう。
簡潔に目的を告げ、かならず担当者の名前を「おうむ返し」します。
この手続きを「オーラル・レファレンス・サービス」と総称します。
http://www.pressnet.or.jp/member/ 日本新聞協会会員;加盟各社
http://n-geneki.com/local_news_link.htm 全国各地の地方紙
http://www.jla.or.jp/link/link/tabid/172/Default.aspx 公共図書館
利用経験のない人ほど、国会図書館を信頼しすぎる傾向がありますが、
蔵書量と管理法と対応術は、かならずしも正比例しないのです。
小さな図書館に、すぐれた経験や能力をもつ司書も少なくありません。
わたしの予測では、問合せリストの作成、送信・郵送・電話に2週間、
全国50ヶ所の図書館を訪問・調査するのに数ヶ月、数百万円の交通費、
加えて基礎的な予備知識や交渉技術を要します。
◇
つぎのブログは、約十年前に、一冊の本を探しあてるまでの記録です。
いま思えば、もうすこし効率的な方法もあったはずですが、好運にも
篤志家の目にとまって、専門家も及ばない成果をあげた実例です。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030217
幻の弦楽技法 ~ 失われた本をもとめて ~
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040614
蛇足ですが、地方紙にまつわる推理サスペンスの秀作です。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4165093602
── 松本 清張《地方紙を買う女 19570400 小説新潮 19730220 文藝春秋》
「過去一年間」というのが少し難しい話で、例えば、新聞1か月分は1500ページ程度になります。
これをそのまま1年分保管すると、多くのスペースを占有することになるため、数か月で廃棄してしまう場所もあるようです。
最終的な版として、一冊の事典のような縮小版も発行されますが、こちらも期間が開いたり完全ではない事があります。
#読売プレミアムの紙面閲覧も1週間程度だったと思います。
以上、参考になれば。