小学校中学年の問題
3×3の座席があります。左右はそれぞれ『出入り口』『窓』
教師「F吉はうるさいから一番前に座るべし」
A子「B美の隣がいい」
B美「男子の隣はいや」
C絵「女子の隣は嫌」
D菜「H介の隣がいい。窓際は嫌よ」
E男「女子の隣はいや。G太の隣も嫌」
F吉「すぐ後ろに女子がいる席がいい」
G太「A子の隣は嫌。D菜のすぐ後ろがいい」
H介「一番後ろの席は嫌」
I郎「一番後ろかつはしっこの席を所望する」
※あのB美たちとは関係ありません。
全ての条件を満たす座席表をつくりさない。
もちろんこれは正解を求めているのではなくて、小学生にも可能でかつ最小労力で解く方法があれば教えてくださいませという質問です。
もう途中から、総当たりっぽく当てはめて解く羽目になりました。
最後列に座れるのは、Iのほか、AとBか、CとGです。
固定の並びとなるのは(左が窓側)、
?DH
G
この場合、?DHが最前列(IABが最後列)でも、2列目(FABが最前列)でも、
Eが女子またはGの隣になるので×となります。
HD
G
この場合、Dが前列入口側、前列中央、2列目入口側、2列目中央の4パターンがあります。
前列入口側、前列中央、2列目中央の場合、Eが入れず×となります。
2列目入口側だと、皆の条件が当てはまります。
BAF
EHD
ICG
■追記[2015/07/18 21:35ごろ]
しょうがくせいむけのくわしめのかいせつ。
最後列に座れるのは、Iのほか、AとBか、CとGです。
DはGの前にいなければいけないので×。
Fは一番前にいなければいけないので×。
Hは一番後ろの席は嫌なので×。
Eは女子またはGが嫌で、C・Gどちらとも並べないので×。
固定の並びとなるのは(左が窓側)、「Dの右にH、後ろにG」「Dの左にH、後ろにG」の二通りがあります。
「Dの右にH、後ろにG」
?DH Dは窓ぎわが嫌なので、隣に席が必要です(?印のとこ)
G
【?DHが最前列の場合】
?DH
■G■
■■■ ←IABの3人が入る。
ABは必ずペアなので、最後列にしか入れません。IABの並び順は、この時点では不明ですが、Eが最後列に入れないことがわかればいいです。
Eが女子またはGの隣になるので×。
【?DHが2列目の場合】
■■■ ←FABの3人が入る。
?DH
■G■
同じく、ABは必ずペアなので、最前列にしか入れません。
Eが女子またはGの隣になるので×。
「Dの左にH、後ろにG」
HD
G
このかたちでは、Dが前列入口側、前列中央、2列目入口側、2列目中央の4パターンがあります。
前列入口側、前列中央、2列目中央の場合、Eが入れず×となります。
【Dが前列入口側の場合】
■HD ←Fが入る
■■G
■■■ ←IABの3人が入る
Fの後ろに女子Cが入ると、Eが入れない。
【Dが前列中央の場合】
HD■ ←Fが入る
■G■
■■■ ←IABの3人が入る
Gの隣しか空いてないので、Eが入れない。
【Dが2列目中央の場合】
■■■ ←BAFの3人が入る。
HD■
■G■
Fの後ろに女子Cが入ると、Eが入れない。(ABは隣りあっていなけばいけないので、FはDの前には入れない)
【Dが2列目入口側の場合】
■■■ ←BAFの3人が入る。
■HD
■■G ←ICが入る。はしっこはI。
2列目入口側だと、皆の条件が当てはまります。
最後列のはしっこにI、残りにC。
ABのペアは最前列にしか入れないので、2列目の女子はDしかなく、FはDの前。
Bは男子の隣が嫌なので、最前列の並びはBAF。
残りの、2列目左はE.
BAF
EHD
ICG
EHD
ICG
が、答えだと思ったんですけど、なんか条件面で誤解が生じてるのかもしれないですね。
ところで、窓際って右側ですよね。(^_^;
先生「G馬場は背が高いので一番後ろ」という問題にアレンジしたいです。
余談ですが。
「あのB美たちとは関係ない」とわざわざ断ってらっしゃるんで、
B美は政美とか和美とか、実は男性名だったというトリックもあるのかなっと、ちらっと考えてました(疑い深い奴)。
http://hirabayashi.wondernotes.jp/2012/02/16/「教室の黒板を夕日が照らす」のは「マンガの中/
>「あのB美たちとは関係ない」とわざわざ断ってらっしゃるんで、
どうせ架空の人物ですから、プライバシーへの配慮ではなく、「他の話に出てくる条件を使ってはいけない」という意味ではないでしょうか。
なお、3次方程式の解の1つを「たまたまでもいいから」見つけ出せば、因数分解して残りは2次方程式を解く問題になりますし、微分方程式でも解の1つを何らかの方法で見つけ出せば、他の解が簡単に出る場合もありますし、そういったことは数学では何ら珍しくはありません。そういったものであれば、小学生に出すことに教育的意義があるとは思いますが、この問題にそういったことは無さそうに思えます。
単なる私の思い込みではなかったんですねー。面白かったです。
B美の名前については、もちろん出題者の意図はよくわかってるんですが、
ひねった見方ができる余地があればとりあえずひねってみるのがパズル好きの性というものでございます(笑
まとめてのお礼になって恐縮ですが、皆様ありがとうございます。
これわりと面白い解き方じゃね?と思ってるんですけど、
小学生には無理だろな orz
そして中学入試の特色として
「(大人から見て)論理的に簡潔」
な解きかたはしません。
解答はごり押しで,なおかつ極度に技巧的です。
たとえば連立方程式って,大人から見て論理的で簡潔ですよね。
でも小学生はその解き方ができない。
なのでかわりにツルカメ算を使って技巧的に解きます。
ツルカメ算は,「大人から見て論理的で簡潔」ではないですね。
この問題も同じです。
小学生に解かせる時点で,論理的で簡潔な解答は出てこないのです。
技巧的で,ごり押しで,大人もうなる論理パズルが出題されます。
そういうわけで
(1)小学生に解かせる
(2)大人から見て,論理的で簡潔
この2つのうちどちらかであり
両立はありません。
(回答No3などは後者ですね。)
詳しくは,中学入試の算数・名問奇問をお調べください。
小学校中学年への問題(授業)という部分を意識すると・・・
この問題に公式のようなものがあり、
PC・スマホ等で当てはめるだけのアプリがあったとすれば、
簡単に答えが出てしまうかもしれません。
しかしそうなるとその出てきた答えを「疑う」という作業をしないかもしれません。
ですからむしろある程度パズル感覚で力技を使ったとしても、
大事なのは「当てはまっているかを随時確認する癖をつける」ということかもしれませんね。
そういったことは小学生には特に必要なことなのかも。
社会人になって機械がサクサク作業をこなしていても
大事なのはそれを人間が目でみて最終判断するということですから。
そして時間がかかっても最後まで我慢強く問題を解くという姿勢を教えられますね。
こういう授業は班単位でやらせた方が面白いかもしれません^^
あと・・・
結局はこういう問題って、「バイトのシフト表を作る店長」の構図ですね^^
大人でさえ頭を悩ますので、
これが小学生という括りではなくても説明するのが難しいっぽい気がしました^^
とても頭を使えて面白い質問でした。
ありがとうございました。