下町の雑居ビルの地下室で、昔風の喫茶店をオープンしました。
朝はモーニングセット、昼はランチタイム、三時のティー・タイムに、
三組の常連が、毎日三度づつ来てくれますが、いささか迷っています。
A社長は、二人の部下を連れて、朝礼もどきの会議をします。
しばしばお客も連れてきてくれますが、もちろん勘定はツケです。
みんな毎回バラバラに注文をするので、すこし面倒です。
B社長は、いつもの顔ぶれで同じ時間に同じメニューを注文します。
勘定はツケですが、最初に一ヵ月分の概算を前払いしてくれました。
とても安心ですが、ほとんど口をきいてくれないのです。
C社長は、社員も得意先も関係なく、いつもワリカンです。
サッパリしていますが、一人づつお釣りを計算しなければなりません。
ひょっとして今日かぎりで、二度と来なくなる不安もあります。
いつも三組の常連が店を占拠するので、他の客の坐る席がありません。
三組の常連が居ない時間帯にも、他の客は来なくなりました。
この売上ではギリギリなので、あなたの知恵を貸してください。
昔風の喫茶店ってすてきですね。きっとこだわりがおありなんでしょう。常連になるとマスターや他の仲間との楽しい時間が過ごせそうです。そのためにはやはりマスターと趣味が同じでなければならないでしょうね。そんな共通の趣味を持った仲間を数人呼んでくるというのはどうでしょう。むかし車好きの私の上司はいつもさぼってある茶店に入り浸っていました。マスターも大の車好きでした。趣味が高じて中古外車の販売もしていました。またあの茶店か、と思っていくといつもコーヒーをすすりながら新聞を読んでいました。マスターとは 2言 3言ぽつりぽつりと話すだけなんですが、とてもいい雰囲気でした。仲間だけで盛り上がらないように気をつければきっと他のお客様も常連になりたいと思われるのではないでしょうか。3組のお客様のお帰りになったあとであれば問題ないと思います。理想は「750ライダー」でしょうか。