「小説との最初の出合いが悪かった」ゆえに「若い頃あまり小説を読まなかった」。そのため、小説に対する想像力と集中力が弱いからだろうとなんとなく思ってます。
小説がたのしくて眠れない、という体験をしたいと心から願ってます。なんかいい方法ないですか? この順番で読んでいけ、とか。なんでもいいです。
いただいたコメントを受けて再びお邪魔いたします。 ※長文です、すみません…
上で紹介した筒井康隆、村上龍、福井晴敏は3大・好き作家ですが、
それ以外だと貴志祐介、藤原伊織、野沢尚とか面白いかもしれません。
↓『天使の囀り』は、気味は悪いわ展開が読めずどきどきするわで大変だったなあ。
↓これ、Amazonでは賛否両論ですが、文章に引き込まれるのは間違いないと思います。
↓全共闘時代の人間じゃないですが楽しく読めました。
↓これは身につまされたなあ…。
ミステリでは、森博嗣とかいかがでしょう。
最近はあまりに刊行点数が多すぎてついていってないんですが、
初期の『すべてがFになる』は、理系的思考の人ってこんななの!? と衝撃を受けた記憶があります。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
あとは歴史モノになりますが、 佐藤賢一の作品はどれも臨場感溢れてて手に汗握ります。
↓16世紀のパリ、カルチェ・ラタンの修道僧に感情移入なんて、めったにできる経験じゃありません(笑)
歴史というか妖異というか、というジャンルでは夢枕獏の陰陽師シリーズ。
読んでるうちに自分も平安時代にトリップし、濡れ縁で日本酒飲んでる気分になります。
↓これは漫画も出てて、漫画は漫画でとんでもない傑作ですので、両方オススメです。
(ただし10巻以降違う世界にいってしまった気がしてます…)
思い出しましたが、短編集を買ってみて、好きそうな作家を探す、というのもやったことがあります。(文章や世界観で判断)
ホラー短編集とか官能短編集とか、いろいろあります。
↓このアンソロジーは個人的に傑作だと思います。
上で紹介した本たちは基本的に文庫で手にはいるものですし、図書館にもあると思いますので、
お時間のあるときにでもちょっとずつ攻略してみてください(笑)。
そういえば、かつてはてなにこんな質問もありました。ご参考までに。
文庫本一冊で簡潔している国内現代小説で、この話のストーリー展開は秀逸だ!! と思った本を教えて下さい。 - 人力検索はてな
私も小説は嫌いですが、推理小説だけは読みます。
読み始めたら最後まで読まずにはいられないですから。
最初は短編集などいいのではないでしょうか。
世界的に人気のあるアガサ・クリスティーなど、多くの短編集が出ております。
なるほど。推理小説はあまり読みませんが、たしかに、ダヴィンチコードはいけました。アガサクリスティもなにげに1冊も読んでないし。参考になりました。ありがとうございます。
推理小説から初めて読み始めてみてはどうでしょう?謎解きが気になって、いやがおうにも入り込んでしまいます。
私は推理小説のせいで何度眠れない夜を過ごしたことか。。
読みやすい作家さんだと、宮部みゆきとか桐野夏生とかお勧めです。
推理小説はみなさんおすすめみたいですね。やってみます、ありがとうございます
映画でもゲームでもアニメでも良いので、とりあえず自分の好きなものを見つける。そしてそのノベライズや活字の資料等を読む。という方法が効果的かもしれませんね。まずは興味のあるものに親和性の高い分野から入って行けば「小説を楽しむ」下地はできると思います。
なるほど、すごく納得です。ありがとうございます。
僕もまったく同じでしたよ。
幼い頃から本が大嫌いで、全く読んだ事がなかった。
学校の図書館なんて入った事すらありませんでした。
自分の場合、まず小説ではなく自分の興味のある本から読み始めました。
初めて一人で本屋にぶらっと入って、目についた・気になった本を
適当に買う。
面白いのに当たるまで気長に買ってみる。
自分の感覚に合う本に出会うと「本ってこんなに面白かったのか!」となり、
そこから小説に手を出しました。
そこから自分が求めてさえいれば、自分に合う小説に出会えるチャンスは
自ずと増える気がします。
体験に根ざしたお話、ありがとうございます。適当に買ってたらそのうち出会うっていう気楽なスタンスがなんか落ち着きます。
小説に完全に入ると、その時の情景が映画のように広がる。子供の頃は良く行っていたものだ。
名作と呼ばれる小説で子供向けのものから入ってみてはどうだろうか。
トムソーヤの冒険。十五少年漂流記。赤毛のアン。
ああ無常。三銃士。ドリトル先生。
まだまだ色々ありますが。
ううーそれそれ! その頭の中の情景が手に入らないんです。うらやましい! でも「蝿の王」はたしかにちょっと入れた記憶ありです。難しい本を制覇しようっていう虚栄心を捨てるところがスタートですね。そういや「赤毛のアン」は偶然にも超最近読んだんですが、たしかによかった。でもまだ情景まざまざ、まではいけなかった。植物の名前とか知らないと浮かびにくい部分もありますよね?
