見たのは http://nabe.blog.abk.nu/vgnd なんですが、トランジスタの出力を理想電流源だと思うと、GNDの電位は任意になるし、理想と違って抵抗があった場合には最初からその抵抗で分圧すればほとんど同じだと思うのですが、なぜこのような回路が使われているのですか?
電源電圧が安定していてノイズが全く無い状態だとすれば仰るとおりだと思います。
実際にはそうは行きませんので、
カレントミラーが電源電圧の変動やノイズを吸収するのです。
ちょっとLTSpiceでシミュレーションしてみて、ちょっと謎が解けました。
まず、カレントミラー動作はしてませんでした。無負荷時は電流が一致しますが、負荷があると仮想GND側のトランジスタにはがんがん電流が流れます。
仮想GNDのインピーダンスは小さな抵抗で分圧した場合とほとんど同じでした。ただし、動作点の設定がAB級になっていると途中で片方のトランジスタがオフになるので、抵抗が片方だけになるようです。
抵抗分圧より優れているのは無負荷時の消費電力で、AB級で動作させるとかなり減りそうです。A級だと抵抗と同じっぽいです。
たぶん、等価な抵抗は使ってる抵抗の1/hFE倍になるっぽい。
しかし、これESRの低いキャパシタでバイパスしないと、交流成分がどんどんトランジスタ側に来て2SC1815とか熱で壊れたりしないんですかね?