https://togetter.com/li/1280122
で、エヴァンゲリオンが最初の放送当時、どんなふうに人気が出たかが証言されています。これを見て、それよりさらに昔の、田中芳樹の小説「銀河英雄伝説」がいつごろから、どんなふうに人気が出てきたかを知りたいと思いました(アニメは、人気が出てからの結果でしょうから、やはり小説のほうになります)。まだ刊行が始まった1980年代前半に、実際にこの作品を知った世代のファンから「どんなきっかけで知ったか」「当時はどんな反響があったか」「人気が出てきたなと実感したのはいつごろか」などを、できれば実体験も含めて教えてください。
(https://bookroad.hatenablog.com/entry/2018/10/25/030131 でも書いています)
わたしもだいたいおなじなので重複回答になります。
やはり人から借りて読みました。1980年台ごろ、7巻くらいあった最新刊まで借りて一気に読みましたね。
直接質問のお答えになってないので余談かもしれませんが、
そのころSFの刊行数は少なく、
ラノベは影も形もなく(ジュブナイルという似たものがあったが刊行数がずっと少ない)、
飢えた少年少女は大人向けの新書棚から、
「魔界都市〈新宿〉」などの今でいうラノベっぽい面白さがある小説を発掘して遊んでいたわけです。
その棚のほかの列には
十津川警部シリーズ、列車殺人事件、黒豹刑事といったサスペンスやサムライの時代小説ばっかりだったように憶えています。
その新書棚の次のスターが銀河英雄伝説、創竜伝のシリーズなどだったように思います。
ただ田中さんは遅筆で何年も次巻が出ない・・高校生が大学生社会人になるまで結末は待たされます。
道原かつみさんのもわりと早めに入手できましたが、
やはり今よりずっと刊行ペースが遅かったとおもいます。
道原かつみさんの絵で第一次アニメ化があったのがやはり1番めの盛り上がりでしょう。
コミケでも多少はファンブックを出している人があったとおもいます
(昔のコミケカタログをひっくりかえせばわかると思います。)が、
田中さんはファンブックが存在も許せないほどお嫌いだ
という情報も早めにファンの間をめぐってしまったので、
二次創作ブームは立ち消えになりました。
(もちろんどうしてもやりたい人はファン同士の交換日記のようにやってるのは知ってましたが、その内容が私の目に届くほどおおっぴらにはやってなかった)
そのあと田中さんの事務所からファン活動を全面禁止はしませんという話が出たのは2010年台になってからだと思います。
探してみると
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1504/14/news108.html
が該当するサイトですね。(2015年。2004年にも改訂があったと触れている)。
ここから読み取れることと私の記憶を考え合わせると、昔は著作権の捉え方もゆるく、判例や事件も少なく、一部ファンは、著作権侵害なんて自分に全くかかわりないこと(儲けでやってるわけじゃないならなんでも自由)という考え方があったため、同人誌をわざわざ事務所へ送付するなど過激なファン行動があったようですね。
それが著者さんが本当にゲロを吐くほど嫌いだとインタビューなどで告白していらした記憶があります(たしかに過激なファン作品を目にさせられたトラウマが遅筆の一因を担っていたかもしれません)。
そして他作品を経たファンも成長した今ようやく、二次も過激でなければオッケーかなという感じに手綱をゆるめてきた。
ファンも著者さんもどちらも今からすると考えられない行動ですが、逆にその積み重ねが今のすみわけ重視、一般人も盛り上がれる状況づくりにつながって居ると思います。
なお、エヴァンゲリオンではキャラをスピンアウトさせた同人的風味のある作品はガイナックス自身が認可をあたえたり制作に関与していて、そちらも今は公式が奇妙な行動をしていたとうけとられるようです(太鼓をたたくリツコさん画像https://buzzap.jp/news/20130428-eva-ritsuko-taiko/などが有名です)。
ある程度ファンに自由をあたえ、しかし完全に野放しにもせず、ある程度の棲み分けを誘導しつつ、うまく作品を知らない人にもリーチさせる。これが今適切なコンテンツを盛り上がらせる方法だと思います。
中学生の時に、友人に勧められて読みました。その頃は7巻か8巻まで刊行済みだったと思います。
高校受験直前だったので、「おまえ、この時期になんてものを勧めてくるんだ」と思った覚えがあります。
読書家とかオタクしか知らなかったのでは。
インターネットもない時代ですから、いち読者に感じ取れる「反響」なんてなかったですよ。
アルスラーン戦記や創竜伝など、田中芳樹作品を書店でよく見かけるようになったころ。
道原かつみのコミック版が出てきた時も、メジャーになったな、と思いました。