私の相方も仕事用等どうしても必要な本しか読まないという人だったのですが、運悪く(?)書痴と付き合うようになったため、最近は「今までなんで面白い本と出会わなかったんだろう?」と首を捻っています(笑)。
質問者さまが、相方同様に上手くいくかは分かりませんが、みなさまの仰るように、「興味のある分野」で「難しい漢字の少ない読みやすい文章(青少年向け)」の本を読まれることが一番だと思いますよ。
相方の場合は、茅田砂胡さんのデルフィニア戦記シリーズから一挙に嵌ったみたいです。指輪物語がお好きなら、一度本屋さんで手にとってみてください♪
放浪の戦士 (C・NOVELSファンタジア―デルフィニア戦記)
心にハマるお話ありがとうございます。そう、仕事で必要な本は馴れててよく読めるんです。戦記ものは気になります。少しずつ読んでいきます。ありがとうございます。
うーん、入り込みやすさならこの本かな?
はてな質問でもよくお勧めしてしまう本なのですが、この話はストーリーに興味を引かれやすくなっていて文章もわりと読みやすいので、話に感情移入しやすいです。場面も固定しているので想像しやすく、しかもちょっと特殊なのでそれが想像力を刺激してくれるのではないかと思います。
あと、昔のクラスメートとの再会というシチュエーションは自分の経験とも重ね易いのでインスピレーションを刺激されるかもしれません。
久しぶりのクラスメート(しかもクラスのヒロイン級の美少女だった2人)と再会して主人公・朝比奈耕作にどんな展開が待っているかというと――それは読んでからのお楽しみ。
そんなわけでまずはこの本をお勧めします。
感情移入しやすい、そこです。そういう本がほしかった。自分のシチュエーションと重ねやすいと入りやすいってのも、いい鍵だなと思いました。いいカウンセリングありがとうございます。
TVドラマや映画に気に入ったものがあればその原作から入るというのも手ですね。
その手でオススメはジュラシックパークとその続編のロストワールドです。映画より原作の方が面白いですから。
原作のほうがいいって話はいろんな作品について言われますよね。参考になります。ありがとうございます
純文学限定でないのなら、やっぱり何と言っても娯楽小説が入りやすいし面白いと思います。特に、最近はマンガ化されている小説が多いですが、マンガの原作になるような小説はそのまま読んでも(むしろそのまま原作を読んだ方が!)面白いです。
メジャーなところでは、山田風太郎、特に最近、マンガ、アニメ、実写映画全てが作られた「甲賀忍法帖」なんていかがでしょうか?
最近の方ですと、夢枕獏「餓狼伝」。「バキ」等の代表作を持つ人気マンガ家、板垣恵介によるマンガ版も盛り上がっていますね。
とにかく長いのがダメなようでしたら1さんも書かれているショートショート、特に星新一のものは読んでつまらなかったと言う人を見たことがありません。
ありがとうございます。最終目標は文学的な描写をありありと想像できるようになることですが、がんばります。(ってのがいけないのかなー??)
好きな人や尊敬する人におすすめの小説を教えてもらってはどうでしょう?
その際、なぜその本がいいと思ったのかとか、その本の思い出とかを一緒に聞いておくといいと思います。
本を読むときも紹介してくれた人が何を思いながらその本を読んでいたのか思い浮かべながら読むと更に良いかと。
最後に読み終わったら紹介してくれた人に感想を伝えれば話も弾むかと思います。
なぜいいと想ったかを聞く。これは僕にはいい方法に想えます。恥ずかしい話ですが、『キッチン』のよさがいまいちわからなかったんですよね。感受性悪いのかとちょっと落ちましたもん。でもいま読んでる本にその解説が載ってて「なるほどねー」と思いました。
★これから回答される方へ。おすすめ作品の紹介だけでなく、「本を好きになるためのハウツーが書かれた本」とか、サイトとか、通信講座とか、そういうのもあったらお願いします。(iseekerさん場所失礼しました)
質問と回答を察するに、文字を読むのは全く苦痛でないにもかかわらず
イメージを喚起させる力があまり強くないのかな? とお見受けしましたので、
漫画→小説のノベライズ
映画→小説(原作もしくはノベライズ)
などをオススメします。
好きな漫画や映画を何度も見てイメージを高めて、
それから小説に入ると、文字しかないのにその人物たちに
血肉がついて動き始めるような感じがするのではないでしょうか。
たとえば、漫画からアニメにもなった『エマ』、ヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした、メイドと新興市民階級(ジェントル)の恋愛ストーリーを、漫画/アニメで見たのちに小説で読む。漫画もアニメもすごく時代考証がしっかりとして綺麗な筆致で描かれていますので、大人の鑑賞に十分に耐えます。その世界観を楽しんだ上で、小説を読むとまたイメージがわきやすいのではないでしょうか。
アニメ、漫画が苦手でしたら、ご存知『シャーロック・ホームズ』をグラナダTV版で見て、小説も読む。グラナダTVのホームズはものすごくいいできです。
最近は邦画でもいいのが出ていて、原作の小説も多いですから、そういうものから入るのもいいと思います。福井晴敏さんの『亡国のイージス』とかいかがでしょうか。
ハウツーですと、このサイトにいいことが書いてありました。(子供向けですが)
http://www.clio.ne.jp/home/kita/0602.html
子どもが本を好きになるためには大人の力が必要です。その一つは心の栄養になる本を選ぶこと。もう一つは、子どもに本を読んであげること。三つめは、共に楽しむこと。最後は、本を身近においてやることです。(中略)
今、目の前にないものを想像すること、今この瞬間に違う人生を生きている人々がいること、自分と違う考えを持っている人がいること、どうしてそうなったか思い巡らすこと、それが想像力です。本のなかに描かれたたくさんの人生は、子どもたちに、自立した人生を生きてゆくエネルギー=想像する力を養います。
あとは意外と、詩や短歌などから入ってもいいかもしれませんね。
気に入った詩をみつけて、それを繰り返し読んでみたりとか、
心の中でイメージを広げてみるとか…。
「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる(略)
汚れつちまつた悲しみに なすところなく日は暮れる…」
(中原中也『汚れつちまつた悲しみに』)
とかを読んで、どうしようもない感じが出ているなあ、とか、どうすることもできずに荒野に立ってるイメージを思い描いてみるとか。
いかがでしょうか?
風景の写真集(パソコンの壁紙でもいいですね)を見たりして、
「泣き出しそうな曇空ってこんな」とか「抜けるような青空ってこんな」とか
イメージの引き出しを作るのもいいと思います。
最後に。新幹線に乗っている4時間を全く感じさせなかった私にとって恐るべき作品はこれです↓。
イメージを脳内で起こせるようになると、読書がものすごく楽しいものになります。
これまで以上に楽しい読書ライフがおくれるようになるといいですね。
すごく親身なご回答ありがとうございます。ご指摘のとおり、想像喚起力が弱いんだと自分でも思ってます。あたってますよね、詩もやっぱり苦手ジャンルなんですよ。共鳴がない。メジャーどころは教養として読みはしましたけどね、楽しくなかった。
ご意見、だいじに参考にさせていただきます。
いただいたコメントを受けて再びお邪魔いたします。 ※長文です、すみません…
上で紹介した筒井康隆、村上龍、福井晴敏は3大・好き作家ですが、
それ以外だと貴志祐介、藤原伊織、野沢尚とか面白いかもしれません。
↓『天使の囀り』は、気味は悪いわ展開が読めずどきどきするわで大変だったなあ。
↓これ、Amazonでは賛否両論ですが、文章に引き込まれるのは間違いないと思います。
↓全共闘時代の人間じゃないですが楽しく読めました。
↓これは身につまされたなあ…。
ミステリでは、森博嗣とかいかがでしょう。
最近はあまりに刊行点数が多すぎてついていってないんですが、
初期の『すべてがFになる』は、理系的思考の人ってこんななの!? と衝撃を受けた記憶があります。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
あとは歴史モノになりますが、 佐藤賢一の作品はどれも臨場感溢れてて手に汗握ります。
↓16世紀のパリ、カルチェ・ラタンの修道僧に感情移入なんて、めったにできる経験じゃありません(笑)
歴史というか妖異というか、というジャンルでは夢枕獏の陰陽師シリーズ。
読んでるうちに自分も平安時代にトリップし、濡れ縁で日本酒飲んでる気分になります。
↓これは漫画も出てて、漫画は漫画でとんでもない傑作ですので、両方オススメです。
(ただし10巻以降違う世界にいってしまった気がしてます…)
思い出しましたが、短編集を買ってみて、好きそうな作家を探す、というのもやったことがあります。(文章や世界観で判断)
ホラー短編集とか官能短編集とか、いろいろあります。
↓このアンソロジーは個人的に傑作だと思います。
上で紹介した本たちは基本的に文庫で手にはいるものですし、図書館にもあると思いますので、
お時間のあるときにでもちょっとずつ攻略してみてください(笑)。
そういえば、かつてはてなにこんな質問もありました。ご参考までに。
文庫本一冊で簡潔している国内現代小説で、この話のストーリー展開は秀逸だ!! と思った本を教えて下さい。 - 人力検索はてな
未来イソップは読みました。たしかにショートショートはいいですね、ありがとうございます。